古の峠道を歩く②─出口峠へ─

 
               坂本貯水池を見下ろす。
             
 腰痛が大分ましになってきたコージのリハビリに、再び古の峠道ハイクを計画。近畿北中部の天気がイマイチだったので、三重県南部に逃げることにした。

 今回は、台高主稜南端尾根上にある出口峠。地形図上で、宮ノ平集落の南方、東ノ川に掛かる吊り橋付近から伸びる破線を途中まで辿り、850m付近から尾根をそのまま1167mピークまで登り詰めてそこから出口峠へと縦走し、1054mピークから出口橋へと下るというコースを辿ることにした。



 ザンギリ林道から東ノ川へ入ると、曇り空ではあるがパラついていた雨も止んだ。
 出合橋を渡り、吊り橋まで一旦車を走らせて、戻りながら取り付きを探すがはっきりしないので、地形図上に記されているポイントから忠実に取り付いて尾根に上がってみたが、テープもなく踏み跡もはっきりしない。「まあ、いいか」と思い、そのまま尾根を登って行くと、不意に開けて林道に登り出てしまった。「何だ??」。



 地形図を取り出してみると、古川方面から伸びている実線があり、それがどうもこの地点まで伸びているようだ。忠実に尾根上の破線を辿っても、ぱっとしない植林帯だったので、この林道をしばらく辿ってみることにした。
 林道は九十九折れなっているが、破線を忠実に辿っているようだ。850m地点でアゲグチ峠へとトラバースしていく林道から離れ、薄暗い植林の生える尾根を登って行くことにした。
 
地面には錆びたワイヤーや割れた一升瓶などが転がっていて、林業が盛んだった往時が偲ばれる。登るに従って、左手に二次林ながらも自然林が広がり、樹林越しに坂本貯水池を見下ろすことができる。

 1167mピークは、周囲が伐採され、露岩がむき出しになった荒涼とした山頂だった。東側には立派な反射板が二枚設置されていて、「アゲグチ反射板」と書いてあった。先ほどの林道を利用して敷設されたものだろうか?お昼休憩の後、出口峠へと尾根を北へ縦走する。


 この尾根上には赤い杭が一定間隔で埋められていた。肝心の出口峠は見落としてしまい、1054ピークに上がってから道があるはずの尾根を下ることにする。この尾根を下って行くと、直ぐに石積みのある古道に合流して、それを辿ることにした。

出口橋へと下る、この古道は階段も敷かれたしっかりした道だった。帰宅後調べてみると、この道は、先日辿ったザンギリ峠道と繋がっていて、林業が盛んだった当時は尾鷲へ木材を下した重要な道の一つだったらしい。東ノ川対岸、荒谷に続く破線も辿ってみたくなった。



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