旭ノ川・ミヤ谷は、梅雨の晴れ間にいい場所にと、兼ねてから目をつけていた谷の一つ。わらじの古い記録を見ると、源流部の崩壊地はともかく、下部のゴルジュはそれなりに良さげである。
しかし、源流部の崩壊はさらに進んだようで、下部ゴルジュはそこから雪崩れ込む土砂に埋められ、それを食い止めようとして作られた二つの堰堤によって無残な姿に変わっていた。岩盤の美しさに目が引かれるだけに、往年のゴルジュの美しさが偲ばれる。
下部ゴルジュ 中流域もこのような惨状
【日程】 2013年6月16日(日) 日帰り
【場所】 大峰 旭ノ川・ミヤ谷~橋谷
【地形図】 「辻堂」
【報告者】 シブ
二又の中間尾根を詰めたが、両又とも崩壊が進んでおり、今にも崩れ落ちそうな尾根をロープを使ってトラバースするようなところもあった。滅びの美と言おうか、崩壊もここまで進むと、しかし、ある種の美しさを感じてしまう。
このまま下山するのちょっと惜しいので、𣘺谷を下降することにした。地味な谷ではあるが、小滝が連続し、また自然林もあって、バリエーションにはちょうど良い谷だった。