台高 大杉谷千尋滝登攀

 

              大杉千尋滝。下段滝途中から見上げて。
 
 
 
 
【日程】  2014年9月28日(前夜発日帰り)
【場所】  台高 大杉谷千尋谷千尋滝 (大滝登攀)
【メンバー】  シブ&コージ
【地形図】  「大杉峡谷」
【天気】  晴れ
 
 
 10月の連休の予行練習に久しぶりにザイルを伸ばす沢登りがしたかったので、まだ登っていなかった大杉谷の千尋滝を登りに行ってきました。
 
 前夜発し、貯水池奥まで入ります。車中ではラジオから御嶽噴火のニュースが流れ、大変なことを知りました。
 
 翌朝は、6時に出発。登山道開通で千尋滝前までは二時間もかからないアプローチでした。大杉峡谷は秋の週末ということもあって、私たち以外にもハイカーたちで賑わっていました。登攀ラインなどの詳細は、『溯行』などに載せることにして、ここでは簡単な説明にとどめておきます。
 
 
 
 
 
1ピッチ目。
 
 
 下段の滝をフリーで登って、大テラスに立ちます。千尋滝登攀はここからザイルを出して、始まります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2ピッチ目。
 
 
 ます、出だしが核心。
正面のハングを乗り越しバンドに乗るのが、ムズ悪い。フォローしたが、ここはコージでなければ、リードは無理だと感じた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2ピッチ目(続き)。
 
棚を乗り越すところ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

3ピッチ目。
 
 
 ブッシュが近くて、逃げてしまうことも可能だが、水流を極力、攻める。滑ったスラブがスリップしそうだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 3ピッチ目(続き)。
 
ザイルの残りに不安があったので、ここでピッチを切った。
 
次のビレイポイントまでは、確かに足らなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
3ピッチ終了点から見下ろして。
 
 
眼下に大杉谷が広がる。
 
 
ヤッホー!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4ピッチ目。
 
 
ナメ状の上段滝をトラバースするが、スリップすれば、御仕舞い。
 
 
 
 
下山は、右岸の樹林を下る。懸垂下降は要らない。

黒部・祖母谷(清水谷)溯行ダイジェスト版

 

        数百メートルにわたる崩壊壁が続く祖母谷大ゴルジュ。
        そのゴルジュの中に立つと、まるで地獄の底にいるようだった。
 
 
 
 
 なかなか天候に恵まれなかった連休。昨年のお盆以来、黒部の谷から足が遠ざかっていましたが、この9月の三連休、ようやく行くことができました。
 
 私たちが行ったのは、祖母谷(ばばだん)。
黒部でも、黒薙川につぐ流域面積を持つ谷で、出合から3キロほどで祖父谷(じじだん)と二分し、祖母谷は白馬岳目指して突き上げる。黒部の谷では困難な方ではないと聞くが、長大な行程の中で、約400mの高巻きをせねばならない大ゴルジュが存在する。登攀力や体力、ルーファイなど、谷をこなず総合力が問われる谷である。
 
 詳細な記録は、会報の『溯行』の発行を待ってください。こちらのブログには写真をダイジェスト版にして投稿することにします。
 
 
 
                第一ゴルジュの出口にある8m滝。
               ゴルジュ内の滝は巻きやへつりで滝を交わすことができ、
               まず手始めといったところだ。 
               壁には赤ペンキで数字が書かれ、随所にトラロープが見られたが、
               調査か何かだろうか?
 
 
          第二ゴルジュ二段6m滝。
         第二ゴルジュに入ると、ボルダーチックなワンムーブや激流のジャンプなど、
         ダイナミックな溯行となる。
         一か所だけトラバースでクライムダウンできずに懸垂下降で谷に降りる。
         
 
 
 
硫黄沢出合を過ぎて。
ちょっとしたゴルジュを過ぎて、大岩の散乱した荒れ果てた
谷間を進む。
昼過ぎから雷雲が発達してきたが、
堪え切れずにとうとう降り出してきた。
 
 
 
 初日は、第三ゴルジュ手前の河原で幕営。
夕立の為に焚火は断念し、早々にテントの中に潜り込んだ。
この晩は、前夜の睡眠不足の為か、よく眠ることができた。
 
 2日は4時半に起床し、6時前に幕営を後にする。
 
 
 
        第三ゴルジュの入口。
        この3m滝を越えると、両岸の圧倒的な側壁の合間に、
        ゴルジュの盟主40mが立ちはだかる。盟主の姿は敢えてここでは伏せておく。
        謙虚に左岸を巻くことにした。  
 
 
       

そして、地獄の底へ。
約400mの大高巻きを行ない、奇跡的に見出されたルンゼが、
大ゴルジュへの侵入を許してくれる。
高巻き中に見た、赤茶けた崩壊壁が聳える祖母谷大伽藍は、
圧倒的な光景だった。
 
 
地獄にて。
地獄の谷底にある滝は、錆ついたような赤茶色をしていた。
両岸から崩れてきた岩屑が散乱、堆積し、
賽の河原とはここだと思った。
 
 
死の回廊。
赤茶けた大ゴルジュを抜け出すと、
白い側壁が伸びた先に、白亜の滝が掛かる。
しかし、まだ生き物を寄せ付けないのか、
動物の死骸を幾つか目にした。
硫黄の臭気に混じって、死臭が鼻を突く。
 
 
30m滝。
この滝を巻くと、祖母谷源流域へと入る。
広い河原の両側にはお花畑が広がる。
 
 
二又では左又に入った。
小滝を愉しく登って行くと、雪渓が現れた。
 
 
左又は白馬岳と旭岳のコルへと詰め上がる。
右手には白馬山荘が見え、フィナーレは間近だ。
 
 
この日は頂上宿舎のテントサイトで幕営したが、
疲れているはずなのに寒くて、あまり眠られなかった。
翌日は5時にテントサイトを出発し、清水尾根から祖母谷温泉へと下山した。
欅平には14時半に到着し、
約1800mを一気に下る最終日の下山はさすがにキツかった。
  
       
 

   

大峰 葛川・枝又谷

 蟻之腰谷からの下山後は、泉湯で一汗流します。
 その晩は21世紀の森で宴会するつもりだったのですが、東屋に到着するとスズメバチのアタックを受けて断念することにしました。昨年もここでスズメバチの襲来を受けたような・・・・・。
 
 結局、玉置山まで車を走らせて、展望台で宴会することにしました。ビールの缶を開ける頃には辺りには雷鳴が轟き、ひどい夕立となりました。至近距離で落雷がありましたが、宴会は無事に終えて、就寝となりました。
 
 ガスっていましたが、翌朝は雲間から青空が覗いています。予定通り上葛川の集落へ車を走らせ、終点の笠捨山登山口に駐車し、葛川・枝又谷を溯行します。
 
 
                 枝又の滝。ここから枝又谷の溯行が始まります。
 
 
 
【日程】  2014年7月21日(月)
【場所】  大峰 葛川・枝又谷
【地形図】  「大沼」「十津川温泉」
【天気】   晴れ後曇り (近辺では午後夕立)
【メンバー】  シブ&コージ
 
 
 今回は枝又谷の溯行が目的ですが、勿論、登山道でカットなんてしません!!駐車地からさっそく入谷し、枝又谷出合まで上葛谷を溯行していきます。
 
 上葛谷は、2006年と2007年の二度訪れたことがあるのですが、やはりいい谷ですね!!以前はザイル出したところも、フリーで登ってしまえる自分たちに成長を感じられました。
 
 
             上葛谷大淵の15m滝。こちらは2006年8月の溯行時のもの。
 
 
  さて、その上でコウヤマ谷が入る大淵を抱えた15m滝。以前は右岸を巻いていたのですが、「何だか登れそう~」ということで、滝下まで泳いで見に行ってみることにします。水流右手には棚があって、そこに立ってみると、「行けるぞ!」ということでザイルを取り出し、コージのリードで登ることにしました。
 
 
 
 
 最初は階段状となっていて容易なんですが、その階段が不意に途切れます。リードしているコージは、辛い体勢でハーケンを打ち込んでいて、思ったよりその先が悪いようです。
 コーナーに入って上昇し、頭上のブッシュを頼りに難所を切り抜けました。しかし、その先に待ち受けるスラブもお気楽という訳ではなく、微妙なフリクション・クライミングを強いられます。高度感があって、スリップの恐怖に緊張しましたが、思い掛けないトリップ状態に「面白かったな!」と、登り切った二人に喜びが込み上げてきました。
 
 
  15m滝から枝又谷出合までは、すぐそこです。滝下でしばらく休憩し、次の目的の枝又滝を眺めました。以前来た時は、「登ろう」という目では見てなかったのですが、今回は違います。
 まず、 右岸側から登っていけそうですが、さて、その先はどうなるか・・・??とりあえず、右岸側を中段までフリーで登り、そこからザイルを出して登ってみることにしました。その先のことは登ってから考えようということで。ここは、私がまずリードしました。
 
まず私がリードするが、ここからが悪い!            枝又滝上段部。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 シャワーを浴びて、凹角からカンテを回り込みますが、周り込んでみると、意に反して傾斜が増した上に、不意にスタンスがなくなります。この失望感と言うと・・・。もうちょっと先にはいいホールドが見えるのですが、そこまでのムーブを色々探ってみたものの、微妙です。もちろん、水流をトラバースすることも考えたのですが、この地点からはスリップ必至のスタンスしか見当りません
 この谷の岩質なんでしょうか?ハーケンが決まったと思ったら、不意に割れて剥がれてしまいます。結局、そのハーケンに一か八かを賭ける自信がなかったので、戻ってコージにリードを代ってもらうことにしました。
 
 リードを交代したコージも、やはりそこが悪いらしく、同じムーブを起こそうとし止めるということを繰り返しています。業を煮やした私は「無理せんでもいいで!」と言いますが、「うるさい!!」と言い返してきました。私の言葉にハッパをかけられたのかどうか、コージはとうとう意を決し、ムーブを起こしていきます・・・。水流を渡ると、コージの姿は見えなくなり、しばらくして、解除のコールが響きました。
 

 回収しながら登っていくと、決まったかのようなハーケンはハンマーで叩くと、周辺の岩が不意に割れて剥がれ落ちてしまいました。ガバに見えたホールドも脆く、水流内にありながら繊細に扱わなければなりません。パワーでゴリ押しできないところが、なかなか面白いです。
 滝下から頭と見えた先にもまだ滝は続いていていました。左岸のテラスで一旦ピッチを切り、再びコージのリードで枝又滝上段部を登って行きました。
 
 

  
 
 枝又滝の上の谷が左に曲がったところで10mの美滝が掛かります。ここは、フリーで容易に越えます。小滝を数個こなし、CSの二条5mを要したところで両岸に側壁が立って廊下となります。廊下の最奥には左手から水流が流れ落ちるのが眺められました。
 
 15m滝は右岸から巻く。                        大滝手前の5m斜滝。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 近づいてみると、左手から掛かるその滝は15mほどで、こちらが本谷です。直進した谷はルンゼとなっており、連段となった滝を掛けていました。ここはルンゼからも巻けそうですが、右岸のバンドに取り付けば、より小さく巻けそうだったので、右岸から巻くことにしました。
 ここは私のリードで、大岩に乗り、コージの肩を借りてバンドに上がりました。そこからはブッシュの生えた凹角を左上したところで一旦ピッチを切り、、頭へのトラバースをコージのリードに引き継ぎました。15m滝上にはトユ状滝が続いており、その滝を越えた所に降りることになりました。
 
 谷はまだ廊下が続いていて、5m滝を越えた先に、左手から滝が掛かるのが見えます。これも5mほどの滝で、直登できねば戻って高巻かねばなりませんが、淵を渡り、滝の右手から容易に登ることができました。
 
 
 
        奥の大滝60m。
 
  この5m斜滝を越えると廊下を抜け、不意に谷が開けて目の前に60mの大滝が姿を現しました。その大滝は、日を受けて黒光りし、陰と陽の無数の襞を撓めて、水を流れ落としていました。パンを齧って休憩後、右岸のテラスまでフリーで登り、そこから登攀を開始しました。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 枝又滝での汚名挽回ということで、ここは私がリードを買って出ます。目の前の凹角から登るのが無難ですが、水流突破を目指してシャワーを浴びて見に行きましたが、乗り越した後のスラブで嵌りそうなので、引き返すことにしました。
 
 凹角は取り付くと意外と傾斜がありますが、クラックがあり、思い切って乗り越すことができました。その上のテラスに立つと樹林へと逃れることは簡単そうですが、もちろん、それでは面白くないのでシャワークライムで更に上のテラスまで一気にザイルを伸ばすことにしました。
 
 最上段のテラスまで簡単なスラブが続きますが、一見ハーケンが決まりそうな節理のほとんどは模様に過ぎず、逆に決まるようなリスはハンマーで叩くと剥がれ落ちるものばかりでした。また、水流内にあるホールドも枝又滝と同じく脆く、よく剥がれたので、意識的して慎重に登ることにしました。 フォローのコージを迎えた後、その上の斜滝は右岸側を登って、ようやくザイルを解きました。
 
  しばらく河原が続き、朽ちた植林小屋なども見えて、谷も源流部に入った模様です。奥の大滝以後は、取り立てて言うほどの滝は、8m滝くらいで、900m越えた地点で左岸から入る枝沢を詰めて1168mピーク北のコル目指すことにしました。
 
 上葛谷左岸の稜線は以前冬場に歩いたことのある道で勝手を知ってます。その頃よりも道型も明瞭になり、テープも親切に付けられていて、ルーファイの労力なしに上葛川の集落に下山にすることができました。
 
 枝又谷の計画は、どちらかというと「谷歩き」を意識していたのですが、上葛谷15m、枝又滝40m、そして奥の大滝60mというザイルを伸ばせる三つの滝登攀を揃えることによって、非常に充実した溯行となりました。
 

台高 蓮川 野江股谷

日程:平成26年7月16日(水)

メンバー:わらじ会員2名
天気:晴れ
 
 
林道の途中で車を降り、橋が崩れてなくなっている出合から入渓。
まもなくして現れる小滝 
 
右奥に不動滝を控えたゴルジュ。深さがわからず、シブちゃんが岩伝いに様子を見にいく。次いで私もロープで確保してもらいながら泳いで右奥へ。意外に水温が高く泳ぎやすかった。
 
 
不動滝
 
不動滝から再びゴルジュまで引き換えし、右岸を巻いて遡行。
 
イガミ滝                 
 
 
イガミ滝を後にし、巻いてから再び沢に。そこそこの高さのハングを宙吊りで懸垂下降。
 
 
 
 
 
水量が多く、やや濁っている。水温もさほど低くなくて泳ぎやすい。前日に雨が降ったせいか・・・?

 

 
 
 
 
 
しばらく行くと水が消え、ガレ場歩きになる。両岸とも谷が崩れ、行く手広範囲に荒れている。水がやや濁っているのと、水温が高めの原因はこのせいか。
ここが予定の二俣か?でも崩れており登るのは困難とみて、状態のよさそうな右の谷に進む。
 
 

少し登ってから、予定の二俣は更に先にあると気づく。そのまま遡行するにつれ、水が澄んでいき、冷たく感じられた。

 
 
しばらく登ると予定の二俣に出た。
 

 
 

 

 
左俣にある滝を左岸から巻いたあと・・・
 
その先にも滝あり。
 
 
途中で水が枯れた谷となり、もう終わりかなと寂しくなりかけたが、伏流水があり、しばらくするとまた沢になった。登るなか、笛を鳴らすような鹿の声が谷に響く。しばらく登ると谷の反対側からも警笛が。
 
 
奥の二俣の左の沢にかかる滝

 

 
 
稜線の手前の奥の二俣で右俣に進み尾根の登山道に出た。そこから北東方向に尾根を歩き江股の頭から二つの小ピークを経てナンノ木平を通過する下山道へ。
 
 
投稿者:サッポロ一番

台高 小橡川クラガリ股谷

 7月13日(日)は、台高・小橡川のクラガリ股谷に行ってきました。
 
今回のメンバーは、大山・甲川をご一緒したことのある先輩のYさんと新人のHさんと私たちの4名。Rさんも参加予定だったのですが、集合場所まで来たものの、体調不良の為、参加を断念されました。
 
 
                   クラガリ股谷出合。
                  このゴルジュはやはりインパクトがある。
 
 
【日程】  2014年7月13日(日) 日帰り
【場所】  台高 小橡川・クラガリ股谷
【地形図】  「大台ヶ原山」
【天気】  小雨、後曇り
 
 
 クラガリ股谷には、私たち(シブ&コージ)は、2003年7月に下部ゴルジュ、その続きを2004年6月に行っています。2003年12月に大阪わらじの会に入会したので、入会前後にこの谷に足を運んだことになります。下部ゴルジュは、ボルトを打ってしまったのですが、私たちにとって初めての“登攀的溯行”となるもので、思い出深いものがあります。
 
 今回はゴルジュはパスし、2004年に行った時は右岸から大きく巻いてしまったのを、左岸から巻いて、4段目滝前に降り立ちました。
 
 
 
        ゴルジュは左岸を巻き、四段目滝の前に降ります。
 
 
 
 
        奥に控える40m滝。
       
 
 

40m滝前の大スラブにて。
 
さて、どこから巻くか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

40m滝近景。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
40m滝にて。
左手のルンゼを登り、途中で滝身へと出ます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
40m滝上の10m斜滝。
 
左岸のバンドから滝身に出れるのですが、釜から取り付き、水流右側を直登します。
 
取り付きが、スタンスなく、外傾ホールドなんで難しいところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 二度目の正直で登り切ったHさん。
 
プルージックでのフォローは難しかったですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 続く5m滝は、右手からへつり抜けます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
       5m滝からナメとなって更に7m滝が続きます。
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       その上。
 
 
       CS4m滝。
      簡単に巻けるんですが、ここは敢えて・・・。
 
 
 
                     滝場も一段落し、しっとりした森を行きます。
 
 
 
30m滝遠景。
和装した女性を思い起こすような、腰を打った優美な滝です。
 
 
 
中段までフリーで全員登り、そこから私のリードで頭まで。
 
 
 
 
 
大岩の横たわるCS滝。
 
この辺り原始的な趣きがあって、なかなかいい感じです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
        左岸にかかる枝沢の滝。
 
 
 
時間も押してきたので、登山道に近い左岸の枝沢を詰めることにしました。
苔むした石が積み重なりっています。
 
 
 
       そして、登山道へ。
       この西大台への道は、私たちにとって思い出深いものがあります。
 
 
 
 クラガリ股谷はよく知られた谷で、私たちも二度目だったので、写真のみの投稿で、記録文は書かないでおきます。
 
 
下部ゴルジュ登りたいなら、またお付き合いますね!もちろん、次はボルトなしで。
 
 
 
 
 
 

大峰 大野川釘抜谷

 大野川シリーズ第二段は、釘抜谷。滝登りがしたいという新人のHさんをメンバーに加えて3名で行ってきました
 
 
             30m大滝前にて。
 
 
【日程】  2014年7月6日(日) 日帰り
【場所】  大野川・釘抜谷
【地形図】  「風屋」
【天候】  曇り後雨
【メンバー】  Hさん、シブ&コージ
 
 
 
 道の駅十津川郷でHさんと朝6時に集合。国道169号から425号に入り、更に大野の集落に向う道に入る。片川の集落を過ぎると、対岸に釘抜谷が入る。出合付近の小さなスペースに駐車し、入谷。
 
 出合は、薄暗い植林帯の中にあり、すこぶる平凡な渓相で、ガッカリ
。しかし、河原を我慢して
進んで行くと、滝が見えます。両岸には壁が立ち、雰囲気がぐっと変ります
。待ってましたぁ~
。釜を持った三段の滝で、小手調べにと、さっそく直登します。
 
 
三段の滝の下段部。                                5m滝は突っ張りで。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                大滝手前の6m滝はシャワーで♪
 
 
 
 小滝を数個こなすと、5m滝は突っ張りで突破。5m滝上はナメとなって続いていて右岸の岩棚をトラバースして越えます。次の釜を持った7mは、傾斜があるのでザイルを出すことにしました。釜をへつり、水流左手から取り付き、直登します。新人のH君、足元はまだ覚束ないですが、ガンガンついて来てくれるので、こちらも遠慮しません。6m滝をシャワーで越えると、前方が開けて、30m大滝が現れます。
 
 
                  
 

 まず、滝下に立って観察しますが、水流右手の壁を登っていけそうです。でも、装備も足りないし、まだ先もあるので、巻くことにしました。またオフでも登りに行ってみたいですね。
 
 巻くとするなら、右岸からのような気がしますが、コージの判断で左岸を選択。一旦、左岸を巻き、バンドを辿って大滝に接近することにしました。
 
 ザイルを出し、コージがリードでバンドを辿って探りに行きますが、頭からの数メートルは傾斜があって、「どうかな?」という感じです。しかし、コージは見事にここを突破。Hさんが次に登り、最後の私は回収に回ります。
  大滝の頭に立ったものの、これで終わりではなく頭の上には6mの斜滝が続きます。両岸、抉られた壁になっているので、この滝を登らなければ、引き返すしか術がありません。
 
 
 
 
 バンドを探りに行くコージ。
見事に大滝頭に立つことができました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 ここは水を向けられた私がリードします。傾斜はないのですが、スタンス・ホールドが細かくて、なかなかシブい。一度、足が滑ってスリップしましたが、二度目の正直で、何とか突破。なかなか難しいのですが、Hさんも何とか登ってきてくれました。
 
 
 
 
                                          裏見の滝10m。

 大滝の上は河原になっているので、ここで休憩を入れます。行動食を摂ったり、トイレに行ったり、30分ほど休んで出発。
 
 出発して、すぐに四段3m滝、小滝の後、トユ状滝が続きます。谷が緩く右に曲がった先に、漏斗のように水を落とす滝が掛かります。裏見となった10m滝で、右岸を巻くことにしました。
 
 左岸から枝沢を迎えると、ゴーロとなって伏流となります。大岩が左脇に横たわる5mの涸れ滝を越えると、今度は35mの大滝が姿を現しました。両岸にはが発達していて、高巻きになりそうです。右岸には急傾斜のルンゼが入っているので、左岸を巻くことにしました。
 
 左岸の斜面を登って行くと、壁の切れ間があり、ここを縫っていけば頭に出られそうです。ザイルを出して、ここは私がリードしますが、踏み跡があって、誰かここを登ったという気配に満ちています。一気にザイルが伸ばせないので、途中のバンドでピッチを切り、コージにリードを交代して、2ピッチで頭に降り立ちました。
 
 
 
 
 
            30m大滝。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 大滝を高巻いて、ほっとしたのも束の間、二条12m滝がすぐに控えます。巻くのは簡単なんですが、「ここも楽しまないと!!」と、ザイルを引っ張り出します。水流右手をトラバース気味に登って越えました。12m滝上には4m滝が続き、ここも直登しました。
 
 しばらく進むと、両側狭まってミニゴルジュとなります。入口の滝は登ったものの、それに続く6m滝は右岸からあっさり巻くことにしました。6m滝に続くナメの上に降りました。
 
 
 
 
 両側狭まった、ミニせっついさんのような行合を通り過ぎると、河原となります。辺りは植林で間伐材が谷間に転がっていて、滝場はもう終わったようです。もう見所がないので、ここで溯行を終え、左岸の斜面を詰めることにしました。
 
 
 登って行くと、仕事道が横切っていたので、これを辿ることにしました。この仕事道は、釘抜谷の下流方向に伸びていましたが、尾根に出たところで、その尾根を辿って登っていました。
 
 その尾根は下山予定の左岸尾根の派生尾根のようで登って行くと、広い尾根に出ました。尾根の向きを確認後、尾根上の明瞭な道を辿って行くと、いつしか釘抜谷側へと降りて行き、最初の大滝を脇に見ます。
 
 
 出合まで山腹を巻いた後、大野川本流左岸に片川集落に向かって続いていますが、対岸に自分たちの車を見付けたところで本流を渡渉して、戻りました。
 
 
 大野川の釘抜谷は、期待した以上に登れる滝が多くて、楽しい谷でした!
 
 
 
 写真協力:Hさん
 
 

台高 東ノ川大谷左又溯行

 とうとう梅雨入り!
 しかし、私たちの手綱は緩める訳にはいきません。いつ何時、沢に行けなくなるか分からないのですから・・・。休みがあれば、雨でも何でも兎に角、沢に行ってみること!!  
 
 今回の場所に選んだのは台高・東ノ川の大谷。『秘瀑』に収録されている、左又にあるという100mの大滝の存在が気になっていました。
 
 
    
            東ノ川大谷左又源流30m滝。
 
【日程】  2014年6月21日(土)
【場所】  台高 東ノ川大谷左又
【地形図】  「河合」
【メンバー】  シブ&コージ
 
 
 国道425号から東ノ川沿いの林道を木組谷出合手前の沢の橋桁まで車で入る。林道は木組谷からの多量の土砂の堆積でここで寸断されている。
 
 寸断された林道をしばらく歩いて大谷出合に向かう。大谷も本谷源流にある崩壊地からの土砂で荒れている。堰堤を三つ右岸から越え、左岸に滝の掛かる枝沢を見送ると、大谷の主か、左岸の岩を噛んで生える巨大な杉に感嘆する。ふと、見ると前方に釜を備えた斜滝が掛かっている。両岸の壁は迫り、斜滝はその間を穿って流れている。ここからが、いよいよ大谷ゴルジュの始まりだ。
 
 
 釜をへつり、滝の右側のスラブをフリーで登ろうとするが、ザイルなしではちょっと・・・ということで棚まで戻って、準備。右岸から巻けそうだが、沢屋ならここは行かなければ!!
 
 
 コージがリードを買って出るが、フォローしてみると、ワンムーブが微妙だ。色々探るが、結局そのムーブしかなく、膝スメアで遠いホールドを掴んだ後、ハイスッテップでそれしかないスタンスに乗り込む。 ふぅ~!滑らんで良かったぁ、と胸を撫で下ろす。
 
 
 この斜滝を越えると、腰を打って勢いよく流れるこれまた斜滝。ここは右手の岩場を登って簡単に超える。その上には釜を持った二条の滝。左岸のバンドをトラバースして滝に取り付き、水流右手を直登。
 
 頭に立つと、すかさず釜があり、その先に5m滝が掛かる。左岸の棚をトラバースし、滝前に立ってみると適度にホールドがあって、滝右手をフリーで登って超えることができた。この上で谷が開けて、ゴルジュから抜け出したようだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ゴルジュ内の滝。
 
 
 
 
 
 
 

 ゴルジュ出口に掛かる5m滝。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ゴルジュの上は、再び谷が荒れて、ガレ場を登って行く。岩間に掛かる滝を越えると、左岸にが聳え立つのが見える。その先で、右岸から谷が入るのが見えて、「あれが左又か」と思うが、ゴーロ登って行く内に出合に気付かず通り過ぎてしまう。前方に滝が見えたところで通り過ぎてしまったことに気付いて、慌てて引き返す。
 
 出合に引き返したものの、左又と思しき谷は小さく、水流もなくて貧相だ。「ここがあの左又?」と思うが、地形図を見ても間違うような枝沢などなく、「やはりあの左又なのだ」と思う。
 
 
 左又に入ると、水はないが家ほどもある巨岩が谷間を埋める。こういう渓相は決まって水流は見られない。しかし、その先に待ち受けるものは、期待できるものだと、今での溯行経験で分かるようになった。
 
 岩間を掻い潜って登って行くと、水の流れる音が聞こえ始め、見上げると、滝が掛かっているのが見える。それを見て、『秘瀑』に載っている大滝だと瞬時に気付いた。
 
 近づいてみると、滝が連段となって掛かっている。10m、10m、二条15mと続き、ナメとなった後さらに、20m、15mと滝が続いた。それは、一つの大滝というより、連滝帯と言った方が相応しいものだった。大概は、直登でこなせ、二ヶ所ほど左岸から巻いた。次に何か待ち受けているのか、滝を越える度に、胸がとき
めいた。やっぱり、左又に来て大正解!!
 
 
 
 

 連滝帯100mの最後に掛かる15m滝。
 
双門のように立ち塞がり、チムニーでシャワーも可能だが、私たちは右手のルンゼから巻いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 この連滝帯を過ぎても滝が続き、右岸から枝沢を掛けたところで、30m滝を掛ける。左又随一の滝だろう。この谷に来て本当に良かったと、しみじみ感じられる光景だった。枝沢に一旦入って、この滝は高巻いた。巻きには踏み跡があって、『秘瀑』を見て、この谷に訪れてみたいと思った者が他にいたのかもしれない、と思った。
 
 

 30m滝を右岸から巻くと、1m、2m、二条8mと滝が続き、放物線状に水流を落とす20m滝が掛かる。左岸にカンテ状に岩尾根が伸びていて印象的な滝だ。途中まで水流右手を直登し、最後は樹林へ逃げて頭に出ると、辺りは植林となって朽ちた小屋が建っていた。
 
 そこは二又になっていて、下山に近い右手を取る。その次の三又では真ん中を取って稜線を目指すが、水がほとんどなくなったもののルンゼ状に滝が続き、滝を追っている内にいつの間にか、稜線に躍り出た。
 
 
 そこは地倉山から1402mピークに向かって北西に派生する尾根のコル。台高主稜を目指し、尾鷲道を辿ってコブシ峯を目指す。尾鷲道はそこから大谷本谷源頭の大ガレ地帯を右手に見ながら下って行くが、150mほど下ったところで南東に向きを変えるポイントで、大谷左岸に伸びる尾根に入る。今回、私たちが下山ルートに選んだのは、この尾根だった。
 
 尾根上には丁寧にもテープが付けられていて、ルーファイする手間もなかった。尾根上にはワイヤーが随所に張られていて、以前、広範囲に伐採が行われていたのだろう。今は、その二次林が森を形成していた。標高610mまで下ると、人工物が不意に現れる。その建設時の路が大谷側にあって、尾根から外れて、大谷出合に向かって下っていた。
 
下って行くと廃屋があり、そこから林道はすぐだった。雨に降られる覚悟で来たが、結局、下山まで降られず。天候を危惧する前に、まず、谷に足を運ばなければ始まらない。

ハーケンワークin五田刈谷

のびのびになっていたハーケンワークの企画をようやく6月15日(日)に、開催しました

 
 場所は大峰・西ノ川の五田刈谷。
私たちは昨年9月に行き、短い行程の中に直登を楽しめる滝がぎゅっと詰まっているので、ハーケンワークに打ってつけの谷だとその時に感じました。昨年は稜線まで詰めたのですが、植林小屋から先は平凡なので、そこで林道に上がれば、大勢でも時間に気を揉むことがありません。
 
 メンバーは冬場開催した岩トレにも参加してくれたR谷さんとS本さん、そして、新入会されたH田さん、そして私たちの5名です。
 
 S本さんとR谷さんが遅れるということなので、集合場所でH田さんに地形図の見方やロープの結び方などを説明します。そうこうしている内に二人がやってきて、挨拶もそこそこに現地に向かいます。
 

 
 
 第二支流に掛かる枝沢手前の広場で駐車し、そこから入谷します。しばらくは明るい河原ですが、両岸に壁が立ち始めると、いよいよゴルジュに突入です。左岸のバンドからトラバースできるのですが、最初の小滝からアップにと、直登していきます。
 
 
 そして、いよいよ第一課題となる7m滝。釜の前でハーケンの決め方・回収の仕方を説明した後、コージのリードで登ります。
 
 
 

 昨年行った時は、渡渉で済んだ釜も水量が復活していて、いきなり泳がされます。みんな、初っぱなから、全身、ずぶ濡れになってシャワークライミングです
 
 
 
 結局、この滝では中間支点を取らなかったので、ハーケンの回収はみなさんにしてもらわず。。まずは、直登を楽しみましょ
 
 
 間髪を入れずに第二課題の滝の登場です。この滝では二点、ハーケンを打ってもらって、HさんとRさんに一つずつ回収してもらいました
。本当なら、ガチガチに決まっていて、回収はそんな楽ではないんですけどね。
 
 
 
 
                 フォローするS本さん。余裕ですね!
 
 
 さて、三番目の滝は前回は滝の右手から取り付きトラバースしたのですが、今回は左手の棚から取り付いてみることにしました。取り付きと、最後の乗越しが難しいのですが、みなさんちゃんと登ってきてくれました!
 
 
 この滝を登った上の陽だまりで、お昼休憩。ずぶ濡れで寒かったので、焚火を熾して暖をとりました。
 
 
 ゴルジュ帯を抜けると、谷間を巨岩を埋めるようになります。合間を縫い登って進みます。そうして、この滝。前回は、右側から巻いたのですが、最後のお楽しみポイントということで、登れるかどうか分かりませんが、直登にチャレンジしてみることにしました。S本さんは「釣りをしてくる」と言って、左岸から早々に巻いていきました。残されたRさんとHさんは、「どうしよかな~」と言いながら佇んています。
 
 
 まず、私が様子を見に行ったのですが、抜け口が「う~ん?」ということで、コージにリードを任せました。
 
 
 取り付きで滑る以外、コージは問題なく登ってしまいます。しかし、見ていた二人は断念し巻くことにしました。フォローしてみると、抜け口より、その手前の箇所が悪くて、私は足が滑ってフォールしてしまいました
。水流内のチョックに足を乗り上げるのが、全身ずぶ濡れになって、なかなか奮闘しました。でも、めっちゃ面白かったですよ
。 先に行ったS本さんは、見事にあまごを釣り上げていました。
 
 
 そうこうしている内に二又に到着。そこには20mの優美な滝が掛かり、右又に少し入ったところから巻きに掛かりました。
 
 
 
 
 20m滝の上に出ると、ひと段落ついて、植林小屋までは小さな滝を掛けるだけです。植林小屋先の右岸枝沢を詰めて林道に出ました。
 
 
 
 
 林道を歩いていると、地形図にはない分岐があり、「あれっ?」ということで地図を確かめます。どうやら上に続く方が地図にある道だということで、そちらに進みめば、正解
。ヘヤピンカーブのところから、尾根上の踏み跡を辿り、林道をショートカットして下山しました。
 
 
 とりあえず、“ハーケンワーク”と称した企画はこれで終わりの予定ですが、皆さんが参加できる沢の企画はまた計画しますね
 
 
 写真提供は、R谷さんとH田さんからです。有難うござますm(___)m。
 
 
【報告者:シブ】

十津川・雲音谷

 雲音谷と言うと、「請川を過ぎて、正面に白い雪を被つた果無山脈を見て皆一斉に声を上げた」という、川崎実さんによる『溯行8号』の名文が思い出されます。
 
 しかしながら、私たちが雲音谷に足を運んだ動機は、在りし日のわらじの先人たちの足跡を懐かしんでということではなく、大峰の谷に入るつもりだったのが、地図を家に忘れてしまうという大チョンボを仕出かした為でした。
 
 そこで思いついたのが、雲音谷です。十二滝谷と同じ尾根を下山に使えると考えていて、ここなら地図がなくても無事に下山できるだろうということで、急遽、計画を変更することにしました。
 
 雲音谷は、十二滝谷や橋ノ谷と同じ果無山脈を水源に持つ、十津川の右岸から入る谷で、八木尾谷より一つ北から入ります。
 
雲音谷随一の30m滝。

【場所】  南紀 十津川・雲音谷
【地形図】  「伏拝」
【日程】  2014年6月7日
【メンバー】  シブ&コージ
 
 旧国道に入り、その名前が記してある橋に駐車し出発します。
 
最初は、土砂の堆積した蔓の垂れ下がる鬱蒼とした谷間を進んでいきます。曇り空のせいか、陰鬱な印象の谷です。
 
 小滝がちらほら出てきたな、と思うと、30mの滝が現れます。が発達していて、大巻きさせられそうです。左岸から巻き、バンドを伝って谷に戻ろうとしましたが、側壁が立っていて、懸垂でなければ頭に立てそうに見えません。その上の滝を越えたところで、木の根っこを掴んで谷に降り立ちました。右岸には導水管が伸びていて、小路もありました。このゴルジュ、なかなか見物です。
 
 
 
 
 
 この谷は小さな滝にもしっかりした釜があって、へつりや巻きを選ばないとすると、渡渉か、ちょっとしたや泳ぎで滝に取り付くことになります。
 
 こういう谷は水を浴びて積極的に登っていくべきですね!・・・しかし、パートナーはこの日、寒いと言って消極的です。登ってみると以外とシブい滝もあって、コージに上からお助けを出してもらう場面も。。なかなか面白い谷なんですが、倒木が谷間を塞いでいて、ちょっと残念です。
 
左岸から滝の掛ける枝沢が入るところから、またちょっとしたゴルジュとなります。私たちは右岸のリッジから巻いたのですが、左岸からの方がすんなりこの滝の頭に立てたのかも・・・。トラバース後、クライムダウンし一旦頭に出ますが、その上にも直登できない滝が続いていたの戻って再び巻きました。
 
 
 
 

 このゴルジュを抜けると、両岸に植林が見られます。石積みも見られ、どこかに小路が通じてるのかもしれません。
 
 しかし、谷はこれでもかという風に、滝を休むことなく掛けます。もう、ここで大概、厭きてきます。
 
 雨も止まないし、倒木は相変わらず、うっとしいのですが、次から次に出てくる滝に、引き返す理由を見出せず、つい進んでしまいます。
 
 滝は兎に角多いのですが、何か一本調子なんで、厭きてくる!
 
 
 
 
 
 水が切れたところで、右手の植林の斜面に出て、尾根を辿って果無山脈の主稜に到達しました。そこから、南に伸びる雲音谷左岸の尾根を辿って国道を目指します。
 
 しかしながら、最後にのり面の上に出てしまいます。何とか落石ネットを攀じ登って旧国道に降りることができましたが、ちょっと行けば階段がありました。後で調べると、下山は、右岸の熊野古道のある尾根を皆さん使っているようです。
 
 
 コージは、地図がないせいか、今回は何かとマイナス発言が多いようでした。今回は、忘れてしまったのですが、たまには、地図なんかうっちゃって沢登りするのもいいかもしれませんね。

十二滝谷大滝登攀

 十二滝谷大滝は、約40年前にN勢唯司・N井孝保パーティによって登られています。
 
 リーダーであるN勢さんは、同じ年に立間戸谷の完全溯行や枝谷に掛かる八汐滝の登攀、また田長谷鼻白滝の登攀などを行っていて、わらじの先輩には凄い沢屋が沢山いたのだと古い会報を読んでいて思います。
 
 十二滝谷大滝は、十津川右岸から入る十二滝谷に掛かる大滝で、全五段、高さは90mほどあります。
 国道168号線を南下し、十津川温泉を過ぎ、二津野ダムを眼下に見下ろす頃、遥かな高みから流れを落とすその姿に目を奪われます。駐車スペースもあり、ちょっとした観光スポットになっていて、登攀中もたくさんのギャラリーが訪れていました。
 
 
                    十二滝谷大滝。
 
【日程】  6月1日(日)
【場所】  南紀 十津川・十二滝谷大滝
【地形図】  「伏拝」
【メンバー】  シブ&コージ
 
 
 
○ 1ピッチ目
 
取り付きは、左岸の岩場からで、階段状でごく容易です。
 
灌木帯に入り、ハング下のテラスでピッチを切ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

○ 2ピッチ目。
 
  頭上に張り出すハングの突破が、十二滝谷大滝登攀のキーポイントとなります。この滝を見る度に、いつもこのハングをどうこなせばいいのか?と悩んでいました。
 
 ボルトを打つことになるのなら、右手の樹林帯から高巻こうと考えていましたが、40年前の先人の足跡は、まだ健在でした。
 
 連なるハングを人工で直上し、顕著な立木でピッチを切ります。ここをフリーで突破できたら、さぞかし爽快だったでしょう。
 
 
 
 
 ○ 3ピッチ目。
 
 立木の生えたバンドの上には更に大きく張り出したハングが立ちはだかります。そのハング下を滝身へとトラバースします。
 
 ハングを回り込む時はドキドキしますが、思い切って回り込んでみると、そこには快適な岩場が広がっています。
 
 凹角を大テラスまで登って、ピッチを切りました。
 
 
 
 
         4ピッチ目。
 
 
 テラスからスラブを直上します。わらじの先人は左岸を水流が二条に分かれる上部のテラスまでそのまま登っているのですが、このスラブがなかなか悪いのです。支点もまともなのが全く取れません。
 
 コージは左岸のスラブ直上を諦め、スラブを少し登った後、水流をトラバースし、水流左手からシャワークライミングでここを突破しました。一見、登れそうに見えなかったのですが、よくぞ見付けたこのライン。この高度でシャワークライミングが楽しめるのは、なかなか乙なものです。シャワーに入る前に、ふと見下ろすと、沢山の観客が固唾を飲むように見上げていました。
 
 
 
○ 
5ピッチ目。
 
 右岸のコーナーをしばらく直上します。容易そうなんですが、登って見ると意外と悪いです。
 
 行き詰まりそうなところでコーナーから脆い岩場をトラバースして、左手の樹林に逃げます。
 
 樹林に出れば一気に頭へザイルを伸ばすだけです。
 
 
下山は、右岸の高巻き道から簡単に下ることができます。