飯豊 胎内川本流

10/14~16 KAWAc 会外1 天気ずっと晴れ

個人的に、今まで敗退した沢の中でも最も因縁のある胎内川

しかし、奥胎内ダムの完成と共に下部ゴルジュは沈んでしまう。何としてもそれまでに行きたかったが、天候等でついに10月になってしまった

時期的にラストチャンス!?と思い、強力パートナーにOKをもらいついに本流へ

極寒が予想されたが、果たして!?

奥胎内ヒュッテを気合の5時発で、ダムを巻いて入渓する

最初は川原だが、すぐにゴルジュに。前回と比べて、大分埋まってしまったような?

しかしここ二三日は雨が降っていないと思っていたが、何故か水量は多い。不思議だ

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とはいえ、ここは胎内川下部ゴルジュ。泳ぎ、へつりと濡れまくる場面が続く。10月なのに早朝から。わかっていたことだが最初は思い切りが必要

最初は、お?思ったよりましじゃね!?と言っていたが、やはり徐々に寒く。。。

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実に美しい流れが続く。このあたりはダムが完成するとバックウォーターに沈んでしまうらしい

現在は浦島のあたりが埋まってしまい、むしろこちらの区間の方が美しいだけにもったいないものだ

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薬研沢を超えると徐々に沢が広がる場面が増えてくる。ようやく日光が顔を出すのもこのへん

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団子河原と呼ばれるゴーロ地帯へ。先も長いので、どんどん進んでいく。このあたりは良さげなテン場多数。というか、増水さえ気にしなければ源頭までテン場はいくらでもある

東北らしい?美しい流れが続くエリアだ。このあたりも紅葉はいまいち

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やがて西俣沢出合を経て、東股沢へ。すぐに魚止めの滝だ。こいつは左から簡単に超えれる

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ここからは今までと変わり滝が増えてくる。小滝をこなし、堤防状滝へ

ここで初めてザイル出動。右から超えるが、セカンドで上がるときザックが挟まり往生をこく

時間短縮と思い、荷上げいらないです~とか言ってたらはまった。超反省。前回さくっと超えたはずなのにと言い訳

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この先も出てくる滝は簡単に巻けるか登れるか。このあたりから突破基準は、濡れるかどうか

濡れそうな滝は速攻で巻く。だって風もとおって寒いんだもん!

前回はこのあたりは雪渓の下だったので、個人的にも新鮮。たぶん前回懸垂して雪渓の割れ目に突入した右岸のガレルンゼ067

前回。感慨深いものがある。。。ここから突入し、この先の滝が登れず雪渓の下泳いで戻ってここで泊まったのだ

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この先は胎内潜り。晴れてるし凄い良い雰囲気。胎内っぽさはヘッドラで進んだ前回の方があったかも

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側壁はたってるが、中に難しいとこはない。助かる~

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この出口が龍の棲む瀧。突破は激シャワーなので、迷わず手前のルンゼから巻く

前回はここが突破できず、敗退したポイントでもある。真っ暗でフラッシュ炊いてなんとなくわかったのだが、明るいとこで見るとまた違った印象があった。写真は龍が出てきそうだった前回の

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結構大きく巻き、降りた先が本源沢出合付近。時間も16時を過ぎ、薪も豊富、フラットな場所もあると絶好だったのでここに泊まることに

着替えを持ってこなかったので快適にたき火ができるかは死活問題なのだ

二日目、ついつい火の前でまったりしてしまい6:40発。本源沢出合を超え、本流筋の坂上沢へ進む

一発目の滝は右側から登るが、なんか悪そうな……迷わず相方に押し付ける

今回パートナーが強力すぎてメンタルの弱さがすぐ出てしまう。悪いとこほどトップできるようにしとかないとなー

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結構大きく上がるが、懸垂なしで沢に戻れる。その先はややゴルジュ状になり、滝も濡れないと突破できない

ここはクラシックルートでしょ~!と、登山体系にならい巻き。ここまでもたびたびあったが、胎内らしい結構な藪だ

藪漕ぎが遅くおいていかれる。さらに一人だけゴルジュに降りてしまい無駄に登り返すなどもあり時間消費

久々に降りてきたのは連瀑で出合う作四朗沢出合先。水がうまい

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この先ますます滝が増えてくる。たしか右から一気にゴルジュを巻いてしまえるのだが、また藪。全部藪。もう疲れたんですがね。。。相方は元気

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ゴルジュ先のガレ沢との二股が、一見じめっとしてて藪っぽくてどうかなーと思ったが、予想より薪も多く、風も防げて良いテン場だった

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沢中のテン場は寒いのでここがこの前後でベストだった。直前にスリップして濡れていたので、この日も盛大にたき火で乾かす。到着はこの日も16時くらい。毎日この時間に行動終了できるのは助かる

三日目も朝だらだらして6:30出発。この日は抜けてしまいたいところだが

もう大分水も減ってきているが、朝一速攻でゴルジュ。問答無用で左岸から巻きに入る

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朝一の激藪はたまりませんなぁ(やけくそ)。一人だけ上に行きすぎるが、下から捨て縄あったとの救いの声

懸垂すると見事にゴルジュ出口!おそらく前年度のパーティーの捨て縄だろう。新しかった

しかし上から見てもヤバそうなゴルジュ。突破できるのだろうか?ずぶ濡れになることだけは間違いない

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その先で50m大滝が姿を現す。突破は簡単。普通に登っても良いし、すぐ横の藪中を行っても良い。今回は薮中

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その先は本格的に源流の雰囲気。滝は結構出てくるが、行き詰まるようなものはない

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どんどん水流は細くなり、周りは藪に覆われ。。。少しでも楽をしたいと、水のあるほうへある方へ進んでいくと胎内の最初の一滴へたどり着く

こいつはめっちゃうまいす

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その先は激藪地帯。仕方ないので漕ぐのだが、あっという間にぶっちぎられた

10月だし藪も枯れてないかな~とか少し期待してたのだが、全然。悪名高い胎内の木藪

稜線は結構良い感じに紅葉しており、少しだけ気分的には助かった。気がする。たぶん。

この写真を見ればどれだけ離されたか一目瞭然(?)だ

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なんとか13時頃に二つ峰ピークにたどりつく。とっくに激バテ。相方はお元気そのもの

この日から一気に気温も上がり、熱中症になるかと思うくらい暑かった(やや誇張表現)

しかしこれでこの日中に下山できる目途がついた。この薮を下まで漕ぐのはありえないので、登山道を目指すことに

門内小屋までは笹成分も増え、歩きやすくなる。小屋には15:40着。後はヘッドラを交えて延々歩き、21時すぎに奥胎内ヒュッテへ

かなり足を引っ張ったが、胎内川を遡行で来て感無量だ。こんな変な時期についてきてくれた相方に感謝!

今年も色々あったが、終盤になんとか心の残りを片付けることができた。本当はもっと温かい時期に来た方が楽しいのは間違いない

そして奥胎内ヒュッテで聞いた話だと、工事が遅れまくっているので、来年もまだダムは完成していない(要確認)可能性が高いとのこと

それを知っていればこの時期には来なかったかもしれな(略)

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2件のコメント

  1. 胎内川、やはり素晴らしい谷ですね!
    羨ましい~。
    でも、この時期に行くのは・・・。
    寒さに本当、強いんやね。

    • 良かったです~
      来年もまだ行ける?かもですので、温かい時期に釣りでもしながら行くのがベストなんでしょうね。
      ゾウアザラシのような沢のぼらーを目指してますので。寒さには結構。
      目指してるというか勝手に増量して行ってるだけですがorz