8月20日、氷ノ山・八木川不動谷に行ってきました。
遅いお盆休みは遠征を予定していたが、天候悪くて、この谷に変更。しかし、警報発令の豪雨に見舞われて帰阪するハメに・・そのリベンジとして再度計画。
氷ノ山の谷には初めて来ましたが、森も綺麗だし、バンバン滝が登れて、めちゃ愉しい谷でした!
45m滝遠望。(“のぞきの滝”と言うらしい。)
出合に掛かる滝を越えて、しばらく進むと谷が緩く左に曲がる先にこの滝が掛かる。ここから不動谷核心部の始まり!
下部のスラブを少し登った所からザイルを出す。コージのリード。
右岸(左)側の階段状カンテに取り付き、50mザイルほぼ一杯で抜ける。
出だしの黒い滑った岩肌がよく滑るらしいが、それ程気にならない。
滝の左岸(右)側も登ることができそうだが、こちらを選択。
すかさず、L30m×15mほどの(40mとされる)ナメ滝が現れる。
ザイル出したが、要らなかった・・左右には逃げない。
ナメ滝登ると、すぐさま三段30mが掛かる。
さっきの滝は登った感がないので、もう一度リードをさせてもらう。一段目登った所からスタート。
通常は右岸(左)側を目指すと思うが、それでは面白くないので水流を攻めてみる。
隠れたホールドを掴んだ時はニンマリ・・・最後は水流を渡って落ち口右側を回り込むように突破。すぐ上に2mほどの小滝(三段目?)がある。
さて、不動谷核心部最後の滝、不動滝30mの登場。
傾斜あって、少しは手応えありそう。コージのリードで右岸のズルズルの凹角を登る。
高度感出てくる上部には錆びた残置があった。ハンマーで叩いてみたが、時間掛けても回収できなさそうだったので、諦める。
不動谷にはこの滝以外にも残置があり、それらはしっかり回収しておいた。ガイドブックにも紹介されているだけに、訪れる人が多く、忘れ物も多い??
この上流は河原となり、しばらく凡流が続く。左又に入ると、再び滝場となる。
八木川源流部の滝15m。
登れたと思うが、この滝だけは、安易さに走り右岸を巻いてしまった。
写真はないが、この滝の前に出てくる20mの滝(ガイドでは40mとされているらしい)はザイルを出して直登した。中段までは階段状でフリーで登り、そこからコージのリードで、シャワーで左側を登ったが、岩が剥がれそうだった。
下山の登山道にて。ブナの森が美しかった。
しんどい詰めを経て、こしき岩近くの登山道に出る。息が苦しくて、何度も立ち止まって休んだ。睡眠不足だと思ったが、こんなことは初めてだった・・・一口の水でガブ飲みすると復活。脱水状態だったのだろうか?
時間あれば、布滝も登っちゃおうと思ったが、稜線まで詰めて下山してみると、そんな時間はなかった。
不動滝谷、布滝谷ともに行きましたが、ノータイムで滝は巻いたのでいまいち記憶に残ってないです^^;
なかなかだったとは思うのですが、やはり直登した方が印象深くなりそうですね。
写真も僕が行ったのと同じ谷かと思うくらいかっこいいです。
>ノータイムで滝は巻いたのでいまいち記憶に残ってないです^^;
>なかなかだったとは思うのですが、やはり直登した方が印象深くなりそうですね。
ただ、その谷に「行った」のではなく、「どのように行ったのか」という事の方が大事ですね。
もはや未踏の谷などないのですから。
溯行内容に拘る━巻かずに淵を泳いで滝を登って(巻いたとしても最小限のルートを取って極力谷筋から離れない)こそ、その谷の本髄に迫れると思っています。
シブさん
うらまやしいっす。
一応の地元民としては兵庫県にある数少ない良い沢だろうとあたりを付けていたので、何だかジェラシー。不動滝の登攀は手応えありましたか?
>一応の地元民としては兵庫県にある数少ない良い沢だろうとあたりを付けていたので、何だかジェラシー。
未踏の谷ならまだしも、
ガイドブックにも紹介されている人気の谷ですから、その中で人とは違った、如何に自分たちのスタイルで溯行していくか、ということの方が大事だと思っています。
>不動滝の登攀は手応えありましたか?
面白かったですよ!Ⅲ、Ⅳ程度でしょうが、堅実な登攀技術が要求されると思います。
シャワーが弱ければテラスから滝身のラインをチャレンジできたかも?