3/18~19 初日快晴夜中から雪 KAWAc 会外1
冬もぼちぼちとは活動しています。今年は三連休と晴れが重なり、絶好の横断のチャンス!
真っ白な黒部湖、誰もいない立山、そして三月の剱。夢は広がるが果たして?
まずは日向山ゲートを暗いうちに出発。ここから扇沢までが長い
久々の泊まりに荷物も重い。そして眠い。だらだら話して気を紛らわせながら進む
扇沢からはシール歩行
途中、後続のぶなの会の人たちが追い越して行った。あちらは別ルートで横断。さらに今回は計3パーティー入るらしい。同じ会で黒部横断を三組か。さすがとしか言いようがない
針ノ木は雪が多かった。徐々に染まっていく姿が美しい
爺方面も美しい。やはり冬山も良いな~
しかし微妙にラッセルが続き、地味にしんどい。地味に眠い。暑い。とか言ってるとコルへ
槍までどかーんと大パノラマ。既に来てよかった感が。針ノ木谷へ滑り込むが、全面モナカ
いきなりこける。ので、パートナーの撮影を。こちらは颯爽と滑って行って同じ斜面と思えない
ここからどんどん奥地へと。沢は所々割れているが、今年は雪が多く板を履いたまま黒部湖まで抜けれた
夏は良いんだけど、冬のゴルジュ通過はなんというか。。。渡渉連発じゃないだけましか。一か所だけブリッジが落ちかけた
黒部湖手前はフラットで自然林が広がりかなり良い感じ。ここで泊まるのも気持ちよさそうだ
いい加減だらだら進むのに飽きてきたころに、黒部湖がどーん!
これだ、この景色を見たかったんだと感動
上の廊下のときここを船で渡ったとは信じられないなー
普段は湖底の木がにょきにょき生えている
そしてここを渡らなくてはならない。相方は素足。こちらはゴミ袋を履いてGO!!
ゴミ袋は90Lとかのほうが良かった。そして途中で足の感覚がなくなりかけた。つめてーーー
もう少し下流なら、凍った黒部湖を濡れずに渡れるらしいが、それも怖いな
無事渡渉し、中ノ谷へ。ここから雄山谷へ乗越すまでの600アップは本当にきつかった
ゴルジュは完全に埋まっていて簡単に通過できたのは救い
特にラスト100は苦行。完全においていかれる。ラッセル泥棒と呼んでください
コルから反対側はこの日唯一のパウダー、少し重めだけど良い感じ
しかし完全に足が終わっておりこけずに降りるのが精いっぱい
御山谷との合流地点でC1。風が予想よりあったので、簡単に雪洞を掘ることに
斜面に縦穴を掘り、少し横に広げツェルトを被せる。必要とも思わなかったし15分くらいで適当にほったのだが、やっといてよかった
夜中から荒れだし、結構な風雪。もっと真面目に作っていたらさらに良かったが、それでもゆっくり寝れた
深夜に入り口が決壊して、雪が吹き込み装備が雪まみれになったが、朝時間を作って乾かすくらいで済んだ
見た目はボロでも楽しい我が家。この後無理やり引っ張って、ツェルトが一部割けた
分かってはいたが結構積もっている。場所によっては50cm以上。雄山谷はひたすらラッセルだ
もうずっとこんなん。まだ視界が良いうちにぱしゃり。最大でも100mくらいか?
風も結構強く、このコンディションで剱周辺は無理なのでエスケープすることに
一ノ越までくると、予想通りの暴風。厳冬期ってほどじゃないが、三月の天気じゃないな。。。天気の悪い三月といいますか(そのまま)
本当ならここで誰もいない立山がバーンと広がる予定だったが、ガスってなにも見えず。まぁ仕方がない
夏道を単独で歩いている人がいてびっくり。この天気でソロで雄山目指して(?)くるとは!なんて気合の入った人だ
一ノ越からは激パウで楽しい滑降。視界もないし、雪が多すぎて普段と地形が違う気すらする
野営管理場付近でシールを張り、新室堂乗越を目指す。変なとこに入り込まないように、夏道付近を慎重にルーファイ
乗越も暴風&ガスガス。視界10mくらい。反対側が全然見えず、ちょっと怖い。雪庇はないはずだが、まるでこの先雪庇が広がっているような
二人とも滑ったことがあるので、ある程度感じはつかめているのだが。雪崩も怖いので、雪面にあまり刺激を与えないよう、慎重に、お互いが見える範囲で少しずつ高度を落とす
激パウで結合もよかったので、もし視界があれば最高の斜面だったろうに。まーこれも仕方がない
1700くらいからようやく視界が開けてくる。立山川のロケーションも最高です!周りから何か落ちてこないかだけ気を付けて。。。
すぐにストップスノーになり、あとは漕ぎも交えて馬場島へ。雪はかなり多く、板を脱ぐ必要はなかった
県警の人にあいさつし、林道を除雪終了地点までひたすら漕ぐ。ここも結構長い
ゴールした時は完全燃焼だった。本当に良いルートで、先駆者の方々に感謝。ずっと引っ張ってくれたパートナーにも感謝
しかしこの雪の多さだと、今年の夏は雪渓に苦しめられることになるかもしれない。去年は逆に雪渓が少なくて色々楽だったがスキーはダメダメだった
あちらを立てればこちらがたたず。なかなか難しいものです