7月29~31日で白川又川・岩屋谷雄滝を登攀しました。
わらじの大先輩方たちによって初登された岩屋谷・雄滝。
今も色褪せない素晴らしいルートでした!
雄滝下のビバークサイトにて。
ハッタ谷沿いにある仕事道跡を利用し、雄滝までアプローチ。
幕営装備、ギアのほとんどすべてを担いだので、6時間近く掛かってしまいました。
初日は薄曇りに時折、小雨の降る天気。前日の雨のせいか思ったほど減水していません。睡眠不足もあったので、試登は止めて、早々に焚火を炊いて就寝することにしました。
翌日は、打って変わって快晴!
5時に起きて、6時過ぎに登攀開始しました。
まず、左岸のルンゼをフリーで第一バンドまで登り、そこからザイルを出しました。
ちょっとした乗り越しから第二バンドを水流側へトラバース。草付ゴボウでなく、その左側の垂壁をフリーで行けそうだったが、決心できず、ここでコージにリードを交代することにしました。
2ピッチ目フォローする私。
コージは悪い体勢でハーケンを決めて、フリームーブで2ピッチ目を解決し第三バンドに到達。伸ばしたザイルは短いですが、ここから核心なので、ピッチを切ります。
核心の3ピッチ目。
初登のラインはここからボルト連打でチムニーを目指しており、確かに錆びたリングボルトが見えます。
しかし、コージは水流に突っ込んで行きます。水流を一旦渡ってしまうと、ビレイ点からはリードする者を見ることができません。ザイルはなかなか流れず、
苦闘のほどが知られます。随分待って、ようやく解除のコールが響きました。
3ピッチ目水流に突っ込むコージ。
水流ある凹角を登って行きます。水量少なければ容易ですが、今回は顔も上げられない状況で、かろうじて手先のホールドが伺えます。よくぞここをリードしてくれたものです。
チムニーに到達し、ほっとしたのも束の間。期待に反して、このチムニーは居心地悪く、奮闘しました。ブッシュ帯に逃げ、樹林を掴んだところで、やっとひと息付くことができました。
4ピッチ目は、容易なモンキークライムで、上昇し、ボルトの見える垂壁までザイルを伸ばしました。
5ピッチ目は、最後の核心が待ち受けます。
ボルトラダーを人工で上昇後、ボロイ垂壁をブッシュ目指してトラバース。
ナカガイ・ジムの悪いトラバース課題に慣れている私たちにはそれ程難しく感じませんでしたが、支点も取れないので、絶対落ちることができません!
ブッシュを掴めば後は、ちょっとしたトラバースをし、最後はシャワークラでずばり頭に登り出ます。
15時過ぎにようやく二人が頭に揃いました。
雄滝頭からは白川集落を見下ろすことができました。
私たちは今回は先人のボルトを利用させてもらいましたが、5ピッチ目は、
(ランナウトに耐えることができれば)フリーで解決できると思います。
また、樹林の高巻きとなる4ピッチ目も滝身直登の可能性が見えます。
次にトライする若くて力量のある沢屋は、是非とも先人を凌ぐスタイルでトライして欲しいものです。
Great! かっちょいい!
登り方が どうとか、ド素人やし分からんけど、写真が迫力満点。見応えあるわー。ごっそさんでーす。
あと、「そこかいっ」って怒られそうで怖いけど、ネオプレーンスパッツが綺麗やな と思いました。w
見る目線がそこですか!これはたまたまで、登攀はいつも継ぎ接ぎだらけの年代物を使ってますよ。
かっぱも25年戦士ですわ!