大峰 白川又川・奥剣又谷

例年、海の日は雨に見舞われることが多くて、その代替として確保していた

7月24~25日の連休も、台風接近前の晴天のチャンスに運良く恵まれた。

今回行った谷は、大峰の渓谷でも、メジャーである白川又川・奥剣又谷。

これから迎える山行の前哨戦として、選んだ。

【日程】2018年7月24~25日

【場所】大峰 白川又川・奥剣又谷

【メンバー】シブ&コージ

【天気】晴れ(24日)、晴れ後曇り後、雷雨(25日)。

 

先日行ったばかりの小谷川林道ゲートに車を停めて、6時半頃出発。

行きすぎてしまい、コクワ谷横断点まで林道を約1時間歩いてしまう(早く、気付けっ!)。

面倒なので、適当に尾根を登って、アンノ谷を下降。

大した悪場もなく、白川又川本流へ11時過ぎに入谷。

コバルトブルーの淵が目に飛び込み、眩しい。

先日の小谷川で膝を痛めていたけど、ここまで問題なく来れたから、イケるかな!

河原を進んで行くと、やがて廊下となり、長い淵が伸びる。

待ってました♪ 長いアプローチで二人とも汗だく。

中の又谷出合にかけて瀞場が続き、気持ちよく泳いで突破して行く。

 

フジノトコからまず、最初に出てくる淵。

 

身も心も洗われる美しい淵。

 

 

中ノ又谷出合。

 

中ノ又谷出合を過ぎると、そろそろ寒くなってきた(灼熱の大阪を思えば贅沢な言葉だ)・・・簡単に巻けそうなそうな所は巻いて、泳ぎを避け始める。。

火吹谷出合を過ぎると、再び廊下で、泳がされることになる。

そうして、左岸の壁から脇き水が溢れんばかりに流れ落ちる場所に。

奥剣又谷の名所で知られる。水が湧き出る場所の岩は、朱色に変色していて、

特異な風景だ。

 

 

 

湧水スポットを過ぎると、10m斜滝の登場。登れるが、さくっと巻く。

何だか、この辺りから、水量がぐっと減って、水温も高くなったと感じ、

再び、水と戯れる。

10m斜瀑。

 

 

 

 

水晶谷出合を過ぎると、20mの大滝の登場。二度目だが、やっぱり、左岸を巻いた。

水晶谷出合の先に掛かる20m。

 

 

行き合いみたいなところを通過すると、左岸の壁から漏斗のように水流を落す滝が掛かる。この滝が奥剣又谷に掛かるもので、直進する谷は口剣又谷。以前行った時、何も考えずに進んでしまった為に、そのまま口剣又谷を溯行することになってしまった。

今回の山行は、その心残りの払拭でもある。

 

 

時間は17時半頃、初日は、この滝の前で、幕営することにした。

薪はすぐ集まり、火も容易に点いた。

 

 

翌朝は4時起床。灼熱の詰めが核心だと思い、早立ちすることにした。

5時半、幕営地を出発。スタートはこの20mの高巻きだが、容易。

奥剣又谷の20m。

 

20mを巻くと、谷は開けて明るい。さっそく、釜に浸かってクールダウン。

暑いので、意図的に濡れるように溯行する。

ゴーロを抜けると、比較的大きな滝。大昔、コージが連れて行ってもらった時、

この滝の巻きが怖かったと話すが、今は何でもない巻きだ。

 

 

右に左に谷を分け、その度に地形図とにらめっこ。上方には、八経ヶ岳南東の厳つい岩壁群が見上げられ、士気が高まる。

やがて、谷はルンゼ状に滝を連ねる。どれも登れるものばかりだったが、右又の右又入っての15mは巻いた。そうして、40mの大滝。これは直登できた。

右又の右又40m。

 

 

40mの上は100mはあろうかという長いナメ。ふと見ると、アジサイが咲いており、普段は花など興味ないのだが、青い色彩が綺麗だったので、写真に収めた。

 

八経ヶ岳の岩壁を頭上に見上げ、いよいよというところで、ボロボロの悪絶なルンゼとなる。ここで、いよいよザイルの登場となるが、落石頻発の登攀となった。

 

 

ここから先どうなるか分からないということで、尾根に逃げることにした。

尾根に上ると、シカの踏み跡が沢山あり、間違いないだろう。

右手に凶悪な岩峰を見上げる。あそこにいったら、多分、それだけで半日仕事になってしまう。(でも、気になるなぁ~)。

 

 

 

詰め出たのは、八経ヶ岳ピークより南の稜線。ダイレクトは外してしまった。

眼下に白川又川の深い切れ込みを見下ろして、越し方行く末を振り返る余裕などなくて、これからの下山が本当の核心だった。

下りばかりだと思っていたが、地味にアップダウンが多くて消耗する。三本栂辺りで、突如襲った雷雨が救いの雨だった。

6時半、小谷川ゲートに到着。久しぶりに声が出ないほどヨレヨレになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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