能郷谷からの能郷白山ピストン(したかった)

2022/2/26

滑ら(れ)ないBCスキーヤーの近野です。
もう先月のことですが、ノストラカマス氏の起案で、能郷白山にスキーで行ってきました。

 

能郷白山(1,617m)は、岐阜県と福井県にまたがる奥美濃の最高峰。
近くに石灰岩エリアがあるので、ここにも何か洞窟らしきものが無いかと淡い期待を抱いて挑みました。
ノストラカマス氏は時間と相談しつつ山頂から砂利谷を滑って登り返し、前山に戻って来る計画で、私は山頂ピストンを目標としましたが、中間地点の前山までは同行する予定にしていました。その後は無線で連絡とりつつ、それぞれ目的を消化し、下山する予定。

 

行程は、道路の除雪終点に車を停めてスタートし、能郷白山の登山口までは林道を延々4kmほど歩く必要があり、全体の距離が長いので、朝3:30出発予定。

当日、まだ暗い中、スキーにシールをつけて、ヘッドライトの灯りで林道を歩きはじめる。ノストラカマス氏はスプリットボードにシール。
林道区間は高低差が無いので楽々。天気良く、静まり返った雪景色が月明かりに青白く照らされるのを眺めて機嫌良く歩きました。まだだいぶ余裕があった。

 

登山口に到着したころには朝になっていた。7時くらいだったか。
林道から登山道に入るところ、渡涉あり。
ノストラカマス氏に、15時にはここに戻って来たほうがいいと言われて、ちょっと気が遠くなる。あと何時間歩くん?

 

気を取り直して進む。
沢へ下りる谷沿いの斜面の傾斜がきつく、スキーでうまく登れない。
クトーのアタッチメントが無い板で来てしまったので、クトーもつけられず、もがきながらやっと狭い谷地形を抜け、あとは尾根までコツコツ地道に登る。
ずーっと全部、ノストラカマス氏が道作ってくれて、ありがた申し訳ない。

 

尾根から前山にたどり着く前に私は疲れてギブアップ。11時くらいだったか。(時間をメモってなくて)
ノストラカマス氏は前山から北斜面を滑ると言うので、先に進んでもらい、たまに無線で連絡を取る。

 

この日は奇跡的に晴れて、ほとんど無風だったので、遮蔽物の無い尾根に座ってても陽に照らされてポカポカと寒くなくて、気づいたら一時間くらいウトウトしていた。
尾根からは、周囲の山々や街の景色がはっきり見える。すごいダイナミックだけど、それより眠い。

 

座ってると、すでに山頂からピストンしてきたスノーシューの登山者が二組通りすぎて行って、ノストラカマス氏が北斜面を滑ってたとの噂を聞く。

 

さすがにもうちょっと進んだほうがいいのかも、と重い腰を上げて、前山へ向かって歩き始めるが、前山が目前にきたところで時間を見ると13時すぎてて、15時に登山口に戻れるか心配になり、引き返す。

 

下りはスキーで滑ったら一瞬のはずなのだけど、私はほんまに滑るのが下手なので、すごい時間がかかり、15時に登山口まで下りるはずが、たどり着いたのは16時半ごろで、すでに暗くなり始めてた。

 

登山口は決してゴールではなく、さらに長い林道を、来た時と同じようにヘッドライトの明かりで滑り降りる。
林道は雪が薄くて、山からの水流で小さな川になっているところが6~7箇所あり、いちいちスキーを外して担いで渡らなければならないので、ほんとにうざったい。
行きは楽しくて気にならなかったのに、帰りはブツブツ文句言いながら、外して着けて、外して着けて、その作業がまた疲れる。

 

もう永遠にたどり着かないのかもと思うほど長いこと林道を滑り、車にたどり着いたら18時半。疲れた~。
20分前くらいに着いてたらしいノストラカマス氏も疲労困憊の様子でした。
ノストラカマス様、寒いとこ、えらい待たせてごめんなさいでした。

 

でも楽しかったし、ちょっと洞窟っぽいものも見つけたので、また行きます。

能郷谷林道
行きも帰りもヘッドライトで歩いた能郷谷林道

 

About Author

1件のコメント

  1. 初投稿、楽しく読ませてもらいました。
    チカちゃんの疲労と睡魔が想像できそう。
    わらじBCチームの活躍、楽しみにしてますー!