奥美濃 西谷上流 根洞谷~金ケ丸谷

9月の集会で、泊りの沢に行きたい旨お話した所、SMさんから

奥美濃の周遊コースのお誘いが。
二つ返事でOKさせて頂き、今までで最長のロングコースに挑戦してきた。
日時:9月20日~21日
天気:晴れ
アプローチ:木之本ICから国道303号線を岐阜方面へ。夜叉が池方面への
分岐標識に従い左折し、終点の登山口駐車場へ。
メンバー:SMさん、小山
19日の晩は、近くの道の駅で車中泊。
(1日目)
翌日は5時に起き、駐車場から登山道へ入る。

登山道へ入り、左岸から入る2本目の枝沢を登っていく。7時前ぐらいから
溯行を始めたと思います。

特に難所は無い。最初に出てくる水量1:1の二股は右へ。
更に上流で出合う二股は左に取る。
やがて稜線に乗り上げる。

いきなりの急登でちょっと疲れてしまい、小休止。
このまま稜線から直で降りていく(まっすぐに!!)。
やがて小さな沢となり、ずんずん下ると、根洞谷に出合う。

ここからは沢を下降することになるが、特に難所もなく、坦々と下っていく。

トチの木(?)。植林が一切なく、原生林が広がる。ついつい視線が上向きに
なってしまう。

ようやく金ケ丸谷との出合へ(左は根洞谷)。ここで昼食(行動食)。
ちょっぴりウトウトした後で、溯行再開。
一か所高巻きはあるが、相変わらずの河原歩き。でも原生林が素晴らしく、
個人的には退屈しなかった。
小ヤブレと大ヤブレの間ぐらいで幕営。7時から15時半ぐらいまでの
沢歩き。疲れたけれど、風景には癒されたナア…。

夕食準備中に持病の首筋痛が酷くなり、激しい頭痛に襲われてしまった。
せっかくの夕食、SMさんには申し訳なかったが、吐き気を催しながら
何とか食べ切り、19時前には寝袋に入り、横になった。
SMさんからは、「まだ7時やで!!」と。
そうですよね。ごめんなさい。
翌朝は3時に起床。頭痛は納まり一安心。良かった…。

この時期、もうメチャ寒い。
朝食は、夜のご飯の残りで雑炊とメザシを焼いて、頂いた。
5時半に2日目の溯行開始。
相変わらずナルい溯行が続くが、ようやく登る滝が出てきた。

それでも4m程度。右からロープが垂れている。
ゴボウに近い形で登った。SMさんはそれでも若干難しかったようで、
トラロープにスリングを付けて直登。
その上はゴルジュ。

この5m滝は左から直登。登り出しの部分で左足が上がらず、
SMさんの膝をお借りし、取りつく。
取りつくことさえ出来れば、登り自体は難しくなかった。
空身で登ったので、ザックを引き上げ、最後はSMさんをロープでサポート。
この時、「登るからビレイして!」の意味が分からず時間をロス。
セルフビレイをとって引き上げろ、という指示だと理解したのだが、セルフを
とる場所が無く、オロオロ。単に身構えてサポートせよ、ということだった
らしい。反省。

3m程度の滝。右側から直登。トラロープがここにも垂れていた。
SMさんはここも難しかったようで、トラロープ+小山のスリングサポートで
突破。

再び癒しの風景が拡がる。

やがて流木の突き刺さった5m滝へ(大釜あり)。

ここは左岸壁から寄って直上するが、ホールド薄、一部泥壁、でかなり
手こずったものの、フリーで直登できた。少しは登攀能力が上がったの
だろうか?
SMさんはここでもソロでの登攀が難しかった模様で、小山でスリングサポート
させて頂き、ゴボウ登りで突破。
すぐにステミング滝。

この先の5m滝は手も足もでず、右岸から高巻き。

この高巻きは、泥壁ズルズルでかなり嫌らしかったが、ここはSMさんが
先行し、ハンマーも使って木の枝に到達。スリングを連結して頂き私も後に
続いた。難所はここが最後だった。

ここを左又に入ると、更に源流域、という風景が拡がる。

写真ではとても伝わらない。ここに来ないとこの素晴らしさは実感できないだろう
と思う。とにかく気持ちがフワっとなる感覚。
やがて右岸側から稜線へ上がり、三周ケ岳に通じる登山道へ飛び出した。
登山道とは言え、背丈ほどある笹薮である。
ザックをデポし、山頂を目指す。

途中の眺望。

三周ケ岳山頂。眺望は残念ながら効かない。

記念撮影。犯罪者じゃないよ。
後は登山道を夜叉が池に降りる。ここもヤブが濃く、道幅が非常に狭い上に
不用意に左側を進もうもんなら滑落しかねない感じで、注意は必要。

夜叉が池周辺はハイカーで賑やかだった。
後は登山道を登山口まで下り、今回の沢旅は終了。
朝5時半から14時半頃まで歩きまくったことになる。
帰りの酷い渋滞には閉口したが、非常に充実した溯行だった。
SMさん、ありがとうございました。

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