たまには海へ

たまには海へ

 

わらじ・あまちゃん3人組

 

週末天気良さそうなので、軽く近郊の沢にでも、と思い、なかっちゃんに連絡すると

 

「シュノーケル行くよ♪」

「もう秋なのに海の中寒くない?」

「今の時期、かえって暖かいよ、それにサンゴ見れるよ」

「行く~!」

ということで、今回はなかっちゃん親子と淡水ではなく、海水に浸ることにする

 

予報以上に良い天気!

ウェットスーツを着て岩棚を歩くと、沢歩きに通じるものを感じる。

早速、浅瀬になまこ発見!この先、色々な生き物が待っていそうで期待が膨らむ。

海に潜ってしばらく泳ぐと待望のサンゴ!棒状のサンゴにテーブル状のサンゴ。その周りを熱帯魚みたいな、いや熱帯魚そのものが泳いでいる。

スイミーみたいな群れもいる。


ウニもいるんだ、東北みたいな北の方じゃなくてもいるんだ~ 気分はちょっとあまちゃん、でも取ったら捕まるのかな?


水族館の野外版って感じで、いくら見ていても飽きない。一時間半くらい楽しんだところで、おなかがへってきたので陸に上がる。

「おのくん、クマノミ見た?」

「こんなの?」

デジカメで撮った魚たちを見せるが違うみたい

イソギンチャクと一緒にいるということで、軽食を摂った後、クマノミを探すと、「いた~!」

まさに、イソギンチャクと共生している感じで、ずっと周りを泳いでいる。さらにウミヘビもいてびっくり。ウミヘビは猛毒と聞いたことがあるが、すぐに岩陰に逃げて写真も撮れず。

 

もう、これ以上すごいのはいないよな、と思ったら、なんとエイが泳いでいる。ゆっくりと沖に泳いで行った。

さて、鮮やかな熱帯魚たちは海のアイドル!って感じだが、会いに行けるアイドルではあっても、触れ合うことはできない。勿論、握手会も無理。

そこで、なまこ君と遊ぶことにする。

なまこ君をつつくと、きゅーっと縮まる。縮んだら固くなるのかな?とつかんでみたけど、むにゅっとしたままだった。

そのまま、岩の上に置いてみると、なんと!、白いのを出した!!!なんか凄い~

十分楽しんだ後、海に戻してやった。

 

さて、遊び疲れて帰ろうとすると、ナマコ姫さまが現れる。

「今日は弟たちと遊んでくれてありがとうございます。本来なら、金なら一枚、銀なら5枚、と交換することになってる「なまこの缶詰」をお礼に差し上げます」

過去缶なのか未来缶なのか分からないが、怖くて開けられずにいる。

 

【投稿者: 禰庵(ねあん)】


(注:この作品は一部フィクションです。この手記を読まれて、海岸へ行き、玉手箱の受け取り・開封が行われても、その結果については一切の責任を負いかねます)

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