台高 宮川・大和谷・キャラ沢

 GW前半の連休は、足慣らしにと、宮川の大和谷を一泊二日で計画。
本谷の川上谷をそのまま詰めるのはベタだと思い、あえて手前のキャラ沢にした。(決して下山が長くなるからではないのです。。)
 

【場所】  台高 宮川・大和谷・キャラ沢
【日程】  2012年4月28日~29日(一泊二日)
【報告者】  シブ
 
  林道終点の広場に車を停めて、足ごしらえをし出発。天気はこれとない快晴!!しばらく、谷沿いの仕事道を行くが、六丁峠の登りが嫌なので、そこで入谷。
 
 谷間には巨岩がゴロゴロしていて、それらの合間を縫って行ったり、ボルダリングを交えながら、どんどん進んでいく。時々、仕事道が、左岸に見えるが無視して、大和谷ダムまで谷通しに進んでいく。
 
 大和谷ダムでは、堰堤に行く手を遮られたので、梯子を這い上がり、堰堤上の橋を右岸へ渡り、淵を越えたところで、再び谷に戻った。紺碧の淵、青々とした緑が、日差しを受けて輝いていた。先週まで雪が残っていたが、この数日で、一気に山に春が訪れたようだった。
 
 
 
 
 ダムを超えても、しばらく谷は平穏で、ところどころで石垣を見掛ける。昔は道だったのだろうか?右岸に滝の掛かる布引谷を見送ると、淵の先に、「く」の字をした滝が現れ、右岸をへつり抜けた。
 
 これを超えると、谷は突然、両側を高い岩壁に囲まれた廊下になっていき、その廊下の突き当たりに巴滝が控えているのが見えた。
 
 水が噴流のように斜めに流れ落ち、豪快な滝だ。ここはは左岸の凹角の岩場から高巻くことにした。トラロープはあったが、信用できないので使わず、自前のザイルを出して登った。
 
 巴滝を超えると、谷は一旦平穏となるが、しかし、左岸に銚子谷を見送ると、前方に遥かな高みから水を流れ落とす滝の姿が見えた。
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 それは左又の杉沢に掛かる雌滝で、本谷はそこで右に屈曲して、周囲を高い岩壁に囲まれた奥に雄滝を掛けていた。雌滝は60mほど、雄滝は50mほどで雌滝の方が高いようだが、腰をくねらすように水を流れ落とす様は優美な佇まいを見せていて、やはりこちらの方が雌滝の名に相応しいように思えた。
 
 一方、雄滝は、下部の岩壁が抉れてハング状になっていて、頭から水が勢いそのまま直線的に落ちていて、男性的な特徴を持っていた。杉沢との間の尾根を高巻けなくもないように見えたが、厳しいモンキークライムになりそうなので、左岸から大きく巻くことにした。
 
 左岸もが発達していて、の基部を下流方向へ延々とトラバースして、「尾根まで登らされるのでは?」と思ったが、滝の掛かるルンゼの上部に出たところでバンドを見付け、それを辿っていくと、ドンピシャで雄滝の頭に出ることができた。「う~ん、抜け道はあるものだ!」。これを探り当てるのが沢屋冥利の一つでもある。
 
 そこから本谷は、しばらくまた平流が、キャラ沢出合付近まで続く。谷がゴルジュになったところにキャラ沢が入るのだが、私の勘違いで手前の枝沢に入ってしまい、渓相が違うことにすぐに気付いて慌てて本谷に戻った。コージはゴルジュに掛かるナメでひどくこけてしまい、しばらく呻いていた。
 
 

 キャラ沢はゴルジュの中に小滝の後、淵の先に7mの滝を掛けていて明白な出合になっていた。ここで大和谷本谷と別れを告げ、7m滝を右岸から巻いて、いよいよ目的のキャラ沢に入谷。
 
 この滝の上は、しばらく滝らしい滝もでなかったが、両岸の斜面は岩がちで巻くとなると容易ではなさそうな渓相だった。時々、左右から滝を掛ける枝沢やルンゼが入ってきた。
 
 古いわらじの記録の通り、巨岩が谷の真ん中に鎮座しているところがあったが、しかし、直径が2メートルもあるという大木には、ついに出会うことなく、二又に辿りついた。
 
 
 
 
 右又は水量が少なく、ルンゼ状に小滝を連ねながら次第に稜線へ詰め上がっているようだった。一方、本谷と目される左又には、25mほどある二条の滝が掛かっていた。両岸とも樹木が生えるものの岩がちで巻くのは容易ではなさそうだが、二又の間にある尾根からは比較的楽に巻けそうだと思って、そこから巻くことにした。
 
 その尾根もが発達していて、しばらく右又の上流方向に向かってトラバースを
強いられたが、岩場の切れ目を見付けることができて、そこから尾根に登り出ることができた。谷に戻ると、滝の頭で二又になっていることが判明。先程の二条の滝は、実は二条ではなくで、それぞれの谷の流れが左右に流れ落ちているのだった。
 
 右又は、その先で20mはありそうな滝をまた掛けていたが、水量が少なかったので、右又を渡って左又に入ることにした。左又には滝はなかったが、谷間は広く、まだまだ豊かな水量を保っていて本谷らしかった。丁度いい台地を見付けたので、そこで泊まることにした。
 

 真っ先にビールを沢の水で冷やした後、お米を洗う。その後で、寝床の設営。いつもと同じく焚火と飯炊き担当はコージで、私はおかずの調理を担当した。今回は中華のメニューで麻婆厚揚げとバンバンジー、そしてシューマイだった。冷えたビールは、勿論、最高に美味しかった。
 
 寝床は良かったのだが、何故だか眠りは断続的だった。翌朝は5時に起床し、珍しく私が焚火を熾しに出た。ちらし寿司を食べお吸い物を飲んで、朝食を済ませた後、焚火を消して出発。
 
 テン場からすぐにナメ滝が現れ、谷が右折した先にトユ状の滝が続き、谷は最後のひと盛り上がりを見せてくれた。
 
 左右に枝沢を分けて、ついにどちらが本谷だかわからなくなったところで、尾根に取り付いた。ブッシュを掴みながら、ゼイゼイ登って行くと、あっという間に台高主稜に登り出ることができた。テン場を出発してから1時間も経っていなかった。
 
 そこからはよく知った登山道を池木屋山まで縦走。途中で台高縦走している二人組とすれ違う。池木屋山からは東尾根を1223mピークまで辿った。そこからは、何度も使ったことのあるモノレール尾根を辿る。枝尾根が分岐しているので、その度に地形図を確認する。藪はまだ季節が早くて欝しくなかったが、光沢のある落ち葉はよく滑って歩き難かった。
 
 六丁峠から大和谷沿いの仕事道に出ると、車を停めた林道終点までは、あとわずか。途中、祠のある滝に打たれて、汗を流し落とした。
 
 

白鬚岳からショウジ山へ


 雪山ハイキング編の第二段は、台高・白鬚岳へ。
沢屋山岳会のメンバーとして、山頂ピストンだけでは芸がないので、ショウジ山への稜線をプチ・バリエーションしてきました。
 
【日程】 1月3日 日帰り
【山域】 台高・白鬚岳(雪山ハイキング)
【メンバー】 シブ&コージ
【報告者】 シブ
 
 東谷出合に車を停めて、登山道から白鬚岳に向かいます。薄ら寒い沢沿いの林道をとことこ歩いていくと終点となり、踏み跡は沢を渡って続いています。
 
 幾度か沢を渡ると、やがて道は沢を離れて、植林の中をひたすら登っていきます。
 
 尾根に出ると、雪化粧した大峰の稜線が見えて、心が一瞬安らぎますが、再び植林の中に隠れて、次第に深まる雪、そして傾斜の増す道に喘ぎながら登って、ようやく神之谷分岐に到着。
 
 ここから尾根道となり、ところどころ露岩の通過などもあって、ロープも張ってもあるのですが、この時期はアイゼンがあると心強いでしょう。
 
 木ノ実矢塚から明神岳にかけての稜線がよく見えました。
 
 
 
 
 尾根に出ると風が強くなります。そのせいか、樹氷が発達していて、青空に映えます。もうまじかに白鬚岳の山頂が臨まれるのですが、ここからが以外と、遠いのです。「まだか~、まだか~」と、何度も繰り返している内に、ようやく到着しました。
 
 山頂は風がましだったのですが、じっとしていると、たちまち体が冷えてきます。テルモスのお湯でコーヒーを作り、パンを齧って行動食を摂ると、そそくさと歩き始めます。ガスなんか焚いたりしません。私たちの防寒対策は、「じっとせず、兎に角動き続けること!」です。
 

 山頂からは登山道から離れ、南東に伸びる尾根を下って行きます。ここから、プチ・バリエーションのスタート!疎林の生えたのどかな尾根を一目散に下っていきます。しかし、やはりもの好きはいるもので、時折、樹木にテープが巻かれているのを見掛けました。
 
 尾根が東に向き変える辺りから、次第に痩せ尾根となって、両側が切れ落ちた所を通過したりします。
 
 いつの間にか、柏原辻を通過すると、また尾根が太くなり登り切ったところにあるピークが、三角点のある1132m地点でした。よく見掛ける、梟の描かれたプレートが立てられていました。
 
 三角点から先、尾根は今度は東へと伸びていきます。自然林から植林の中へと入ってしまい、途端に展望は閉ざされてしまいます。すっかり退屈な山歩きとなってしまい、気分は下山モードへ。やがて藪ぽっくなって、更に忍耐で歩き続けて、ようやくショウジ山山頂に到着。檻が仕掛けれていて、何と、トンビが掛かっていました。お正月らしく、オトリとしてカニ
が入っていました。
 
 丁度いいことにモノレールが伸びていたので、これを利用して、林道に降りることにしました。このモノレールはどうも北に派生する尾根上に付けられているようで、思惑通りに林道に降りるができました。
 
 後は駐車した東谷出合まで、ただ車道を歩くだけです。アスファルトに薄っすら積もった雪の上には、人と猟犬なのか、獣の足跡が並行して伸びていました。
 
 この白鬚岳からショウジ山への稜線コース、白鬚岳をぐるっと取り囲む尾根を巡るので、色んな角度から白鬚岳を眺められて面白かったです。ただ、夏場は木々が生い茂って見通しはあまり効かないのかもしれませんが。

桃俣から高見山へ

 2011年、最後の山行は高見山に登りに行ってきました。
高見山は登山口からのコースがよく登られていますが、今回は桃俣から入り、北尾根を登り高角神社に下山するコースで行きました。
 
【日程】 2011年12月30日(日帰り)
【メンバー】 シブ&コージ
【山行形態】 雪山ハイキング
【報告者】 シブ
 
 

 西出に駐車して、西杉川沿いの車道を歩きます。この辺り、いたってのどかな日本の田舎という風景で、畑の中に仕掛けられた檻に、小鹿が二匹、かかっているのが見えました。
 
 道はやがて薄暗い杉林の中に入っていきます。大きく左に曲がるところで舗装道から離れ、沢沿いの踏み跡を辿っていきます。植林の急登をしばし登ったところが、差杉峠でした。
 
 
 
 
 
 
 
 差杉(西杉)峠には、西出から1時間ほどで到着。
 
 笹原の中に、役ノ行者像と、弁慶のさいころ石と呼ばれる石塔が立っていて、人々の往来のあった在りし日の峠の姿が偲ばれます。見上げると、夥しい数のスズメたちが、峠を飛来して行くのが見えました。
 
 
 
 
 
 
 
 

 北尾根から、これから向かう高見山方面を眺めて。
 
 高見山山頂はガスがかかっていて、見えません。きっと風が吹き荒れているのでしょう。
 
 北尾根はアップダウンを繰り返しながら、次第に高見山へと高度を上げていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  途中、幾つか尾根が派生する箇所があるので、コンパスで南に伸びる尾根を確認します。しかし、正面に高見山がはっきり見えるようになると、もう迷うことは多分、ありません。
 
北尾根コースは、このような明るい潅木帯の中を歩いていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 曽爾高原方面の展望も素敵です。
こうした展望を楽しみながらの尾根歩きも、たまにはいいものです。
 
 しかし、大天狗岩付近は痩せ尾根で、切れ落ちているので、注意が必要です。その先にある天狗山ピークは、高角神社へと降りる道との分岐となていて、標識があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  三峰山へ伸びる東尾根との合流地点。高度を上げるに従い、積雪も多くなってきました。風も強く、痛いほどに吹き付けていました。
 
 樹氷の氷の破片がこの強風に吹き飛ばされて、雪面にたくさん降り積もってしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 山頂に到着すると、直ちに避難小屋に向かいました。シーズンにはごった返すですが、この日は私の他に4人しかいませんでした。 
 
 天狗山まで北尾根を引き返し、そこから高角神社に向かって下っていく道に入ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
下山道から北尾根を眺めて。
突き出たピークが大天狗岩です。しばらくは明るい自然林の中を下っていくので、気持ちがいいです。しかし、やがてシカ除けネットが現れた辺りから植林となります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
  降り出た高角神社。簡素な神社でした。
 
 駐車した西出まで、後は桃俣川沿いの車道をたんたんと歩いていくだけです。
 
 
 
 
 
 
 

嵐の納山祭

 
 
 
 
【日程】 2011年12月3日~4日
【メンバー】 U野、W田、N地(母子)、K藤、O野、K宗、K崎jr. シブ&コージ(会員9+1名)
        A山、O島(OB2名)
        敬称は省略させて頂いてます。
【報告者】 シブ
 
 
 2011年の納山祭は、嵐の中の開催となりました。
 
 場所は、三ノ公川・奥玉谷の出合。
20時頃に、私たちが到着した時には、雨も止んでいて、盛大な焚火がすでに燃やされていました。
 
 しかし、時間が進むにつれて、次第に雨、そして風が強くなってきました。しかし、みんな、レインコートを着込んで焚火の前から離れる者は一人もいません。風雨をものともせず、焚火のように熱い、沢に対する情熱を、それぞれが語り合いました。
 
 翌朝も突風が吹く中で、朝鍋です。
不意打ちのように襲った風で鍋の蓋が、川の中に飛んでいってしまうこともありましたが、何とか救出。。
 
 今年の納山祭は、このような天候の為に、参加者は多くはなかったのですが、色々あった一年だけに、わらじへのの思いをさら深めた、最も印象深いものになりました。

台高 銚子川・不動谷小谷小屋谷

 前日は、摺古谷本谷を溯行し大滝を見物した後、国道169号線をさらに南下し、42号線に入って尾鷲に向かい銚子川を目指しました。
 
 事前の情報では白倉林道は荒れていて発電所までしか車で入れないとのことでしたが、整備されていて、清五郎橋まで何と入れてしまいました。そこで、この日はここでテン泊し、翌日、不動谷(小谷小屋谷)を溯行することにしました。
 
     不動谷・清五郎滝
 
【日程】 2011年11月27日(日) 前夜発日帰り
【天候】 曇り時々晴れ(最高気温9℃)
【メンバー】 シブ&コージ
【報告者】 シブ
 
 土曜の朝は、池原では零下まで下がって、沢の準備をするのは億劫でしたが、今朝の冷え込みは大分マシなようです。上空には薄雲があって日差しがなかったのですが、渓流シューズの紐を結ぶ指先が悴んできません。見上げると、鉛色の空に厳めしい岩塔が、要塞のように聳え立っているのが見えました。
 
 橋桁から沢床に降り立つと、谷には巨岩が累々と積み重なっています。それらの大岩をチムニーや、時にはショルダーなどを交えながら次々と乗り越えて行きますが、清五郎滝までもう間近というところで、とうとう谷中を進んでいけなくなってしまいました。そこで、左岸から巻いていると、不意に目の前に清五郎滝の雄大な光景が飛び込んできました。遥かな高みから段を打ちながら水流を流れ落としています。100mはゆうに超えているのではないのでしょうか。
 
 
 左岸のルンゼから高巻きに入ります。ルンゼには階段状の滝があって直登しますが、抜け口がちょっと微妙です。ここは左右に逃げることもできるようです。
 
 その上の小滝を登ったところで、清五郎滝側に向かってトラバース。岩場に出たところで、ザイルを出し、1ピッチで、最上段の滝前のテラスに出ました。
 
 最上段の滝は、ウォータースライダーのように水が飛び出ています。ふとみると、対岸のテラスに標識が建てられているのが目に入りました。下山時、知りますが、上の林道から清五郎滝を観賞する遊歩道が、どうも付けられているようなのです。
 
 最上段滝は、左岸のブッシュ帯を小さく巻いて、滝の頭に出ることができました。頭からはあちこちに岩塔が屹立する銚子川流域の険しい風景を見渡すことができます。大滝上は植林も見られる平穏な河原で、そこで一服することにしました。
 
 
 
 
 
 右岸沿いにはトラロープが張られていて、どうも次の滝を観賞するために、遊歩道から伸びているようです。
 
 そうこうしている内に、40m滝前に到着。末広がり状の端正な直滝といった風情です。この滝は第三の大滝と言われ、出合の大滝が第一の大滝、清五郎滝が第二の大滝だそうです。ここは、右岸を巻いて越えました。
 
 40mの滝を越えると、右岸には林道から伸びているガレが無残な姿を曝していました。しかし、その先には思わず息を呑んでしまうほど美しいエメラルド・グリーンの淵があって、小滝を掛けていました。
 
 谷が右折するところで、広い釜を持った15mの滝が現れました。釜の前は広場のようになっていて、右岸から枝沢が入っていました。
 
 釜の対岸に見えるルンゼから巻き始め、途中でバンドを斜上していくと、滝の頭に出ました。滝の上はゴルジュ状になっていて、巨大なCSが出口を塞いでます。しかし、右岸の岩場をトラバースして行くと、CSの脇から抜け出すことができました。それにしても、垂れ下がっているロープが、興をそがれます。上下に林道があり入り易いせいか、この谷には本当、残置物が多かったです。振り返ると、岩塔が見え、谷はこの岩塔を回り込むように大きく蛇行してるのが分かりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
15mの滝
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その上のCS滝
 
 
 
 CSを超えると、河原になっていて、テントを張るのに丁度いい台地なども見られます。二本の枝沢を右岸に見送ると、釜を持った美しい4mの滝があり、右岸を小さく巻いて超えました。
 
 4mの滝を超えると滝の頭からナメが延々と続いているのが見えます。ひたひたとナメを登って行くと、谷は不意に右に折れて右岸から二本、枝沢がナメとなって入っています。谷はガランと開けて、まるで舞台の上に立っているようで、枝沢のナメはスポットライトのように光を反射させながら谷へ降りてきてました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
美滝4m
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この谷ハイライトのナメ
 
 
 
 
 しかしながら夢舞台はここまでで、不意に幕は閉ざされてしまいます。河原になると両岸には植林が見られ、ごく平凡な谷の姿に変わってしまいました。しばらく溯ってみましたが、大したものは出てきそうにないので、ナメの終点まで戻って、右岸の小尾根を登って林道に出ることにしました。
 
 林道を水無峠方面に向かってしばらく歩いていると、清五郎滝と書かれた看板が目に入りました。大滝のテラスで目にした標識まで滝を観賞する遊歩道が整備されているようです。ここから清五郎滝に向かって北に伸びている尾根上にきっと道があるのでしょう。下山ルートは、この尾根の東にある、ちょうど白倉林道のトンネル上部に向かって北へ伸びる尾根を下ることにしました。
 
 
 植林帯の緩やかな尾根をずんずん降りていくと、標高600mを切った辺りで急に立ってくるので、東へトラバースして行きます。
 
 小さな沢を2本横切り、なだらかになったところでさらに3本目の沢が入ってきたので、それを下っていくと、林道上部に出ました。林道へは数メートルの壁があってそのまま下っていけないので、立ち木にザイルを掛けて懸垂下降で林道に降りることにしました。
 
 林道を歩いて行くと、すぐにトンネルが現れました。私たちが降りたのはトンネルより下流にある滝の掛かる枝沢だったようです。
 
 トンネルの入り口のところから谷に向かって、不動谷の出合に掛かる第一の大滝への遊歩道が伸びていたので、「見にいかへん?」とコージに聞いてみると、「面倒臭い!」と断られてしまいました。
 
 
 「次来た時は、絶対見にいこなっ!」と、約束を取り付けるのにやっきになっているうちに、清五郎橋に到着しました。
 
 

台高 本沢川・黒谷(人見谷)

 
 今回は、先月の集会に見学に来てくれた方の体験山行を、私たちが計画することになりました。
 
 場所は、台高・本沢川にある黒谷(人見谷)。
黒石谷や釜ノ公谷など、本沢川に存在する名だたる渓谷の影に隠れて、今まであまり省みられなかったようです。大迫ダムの湖岸に入っていて、近年、溯行者が目に付くようになったナメラ谷の隣りにありますが、出合から稜線まで楽しめる点において、こちらの谷の方が面白いと思います。
 
 黒谷は、巨滝やゴルジュなどはありませんが、そこそこの滝場もあって、台高の谷の雰囲気を味わう入門の谷として打ってつけだと思います。また、足慣らしに新緑の季節や、濡れたくない晩秋に訪れるのが最適な谷です。
  
 
 【日程】 11月13日(日)

【天気】 晴れ時々曇り
【メンバー】 シブ&コージ、体験山行参加者一名 (計3名)
 【報告者】 シブ
 
 尾根をルートファインディングして下山しても良かったのですが、今回は大台ヶ原ドライブウェイの料金所跡に車を一台デポ。もう一台で黒谷出合に向かいます。
 
 しばらく左岸に付けられた仕事道を辿り、適当なところで、入谷。左岸から滝を掛ける枝谷を見送ると、淵を持った見応えのある滝が現れました。左右どちらからでも巻けそうですが、私たちは左岸から巻きました。
 
 この滝を越えると、ゴーロが続きます。辺りには植林も見られ、仕事道の桟橋が谷を渡っていました。
 
 
 
 
 
 
  左岸からまた滝の掛かった枝谷が入ると、再びちょっとした滝場が続きます。それらを直登や軽いトラバースでこなして、次々に越えて行きます。
 
 体験山行者のH君は、フリーもやっていて、軽い身のこなしで先頭を切って登って行きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 広い淵を持った滝。
暑い時期には釜に入って滝を登っても良さそうですが、右岸をへつって越えました。
 
 それにしても、体験山行者のH君は、足取りが速くて、私たちは着いて行くのが必死です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 右岸から枝谷が入った後の12mの滝。
 この滝もどちらからでも巻けそうですが、左岸から巻くことにしました。の発達はあまり見られない谷なので、どちらからでも巻けそうな滝が多いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 標高575mで左岸から枝沢を迎えた後の屈曲部からいよいよ、この谷の核心部に入ります。
斜滝に続き、二条の滝が現れ、この辺り、畳み掛けるように滝が現れて楽しいところです。
ここでは載せ切れなかった滝がまだまだ続いていました。
 
 
 
 両岸に小規模ながらを抱えた10mの滝。
右岸の小尾根からも巻けそうですが、私たちは左岸から巻きました。この谷で唯一、高巻きらしい巻きです。
 
 この上で二又となって、左又には多条多段の滝が掛かっていますが、本谷は右又なので、右を進みました。
 
 右又に入ると、多段10mの滝が現れて、これはシャワークライミングで突破します。その滝の上でお昼にしたのですが、服が濡れていて寒かった。。
 
 
 
 
 
 
 標高850m地点にある二又の左又の方に掛かる二条の滝。この左又が本谷です。ザイルを出して、右側を直登りしようとしたのですが、悪かったので諦めて、二条となった間のところを、木の根を頼りに登って越えました。
 
 この滝を越えると、再び二又を迎えて、今度は右又を選びます。右又に入ると水流もなくなって、いよいよ詰めに入ります。適当なところで、右手の気持ち良さそうな尾根に出て、これを辿って稜線に登り出ました。
 
 
 稜線に出ると、後は伯母峰峠までなだらかな尾根を歩いていくだけです。40分ほ
どで車をデポして置いた料金所跡に到着しました。
 
 

秋の大峰奥駆道縦走

山域:大峰奥駆道
山行形態:縦走
日程:2011年10月22日(土)~26日(水)
報告者:コージ(単独)
 
-----------    初日     -------------
10月22日(土):自宅出発…(電車、ケーブル)…
        …吉野(金峯山寺)9:10…(歩)…山上ケ岳…小篠宿17:05(約8時間)
天候:雨
ボッカ:水5L、酒
根っからの水飲みとシブから言われているくらい水欠乏に恐怖があるので家から目一杯ボッカ!して出発。
早朝、最寄のJRホームで電車を待っていると”新宮駅~紀伊田辺駅で電車が見合せ”と電光掲示の表示が流れていた。
大雨の予報だったので、やっぱりかと思うが台風12号の影響で紀勢線のダイヤは不安定なので仕方がない。
9時に金峯山寺を通過し、立派な二蔵宿小屋にて小休憩のあと大天井ヶ岳へのキツイ登りに入る。きつかった!
大天井ヶ岳を過ぎると左手にガスを切り裂いてピラミダルな容姿の勝負塚山が尾根の先に見える。
五番関を越え今宿跡には勝負塚山への尾根があった。
すでに今年の営業を終えた洞辻茶屋や幾つかの茶店を抜ける。夏は賑やかなことだろう。ますます天気が悪くなってきて西ノ覗きではガスで視界がなくなった。大峯山寺本堂前ではもう横殴りの暴風雨で顔を上げれない。
ここから少しの下りで今日の宿、小篠ノ宿小屋。顔を下向きにとばして日没直前に到着。
この場は靡第66番で、役行者と理源大師聖宝を祀る行者堂、庭には不動明王等の銅像があって厳粛な雰囲気を漂わせていたが竜ヶ岳周辺の森の中にあって水も豊富で居心地が良い空間だった。
中に入ると先客がいました。今日は二蔵宿小屋から来たという東京の3人パーティと男性1人の4人。
狭い小屋なので居場所が無く私は濡れた土間に早々と銀マット広げて、酒と晩飯とした。
-----------   2日日     -------------
10月23日(日):小篠宿5:35…(歩)…楊子ケ宿小屋16:35(11時間)
天候:晴れ、ガス
ボッカ:水5L、酒
 
秋の空は釣瓶落とし。今日は行程上、長い1日となるので、空が白みかけてくると直ぐに出発。弥山小屋泊するという東京のパーティより先にでました。
 
すぐに幻想的な阿弥陀ケ森分岐を通過して、ワサビ谷と神童子谷を見下ろしながら岩の砦・大普賢岳へ。思わず歩みを止めて泊まりたくなる稚子ノ泊。美しい稜線を一ノ垰まで。しばらくゆるやかな白川又川左岸支流の稜線を歩いていくと、いよいよ大峰の屋根・弥山への登り。
何回も何回も立ち止まり、息を整えながらやっーと、弥山小屋に到着。
しばらく体を休ませてから近畿最高峰に位置する源流域を楽しみながら歩いていきます。もう冬を乗り越える準備を済ませた樹木や草木たち。行った沢筋を一つ一つ見ながら楊子ノ宿小屋まで本当に楽しい時間でした。
今夜は一人かと思っていたら、後から関東から夫婦が上がってこられたました。前鬼から入山して翌日、八経ケ岳にピストンして下山するとのこと。男性はすでに百名山に登頂していて、今は女性を連れて二回目のピークハントをしているらしいのですが、二回目は最高の季節をセレクトしていくというのがお約束とのこと。
昨日は、大台ケ原へ行ってきたとのことでしたが、今年の紅葉は落葉していてダメだったといっておられました。それでも何とも贅沢ですね。
東北の紅葉が一番と力説されていた夫婦には、ぜひ一度大峰台高の最高の紅葉を見てもらいたいものです。
 
-----------   3日日     -------------
10月24日(月):楊子ケ宿小屋6:00…(歩) …平治ノ宿小屋16:38(約10時間半)
天候:晴れ
ボッカ:水3.5L、酒
 
この日は予定では行動時間が9時間と計画したので、余裕をもって出発。
早速、鳥の水で美味しい湧き水をゴクゴク飲んで、汲み足して、ボッカ。
ここからの尾根歩きも沢の詰めで良く歩いた見覚えのある場所。容姿端麗な釈迦ヶ岳までの岩稜帯をグングン進んでいきますが、やはり行けども越えどもあのピラミダルなピークに近付けません。
やはりフーフー言いながらやっと着いた時には、今回の行程で一番予定より大きく遅れをとってしまいました。
展望抜群の山頂で長めの休憩をとり、景色を堪能しました。ここまでは最も自然の造形美を味わえる場所です。
さあ、今日の宿はまだまだ先なので気合をいれて出発。
前鬼への下りとなる太古ノ辻からは、南奥駈けの始まり。石楠花岳、天狗山を過ぎるとここからははじめて歩く尾根。紅葉に染まった池郷川の深く長い谷間を見ながら軽快に飛ばしますが地蔵岳、涅槃岳、証誠無漏岳と小さなアップダウンにも体に堪えます。
持経ノ宿小屋からは、巨樹が多くあり笹が密生していて深山幽谷を感じさせてくれます。やっと平治ノ宿小屋に着いた時には、お腹すいた~っ!て、口をついてました。
 
この日は、小屋を独りで使用でき地図を広げて飯と酒を飲みました。
-----------   4日日     -------------
10月25日(火):平治ノ宿小屋6:02…(歩) …玉置山展望台16:40(約10時間半)
天候:晴れ・ガス 昼過ぎから小雨・強風
ボッカ:水2L、酒
 
熊野三山の奥宮玉置神社へは朝に参拝をしたいと思い、最終日の行動時間の予定が短いこともあり前夜、小屋で次の泊地を玉置山展望台に変更しました。しかしある失敗をして結局は行動時間が長くなってしまいましたが....。
 
今日は、水が少ないのと食料が減ってきてかなりボッカが軽く感じます。それでも整備されている行仙岳の階段の登り、笠捨山のガレの直登には苦しくまいりました。
笠捨山を下った葛川辻の水場で大休憩を取って頭から水を浴びたりしてリフレッシュしました。ここの水場が最後と考えて水5.5Lをボッカ。重たくなったザックを背負って、地蔵岳の前後のやせ尾根の岩場を通過していきます。貝吹之野の辺りは、植林が盛んなようでうっかり奥駈け道を外してしまい気がつけば眼下に七泰ダムが見えていて大失敗。1時間半くらいのロス。要因は植林・植林道・色んな印・ガスって視界不良とありましたが、ちょっと注意が不足していました。
稚児ノ森の先から奥駈け道は、綺麗に整備舗装されたアルファルト道と何回か合流します。
しかし今日は先の台風の影響か倒木も多く巻いたり乗り越し
たりするのに結構時間を取られたりで、結局予定のテン場に着いたのは同じような時間になりました。
 
今日の夜も一人の時間。夜は、寒気がはいった冷え込みで今回初めて寒さを感じました。またその寒気からの強風でテントがとばされそうでした。下山したら何を...と思いながら夢の中へ。
 
-----------   最終日     -------------
10月26日(水):玉置山展望台6:15…(歩) …熊野本宮大社…旧社地・大斎原の大鳥居の前14:25(約8時間)
          …(バス) …紀伊田辺駅…(電車)…自宅
天候:晴れ
ボッカ:水2.5L、酒
 
さあ、最終日!朝から強風と外気は冷たかったが、空は真っ青で気持ちが良い!
奥駈け周辺では珍しいブナ林のカツエ坂を歩いて早朝に参拝。 はやり平治ノ宿小屋で計画を変えて良かった。ぴーんとした空気が気持ちよく、巨杉たちに囲まれていて壮厳な雰囲気。
ここから特に玉置辻からは植林が増えてきてなにやらとても人臭い。時折、雑木や松林帯をあるくがやはり植林帯が多い。人と自然(神仏)・人と山・集落と集落・人と人・人と生活仕事が密接に結びついていることを感じます。
 
どんどん下りていくと、市民の憩いの場となっている風の七越の峯の公園。そして七越の峯から続く尾根を下って備崎経塚群を通過するとやっと新宮川の河原へ。新宮川を渉るぞと気合いを入れていましたがダム放流の濁流化した流れには逆らえず!
旧社地・大斎原の大鳥居の前で帰りのバスの時間まで過ごしました。
世界遺産となったここ熊野本宮大社も、台風の風評被害が大きく観光客は激減どころか全くのようです。
大きな駐車場はガランとして、多くの店は昼なのに閉まっていて、トイレ、足湯施設など公共の施設も閉鎖されていました。近くを通れば必ず寄りたいと思います。
 
 
主な装備
食糧
注意したこと

台高 神之谷川・大栃谷

【日程】 8月24日(水)
【メンバー】 シブ、Iさん(他会)
【報告者】 シブ
 
 
 台高の神之谷川にある大栃谷に行ってきました。
“大栃谷”と言うと、吉野川の対岸にある大峰・上多古川にある大栃谷が知られていますが、こちらは台高・白髭岳に南側から詰めがある谷のことです。
 
 大阪わらじの会から発行されている『台高山脈の谷 上』(最近、再発行されたので、欲しい方は会事務局までメールを下さい♪)では、「小さな谷ではあったが、結構良い谷だった」と書かれていますが、ガイドブックに紹介されてないせいか、あまり足を運ぶものはいないようです。しかし、今回溯行してみて、溯行価値の高い谷だと実感しました。特に、中流部に存在する、井戸底のようなゴルジュは、一見の価値ありです。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 神之谷林道の終点まで車を乗り入れて、そこで駐車します。モノレール小屋が山側に見えますが、下山はこのモノレールを辿ることになります。
 
 入谷してさっそく、谷は薄暗い廊下となって、淵と小滝を連ねます。それらを泳いだり、シャワークライミングで、全身ずぶ濡れになりながら、楽しく溯って行きます。植林がすぐそこに迫っていますが、谷中は自然林が残されていて、すこぶる気持ちがいいです。木々の合間から垣間見られる、枝沢の滝が、幽邃感を漂わせます。
 
 
 廊下を抜けると、谷は開けて、大きな栃の木の前に、比較的見栄えのする滝が現れます。この滝を直登すると、まだ上にも写真のように滝が連続していました。

 
 しばらく行くと、両岸にが聳え立って、15mほどの滝が現れました。直登は無理のようなので、高巻くことにしました。右岸のを戻る方向で辿っていき、壁の合間を斜上して行きます。一旦登り切った所で、谷側の緩そうな斜面を下っていくと、15m滝の上に二つナメ状の滝が続いているのが見えます。谷は、その先で巾をぐっと狭めて井戸底のようなゴルジュをなしていました。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 Iさんにその場に居てもらって、ゴルジュ内を偵察に行ってみることにします。バンドを辿って沢にクライムダウンし、釜に掛かった流木を伝って、ゴルジュのどん尽きにある滝の前まで見に行きました。滝は無論、直登できる感じではなく、両岸の壁も高かったので、戻って再び高巻くことにしました。
 
 ゴルジュを巻くと、その上は小屋跡のある二又になります。しかし、左又は再び壁が立ってゴルジュとなります。入口にある小滝を越えて、洞窟のようなゴルジュの内部を見に行くと、暗い壁の中に異様に穿たれた滝の姿が目に入りました。登ることはできないので、二又まで戻って、左岸から巻くことにしました。
 
 この後、滝を数個掛けると、谷はしばらく伏流となりました。水が再び流れ出すと、ナメが続きます。二又となって、右又はルンゼ状となってやがて消えていくようですが、左又は滝を掛けて更に続いています。
 
 この滝を左手から小さく巻くと、更にナメとなって延々と滝を掛けているが目に入りました。どうもこのままずっと傾斜を増しながらナメが続いているようです。詰めもいよいよなので、この上で二又となった所で、尾根へと逃げることにしました。
 
 稜線が見えてから、稜線に出るまでが長く感じられました。登り出たのは、白髭岳から東へ少し降った稜線。ハアハアゼイゼイ言いながら登り続け、白髭岳の山頂に立った時には全身汗だくでした。山頂では、Iさんから冷えたビールとチーズをご馳走になりました。
 雲は多かったのですが、遥か向こうに二上山の姿を望むことができました。
 
 
 下山は、白髭岳から西へ下った小ピークから1115mピークへ向けて南へ伸びている尾根を降ります。登山道から離れて、斜面を降っていくと、とすぐにモノレールが現れました。モノレールは、ほぼ尾根上に伸びており、神之谷林道終点にある小屋へと降りています。
 
(この写真はIさん提供) 
 
 あとは、ひたすらこのモノレールを辿るだけです。1時間ほどで林道終点に降りることができました。
 

大峰・上多古川・上谷

8月21日(日) 日帰り  メンバー K宗・N林・K・N・I・M(6名)
 
土曜日から
が降ったり、止んだりで、日曜日の朝も小雨がパラつき
さらに午後からは天候が悪く、崩れるという予報
三重方面の沢を予定していたが、新人のIさんも参加なんで
結局近場で下山も簡単に出来そうな上多古川・上谷に変更となった
 

   
 
久し振りの顔合わせのKさんとNさん。お互いの子供が大きくなった事や
昔の山行仲間の話や、爆烈トークで花が咲いた
 

   
 

   
 
この谷は特にコメントする事も無く、新人のIさんも楽しく登っていた

   
 

   
 
久し振りに渋い登りを見せてくれたK宗さん、フリーで登って行く
上からロープを出してもらい、皆は安全に登る事が出来た。

   
 
1段目までは、難無く登って行けるが、2段目からは見た目以上にイヤらしく
躊躇してしまうが・・・またもやK宗さんが現役バリバリの頃を思い出させるシブトイ登りを見せ
フリーで登って行った
ロープを出して貰い登るが、結構難しい
「よう、こんな所をフリーで登ったわ
」まだまだK宗さんバリバリですよ
Iさんも次々と怖いながらも滝を登れて、楽しいと大喜びでした。

   
 
お昼を食べ終わる頃に、急に辺りが暗くなり、

が振り出したので
二股の朽ちた植林小屋辺りで遡行を打ち切り、下山道を辿り降りた。
途中、下山道を見失うが、そこはベテランKさんが上手く見付けて駐車地へ
(あっと言う間に、増水しててビックリ
今回も安全第一で、滝を登って楽しく遡行出来ました

大峰 白川又川・火吹谷(水晶谷下降)

【日程】 2011年8月14~15日
【メンバー】 シブ&コージ
【報告者】 シブ
 
 お盆休みは、久しぶりに谷中泊で沢に出掛けたいと思い、まだ行ったことのない白川又川の火吹谷を選ぶことにしました。
 
 白川又川の谷の中でも、上流に位置する火吹谷はアプローチが面倒臭く、白川又川林道がゲートで封鎖させれて以来、更に行きにくい谷になってしましました。林道歩きや大栂山越えでフジノトコから入谷する方法もありますが、下山のことも考えると,水晶谷下降という手段が一番スマートではないかと思い、それを選ぶことにしました。水晶谷下降は、以前、口剣又谷を溯行した時にもアプローチに選んだことがあります。
 
 前日遅くまで仕事で頑張ってくれたコージに早起きしてもらい、早朝にトンネル西口まで向かいます。コンビニで買ったパンで軽く朝食を取って、6時半に出発。さすがにお盆休み、弥山や八経ヶ岳に登る登山者で駐車場付近は賑わっていました。
 
 汗だくになって奥駈道に出て、理源太子の像の立つ聖宝の宿跡まで歩きます。そこから奥駈道を外れ、南面の緩そうな斜面を下っていくと、小沢に出、さらに小沢を下っていくと、白い岩盤の滝が段々になって流れ落ちる水晶谷へと降り付きました。
 
 水晶谷は白川又川本流の出合に掛かる滝以外は悪場はなく容易に下っていくことができます。出合の滝を左岸から巻いて下ると、本流にいよいよ到着しました。
 
 開けた明るい水晶谷と打って変わって、白川又川本流は、狭まった両岸に壁が立って、薄暗い廊下をなします。薄暗い廊下の先には、日差しを受けて輝くエメラルドグリーンの淵が、真っ直ぐに伸びていました。
 
 最初に出会った滝は、左岸の岩棚を巻きましたが、その他は、大滝を左岸から高巻いた以外は巻かずに淵を泳いだり、へつったりして、下っていくことができました。途中で、奥剣又谷へと向かう京都のパーティとばったり遭遇して、ビックリ。林道を歩いて来られたようです。きっと車をもう一台トンネル西口に回しているのでしょう。軽い挨拶を交わして、そそくさと分かれます。
 
 相次いで現れる淵に、最初は喜んで飛び込んでいましたが、ウエットのチョッキを着ていてもやはり白川又川の水は冷たく、段々と寒くなってきました。しかし、水を避けては容易に通過をさせてはくれません。肌寒さに焚火が恋しくなってくる頃、幕営予定地の火吹谷出合にようやく辿り着きました。
 
 火吹谷出合付近は河原になっていて、ツェルトを張るのに丁度いい台地もあります。薪は思ったほど集まらず、しかも濡れたものばかりでしたが、コージの努力のお陰でささやかな焚火を熾すことができました。泳いで寒くなると思ったので、晩御飯は、韓国ラーメンの出汁で作ったチゲ鍋。白菜やシイタケ、厚揚げやさつま揚げなど具沢山にしました。でも、途中で水と間違って焼酎を足してしまったのは、ちょっと失敗。。19時にはツェルトの中に入ったのですが、夜中に寒くて何度も目を覚ましてしまいました。
 

 翌日は、5時に起床。ジフィーズのご飯とインスタントのお味噌汁で、ごく簡素な朝食です。先が長いので、朝食を食べ終わると、焚火を消して、幕営地を6時半に出発しました。
 
 火吹谷は出合から高くはありませんが、壁の立った廊下が続いています。巻くとなると簡単に済ませそうな感じではありません。寒くはなかったので、最初の滝からジャブジャブと釜に入り込んで直登していきました。
 
 両岸の狭まった行合を過ぎると、比較的立派な滝(右写真)が現れました。ここはザイルを出して右岸から巻くことにします。私からコージへとリードを交代して登り、最後はバンドをトラバースして、ばっちり滝の頭に出ることができました。
 
 この滝を越えて間もなくして、また高巻きしなければならない滝に出会います。今度は、しかし、左岸をザイルなしで簡単に巻いてしまうことができました。枝沢を下ると、再び本谷に戻りました。
 
 谷が右折する所にある二条の滝を越えると、右岸から滝の掛かる枝谷が入ってきます。その上の大岩を超えると、谷の先が開けて、上空から水が降り注いでいるのが目に入りました。周囲には大きなが聳え立っているのが見えて、いよいよこの谷ハイライトの大滝の登場のようです。
 
 
 50mの大滝の前には、幾つかの滝が連滝となって掛かってていますが、前衛となる5mほどの滝の側壁が門扉のように構えていて、幾つ続いているかは下からでは分かりません。ここは、左岸枝沢から取り付いて、壁が切れた所でトラバース、小尾根を跨いた所で谷に戻りました。
 
 両岸に圧倒的なを従えて火吹谷大滝が、聳え立っています。大滝の上には更に滝が続いているのが伺えました。今度も左岸から巻きます。しばらく小尾根を登った後、ルンゼを横断し、再び尾根に取り付いて頃合を見て、谷側へとトラバースしてみますが、まだ壁が立っていて降りられそうにないので、更に尾根を登っていきます。臭いバンドを見付けたので、辿ってみると、左岸に掛かる枝谷へと降りられそうでした。
 
 バンドをトラバースして枝沢に掛かる10m滝の前に立ちます。その滝を直登し、小滝を更に数個登ると、いよいよなるくなったようなので、尾根に上がり、向こう側にあるルンゼを下って本谷に戻
りました。ルンゼの脇には、「ローソク岩」と呼ばれる奇岩が佇んでいるのが見られました。
 
 やっとのことで谷に戻れて、一息つきますが、しかし、谷は廊下帯で、両岸は悪そうな壁が立っています。「こういうところはあまり巻きたくないなぁ・・・」と思いながら歩いていると、深い淵の先に8mの滝が掛かっています。直登は厳しそう・・・しかし、右岸のカンテ状の岩場を登っていけそうで、ほっとしました。
 
 ここはコージのリードで登って行きます。空身で登り、テラスで二人のザックを荷揚げします。コージの登りは慣れた手つきで全く危なげありませんでした。
 
 しかしながら、この次に現れた10mの滝は、そう簡単に行きそうにありません。巻くとなると、右岸からしかなさそうですが、しかし、それも悪そうな斜面を登っていかなければなりません。
 
 ここは私がリードを買って出ました。ルンゼを少し登って、下側にあった脆そうなバンドをトラバースしていきます。ブッシュで支点が取れてほっとしたその時、乗っていた岩屑が崩れて、一瞬、ひゃっとしました。安定したテラスに出た所で、コージとリードを交代。バンドを滝側へとトラバースし、滝の上部に一旦出て、繊細なトラバースで頭に登り出ました。この上にも釜を持ったCSの滝が続いて、ここが以外と渋く、コージのウルトラC的な発想で上手く突破することができました。
 
 二条5m滝を越えると、両岸の壁が消えて、谷は河原となります。しばらく白い岩肌の美しいナメと小滝を掛ける景観が続きました。すぐに一の谷、二の谷を右手に見送った後、しばらく伏流帯が続きました。傾斜の増したゴーロを登って行くと、再び水の流れを取り戻して、二又に到着しました。ゴーロの続く左又が本谷のようですが、滝の掛かる右又(三の谷)を選び、両側の尾根の方が歩き易そうになった所で、沢を離れ、尾根をゼイゼイ言いながら登って行くと、奥駈け道に出ました。
 
そこはトンネル西口からの登山道との出合から1516mピークへと向かったすぐの地点でした。車を停めているトンネル西口までは40分ほど下るだけです。後は、余韻に浸りながら、登山道を下っていきました。