大峰 北山川・田岡谷

 竹原谷から下山した後、道の駅に向かい、温泉に入って汗を流しました。この温泉に入るのは、わらじの会に入会した翌年に行った立合川の下山時以来のことで当時のことが懐かしく思い出されます。道の駅の桜の花が満開で、桜の木の下のベンチで缶ビールを開けて乾杯!最高の花見酒です。地形図を眺めて今日の山行の余韻に耽っている内に、辺りはすっかり暗くなってしまい、車の中に広げたシュラフの中に入ることにしました。新しい車での寝心地は私には悪く、時々、目を覚まされました。
 
                    美滝30m。ほれぼれ眺めてしまいました。
 
【日程】  2013年3月30日
【メンバー】  シブ&コージ
【場所】   大峰 北山川・田岡谷   二万五千分の一地形図「大沼」
 
 
 翌朝は前日と打って変わり、青空が姿を覗かせていますが、その分、冷え込んだようです。田岡谷出合に掛かる橋桁まで国道を走らせ、近くの小さなスペースに駐車しました。
 
 田岡谷は、出合から両岸にが聳え立っていて日が入らず、谷間はひんやりとしています。白い岩肌が冷たさを増長させているようです。
 
 谷間を大岩が塞ぐところで右岸から枝沢が入り、その先に二(三)条の滝が掛かります。一応、じっと見てみますが、ここは左岸を巻くことにしました。私たちは、大岩の上からザイルを出して取り付きましたが、どうせ巻くなら、もうちょっと戻った小沢から巻き始めた方が良かったと思います。私は、ちょっと油断していて、5mほど滑落
。ザイルがあったので大丈夫でしたが、「こんなことしてたら死ぬぞ!」と、気を引き締めました。
 

 この滝の上には釜を持った綺麗な滝があり、へつって左側から登って越えることができました。ナメを備えた滝場が続き、夢中になっていると、ふと、前方に何とも美しい滝が掛かっているのが見えます。30mほどあって、ウエディングドレスのように優美な曲線を描きながら水を流れ落としていました。
 
ここは左岸を巻くことにしましたが、巻いていると、「あれっ?」、山道があり、お節介にも、取水堰堤まで導いてくれました。
 
 生山谷との出合付近は河原で、両側には植林も目立つようになりますが、25mの滝が現れると、ピリリと谷はまた引き締まります。左岸を巻くことにしましたが、尾根まで出るのかと思っていると、いい具合にバンドあって、滝の頭へと導いてくれました。
 

 釜を持った綺麗な15m滝は安易に右岸を巻くと、次は25mの滝の登場。直登の可能性も探りながら左岸のバンドに取り付きますが、そのバンドが絶妙な具合で滝の頭へと伸びていました。ここはコージのリードで登ります。直登も快感ですが、こういう渋いルートファインディングも沢登りの醍醐味です。
 
  小滝を幾つか越えると、両岸が狭くなってゴルジュっぽくなります。二段の滝は直登しますが、次の滝は手が出ず右岸を巻くことにしました。12m滝も再び右岸を巻き、その後の小滝は直登して越すと、一旦、谷はゴーロとなりますが、またまた滝場になります。
 
 もう沢山あり過ぎて、ここから先の滝の記憶が曖昧になってきますが、大体の滝は直登できたと思います。しかし、小屋跡手前の20m滝は左岸を、綺麗なスラブ滝上にある比較的大きな25m滝も左岸を巻いて、最小限の高巻きで頭に出ることができたように思います。“息つく間もない”という表現がまさに相応しく、次から次へと滝が現れて、シャワーや滝のサイドを面白く登っていくことができました。
 
 
 奥の二又は左に入り、三又では左の谷に入って、「もういいかな?」というところで、斜面に逃げることにしました。久しぶりの詰めらしい詰め、ハアハア言いながら、見付けた尾根を辿って稜線に出ます。
 
 登り出た稜線はかつて立合川の下山時に辿ったところです。西峯までその稜線を南へ辿り、その先で南東へ分岐する尾根に入ります。分岐地点は分かり難いですが、テープがしっかり付いているので、ルートファインディングは要りません。
 
 それにしても、南紀に多いのですが、あのテカテカする落ち葉はよく滑りますね。疲労もあったのですが、再三、足を取られてしまいました。
 
 田岡谷出合は標高140mほどで、登り出た稜線上にある西峯は1123mあります。標高差1000m近くあるところを一気に駆け上がる谷間は滝場が多く、充実した溯行となりました。
 
 下山後は再び道の駅に戻って汗を流した後、そこのバイキングでたらふく晩飯を頂きました。

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