先月はKMさん、IKさん、かみむーさん、HJさんと総勢5名で
蛇谷に出かけた。
今回は、ひょんなことから思い立ち急に蛇谷に行くことにした。
余りに急だったので、結果的に単独になってしまった。
場所:鈴鹿 蛇谷
日時:'15年10月18日(日)
天気:雲一つない快晴!!
メンバー:小山(単独)
宇賀渓の駐車場から林道歩きでスタート。
今回は、魚止滝の直登をするつもりだったので、早めに川に降りて
魚止滝に対峙する。
日本全国、魚止滝は数あれど、この宇賀渓の魚止滝は、
魚止滝の中の魚止滝だと思う(意味不明)。
いきなり腰上まで浸かり、左岸から登攀を開始。
ちょっと回り込む感じになってしまったが、何とか上がり、上流へ。
だいたいゴルジュ風の渓相。
やがて最初の難関(?)。
大岩の右側をせり上がる。
「あれ?前回どうやって上がったっけ?」しばし逡巡し、ようやく
取りつき無事突破。
やがて左側、宇賀川本流にかかる「燕滝」へ到着。
綺麗だなあ。目指す蛇谷は正面。出合の滝は左岸から上がり、
上流の13m滝は右岸から。木の根が良いホールドを提供してくれるので、
比較的容易に上がれる。
落ち口から。
上流に少し登ると、登山道と出合い、その上流に五階滝。
ここは左岸から直登。滝壺で、一瞬泳ぎになってしまった。寒い…。
このCS滝も直登。ホールド豊富で容易。
やがて4連の滝。前回は、KMさんにロープを張ってもらったが、今回は
もちフリー。
ここも右岸を直登。緊張するけれど、何とか突破。
しばらく進むと、先行パーティが直登中だった。
前回、かみむーさんと私のみあっさり右岸から巻いたが、今回も巻いた。
ゴルジュ内の、登れない滝手前の淵。光が差し込み美しい。
ここは右岸巻き。
なんの実だろうか?鮮やかなピンク色だった。
大分早かったが(10:30)、この滝前で昼食。
ここは右岸から巻いた。
今回は水量も少ない。
ずんずん進む。特に難所も無く、どんどん高度を上げる。
もうすぐ山頂だ。頑張るぞ!!
今回は、最後まで水線を詰めてみた。
やがて登山道に出合う。
このプロムナードは本当に素晴らしい。
山頂に到着!!
山頂広場は大勢のハイカーで賑わっていた。
眺望もバツグン。右下に見えるのは出発点の宇賀渓駐車場。
下山は、前回の中道登山道ではなく、金山尾根を選択した。
道としては、中道よりも全般的に歩き易いと思う。
この選択は非常に良かった。というのも、金山尾根道で下山中。
男女4人パーティを追い抜き、歩きのペースを更に上げようかな、としていた
時に、後ろから、ザザザザッ!という音と、「ウワーッ」という声が聞こえた。
振り向くと、男性が滑落していくではないか。更に助けようと女性が頭から
滑り落ちていく。
なす術ないが、木を掴め!!と皆で声を上げた。幸いにも細い木が2本あり
そこで滑落は止まったが、ショックもあるのか、動けない状況。皆さんは
普通の登山なのでロープ類も当然ない。
今回はロープ持参はしていなかったが、スリングが4本あった(通常は2本しか
持っていかないが、何故か更に2本あった)。
これを連結し、何とかぎりぎり届き、これに掴まり皆さん事なきを得た。
とは言え男性は眼鏡を落とし、顔には何か所か擦り傷があった。
不思議な巡り合わせなのかもしれない。
当日は、長尾滝を見て帰りたい気持ちもあり、中道か金山尾根かでちょっと
迷っていた(長尾滝へ行くなら中道)。
結果的に金山尾根を選択し、これが良かった、ということになる。
なぜスリングをいつもより更に2本積み増していたのかも
良くわからないのだが。
男性によると、崖側の木に手をかけて若干寄りかかり気味になってしまった
とのこと。これは沢でも同じと思う。巻きなどで、木を頼りにすることも
多い。腐っている場合もあり、見極めを慎重に行う必要があるだろう。
色々あったが、今年最後の溯行(来週以降、沢以外の別予定が目白押し…)は
存分に楽しめた。
コースタイム:宇賀渓駐車場(7:30) – 魚止滝(7:55) – 竜ケ岳山頂(12:10)
山頂出発(12:30) – 宇賀渓駐車場(14:05)