白山 大白水谷

まだまだ初級者の小山です。

Keiko-hさんから、遠方の沢は?とお誘いあり、白山の大白水谷が綺麗かも、とのことで、行ってまいりました。

日時:’17年8月13日~14日

天候:曇り時々晴れ

メンバー:Keiko-hさん、小山

12日中に道の駅飛騨白山に移動し、温泉入って車中泊。翌朝は5時に起床し、起点となる白水湖へアプローチ。盆休み、6時半ごろに駐車場に着くが、ほぼ満車…。

何とかスペースを見つけ、沢支度をして7時過ぎに、橋の袂から踏み跡を辿り、入渓。

ここを左から入っていきます。

水量多く、水色はサイダー。そして、メチャ冷たい…!!

1時間程度ゴーロ歩きとなります。やがて左岸から転法輪谷が出合います。

ここからが本番。と気合を入れます。

出てくる滝はどんどん直登!!

豊かな水量と渓谷の景観の素晴らしさに頬も緩みっぱなしです。

やがて開けた空間にドバンと三連瀑が見えてきます。

この景観はかなりスケール感あり、メチャ感動いたしました。

下段は右岸を直登。

中段(8m)を先行パーティが登攀中。

中段の滝(8m)。左岸側に窪みあり、そこからだと比較的容易に登攀可能(ハーケン×1)。但し岩がちょっと脆く、注意は必要。

登り切るとすぐに次の大滝(20m強)が!!

爆裂!!という感じです。ここは右岸を登攀します。落ち着いて探ればホールドもスタンスもちゃんとあります(カム×1、ハーケン×1)。

落ち口より。ヒョエーッ!!高度感バツグンです。

振り返ると綺麗な斜滝が。

ここは水線を直上します。

岩に卵石が埋まってる、といった感じの岩。ちょっとオモシロイ所です。

すぐに2段15mの滝です。滝壺がとんでもなく美しいです。言葉を失う程の美しさです。

Keiho-hさん、キレイ!!を連発。

泳ぎたい所ですが、喫茶店で出てくる冷水ぐらいキンキンに冷えてるんすよね…。

ここは左岸から草付を巻きます。足元が茂って見えにくいこともあり、いやらしい巻き。

無事越えました。

上段落ち口から下を望む。

斜滝8m。直登です。

どんどん行きましょう!!

行く手を塞ぐ3m滝。ムムッ、ホールドはありそうだな…。敢えて直登にチャレンジしました。

滝裏に手を伸ばせばホールドもちゃんとあり、よし、イケるな、と思いましたが、水の冷たさとその勢いに、結局敗退…。寒すぎるっちゅうねん。

左岸からおとなしく巻きました…。

巻き上がると迫力ある15m滝が立ち塞がります。

ウホッ、すげえな…。ここは左岸を巻き上がります。ここで3人組パーティが来られました。が、3人のうち2人がメットを付けていない…。危ないよ…。

と、巻き上がるとすぐに幅広の5m滝。

左岸側の流れの中を直登します。

直登出来る滝が続きます。

水に温泉成分が混じっているようです。

やがて7m滝へ到着。

直登も出来そうでしたが、悪そうだったので右岸の草付から巻き上がることにしました。

ですが、こちらもズルズルで落石も多い…。予め滝壺に落石必至の岩を投げたりしました。

肝を冷やしながらバンドまで上がり、ここでハーケン×1。ですがこのハーケンは決まりすぎてしまい、どうしても回収できず、残置となりました。

どんどん高度を稼ぎ…。

高度1900mを越えた辺りの右岸で泊まることにしました。

余り良いテン場とは言えませんが、しょうがないっすね。

焚火偏差値の低い私たち、結局焚火出来ず、晩飯食べてシェルターにIN。

暇なので、しりとりなんかしたりして過ごし、19時過ぎには就寝いたしました…。

明け方は寒くて寝れませんでした…。

翌朝は4時半に起床。朝食を食べ、濡れた装備を再び身に着け、溯行再開です。

大分登ってきましたねえ…。

遂に雪渓が…。奥に鎮座する12m滝は一瞬悪そうに見えましたが、容易に直登可能。

雪渓って、固いんやなあ。

2200m近辺の二股。右股が本流のようですが、この左股も結局は大カンクラ雪渓に向かうようです。

この左股に入ってすぐ右岸側にほぼ枯れた枝谷が入りますので、そこを喘ぎ登ります。

途中、ちょっとしたお花畑に癒されます。

草付はすべります。何度もコケながら、ハイマツまで辿り着き、ちょこっと漕ぎ。

文字通り登山道に「飛び出し」ます。

丁度一般の登山者が登ってきていたので、ビックリされました。当日は曇りでガスが取れそうにも無かったので、御前峰まで行くことは諦め、そのまま登山道で下山しました。

途中の大倉山山頂。何にもありませんでした。

人気の登山コース。ひっきりなしに登ってくる登山者とすれ違いながら白水湖に戻りました。

帰りに、白水の滝(72m)を撮影し、帰路に着きました。

大白水谷はスケール感のある渓谷で、水も清冽(サイダー)。

非常に満足感の高い溯行となり、今もその余韻が残るほどです。

Keiko-hさん、ありがとうございました。

報告by小山

 

 

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2件のコメント

  1. 入渓時は水の冷たさにビックリ(氷水?!)でしたが、あまりにも美しい景観にうっとり感動でしたね♡
    次々と現れる滝では、TOPで登攀、ビレイはとても頼もしかったです。
    テン場では、お互い焚火素人で、結局火がつかなかったですが、これも良い勉強となりました。(^_^;)
    2日目がガズで山頂までは行きませんでしたが、最後まで美しい風景を満喫出来ました。
    KYさんには、色々とサポート頂き大変感謝しております。
    ありがとうございました。又お付き合いください。(*⌒-⌒*)

    しりとりの、り 攻撃 なんでそんなに上手く最後 り に出来るんですか?!(笑)

    • こちらこそありがとうございました。
      ホント良い沢でしたね。これから白山界隈も行かないと行けないですね。
      初河谷溯行~倉谷下降、何か面白そうです。
      所で、小山、と思いっきり名前出していますので、KYと隠語にして頂かなくて
      大丈夫ですよ(笑)
      しりとりは、いつもこの手で追い詰めております。たまに墓穴を掘りますが…。