十津川・親ノ谷下部

6月8日(木)は、十津川・親ノ谷へ。

本当は台高の沢の予定だったが、現地に着くと土砂降り・・・

雨は覚悟していたがさすがにこれは、、ということで急遽、この谷に変更した。

親ノ谷の下部(旧国道~林道横断地点の間)は、2万5千分の1地形図では、2センチにも満たない、つまり500mも満たない長さ。

しかし、この区間には、滝場が畳み掛けるように続き、ちょっと遊ぶにはちょうど良い。

下流部ということもあり、谷も大きく、水量豊かで、ダイナミックな溯行を愉しむことができた。

 

国道169号から311号を経て、168号を北上。

随分、遠回りをして、十津川温泉へ。ずっと降っていた雨も十津川を北上していると、いい具合に止んでくれた。

小井トンネル手前から旧国道に入り、親ノ谷出合へ。

橋桁から入谷する。

 

 

入谷すると、巨岩帯。

左岸側は植林帯でいつでも逃げれるが、逃げずに正面突破を心掛ける。

この滝は、自然のナッツ(岩間に挟まった小石)にスリング掛け、人工で突破。

コージはあっさり登ったが、若干被っており、立ち込むとスリングが動いて、

ザックを荷揚げして、ようやく登る。

 

 

乗り越えられない巨岩の積み重なりに、「うぁ~とうとう巻きか?」と思いきや、

キセキの穴が・・・・。

胎内くぐり?

倒木や岩の挟まった穴を、頭から釜に落ちそうになりながら、

潜り抜ける。

 

ちょっと開けたところに、二条の滝が・・・と思いきや、左はイリ谷出合に掛かる滝。

イリ谷の滝はシャワクラが面白そう~~、と思うが、本谷に進む。

 

 

本谷に入ると、いきなり、ド、ドーン!! チムニー滝が立ちはだかる。

これは、突っ張りで突破!

嘘です。これは無理やと、初めて巻きに逃げました。

 

 

 

谷に戻ると、立派な釜の先に滝が二つ続いて掛かっています。

両岸の壁も立派で、なかなか風格あります。

泳げは手前の滝は容易に?、突破できそう??。

その上の滝は・・、

爆水を潜り抜けて、上部のCSを人工できれば、、、と空想するが、

今日の水量では確実に弾き飛ばされそうです。

 

岩の間から流れ落ちる“玉すだれ状”の滝や、大岩の上から流れ落ちる“岩滝”などを越えて行くと、広い釜の先に、綺麗な簾状の滝が掛かります。

岩肌の苔の緑が太陽の光線を受けて輝いています。

ここは水流右側を直登しましたが、スタンスは滑っているし、

ホールドは極小ホールドのみ。

写真には見えない上段は左側を登りました。

「ポケットのガバがあるで!!」と、

コージは言うのですが、私には第一関節にも掛かった気がしません。

無論、お助けを出してもらいました。

 

そうして、林道も、もう間近というところで、斜滝8mが掛かります。

またまたスタスタと登って行こうとするので、思わず「ザイル出せっ」と、

言います。

当初行く積りだった谷の為に50mザイルを持って来ていたのですが、

ここでは重りにしかありません。

 

斜瀑を登り終えると、谷も平穏となり、林道が横断します。

今回の溯行はこれまで。

登って、時間を掛けて3時間の溯行となりました。

巨岩帯の為、パワー系のムーブが多く、前日ジムで登っていた私は、クタクタになりました。

なお、左岸の山腹には作業道があったのか、鉄のステップや手摺りが残っていました。

 

 

 

 

 

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2件のコメント

  1. 『日本の滝』という書籍にでしょうか?、
    雄滝や雌滝などと名前があるようですね。
    見たことないのですが。
    上流部には、中ノ又谷や北又谷にも滝マニアには知られた滝があるようですね。
    地形図を見ると、他にも何か出てきそうです。
    本谷源流もいつか探ってみたいと思っていますよー。

  2. シブさん
    親の谷は、雌滝(5つ目の写真)、雄滝(6つ目の写真)撮影に昔行った記憶があります。
    沢登りの対象として余り見られていないように思いますが、上流の谷に名前のある滝が
    何本かありますが、滝以外はゴーロか何かで溯行価値が高くないのでしょうかねえ…。
    個人的に気になります(見に行けよ!という話ですが)。