私の妻の実家は岐阜市にある。
岐阜県も、それなりに沢登りに適した沢があるようだ。
単独行ということも考え、容易で、かつ有名な「沢上谷(そうれだに)」へ
出掛けた。
日時:8月9日(日)
天気:快晴
アプローチ:大阪方面からだと、名神高速~東海北陸道飛騨清見IC~
中部縦貫自動車道高山IC~R41~県道89号線(当日は、トヤ峠の
通り抜け出来ず、廻り道となっていた)経由し、橋手前を右(ダート道)
へ入る。すぐに左手に車2台程度の駐車スペースあり。
メンバー:小山(単独)
入渓地点には赤テープあり、実にわかりやすい。
降りるとすぐに川である。短いアプローチ。これはありがたい。
いきなりのナメに、思わず撮影してしまった。
清々しい空気に嬉しくなる。ゆっくり楽しもうっと。
ナメだが、ねずみ色~黒色で、思っていた以上にフリクションが効く。
やがて右岸から枝沢が出会うが、この枝沢に入り、上に登ると
「五郎七郎滝」が待っている。
※枝沢には滝が出合っているが、左側から容易に巻ける。
途中に掛かる10m滝は右側から巻く。
滝上に出れば後は上を目指せば良いのだが、若干微妙な角度で、フリクション
は効くものの、少し注意が必要と感じた。
やがて五郎七郎滝が見えてきた。
水量は少ないが、これで普段のそれなのだろう。
岩が不思議な形で、暫し見入っていた。
全景。インパクトあるなあ。
振り返る。降りるときは、秘技カニジグザグ歩きを繰り出し、本流へ戻った。
本流へ戻り少し行くと、大釜と滑滝。
熱いし泳ごう、と思って浸かってみたが、胸まで浸かったらメチャ
冷たかったので、素直に左側から廻った。
岩の色が、赤茶けた花崗岩系の色に変わっていることに気付く。
ここはヌメっており、若干滑りやすい感じ。
上段の滝は、右側から容易に越えられるが、敢えて胸まで浸かって
直登してみた。それでも簡単だった。
こういう写真や、
こんな風景を撮りながら先に進むと、左手に枝沢が出合う(丁寧にも赤テープ
あり、迷うことはない)。
そこに入り上流へ登ると、落差40mあると言われる「岩洞滝」に出会う。
ここも水量は少ないが、滝の上から降り注ぐ光に神々しさを感じ、
暫く見上げるばかりだった。
再び本流へ戻り、溯行を続ける。やがて大岩が行く手を塞ぐが、適当に
登ると、沢上谷最大の滝、「蓑谷大滝(35m)」がどーんと現れた。
Pカンで写真としてはもう一つだが、只々その美しさに見入る。
サラサラ、とその水音は非常に軽やか。
撮影を楽しんでいると、後続の6人組パーティが追いついてきた模様。
この滝の巻きが、敢えて言うなら難所になるだろうか。
滝に向かって右側の岩のテラス(と言っても木が覆っているが)を登り、錯綜する
踏み跡を見ながら戻る感じで高度を上げていく。
すると岩壁にぶつかる。ここを左に行くがルートは見つからない(どん詰りまで
踏み跡は明瞭だった。結構の人が来ていたみたい)。
一旦戻ると、単独行の方が登ってきていた。
「巻道どっちですかねえ?」と私。
「そっちじゃないですか?」そちらを見ると、なんとも明瞭な赤テープが
あるではないか。反省。
ここがわかれば後は簡単。明瞭な仙道があるので、そこを進む。やがて
備え付けてあるロープを頼りに沢へ転がり落ちる感じで降りれば、蓑谷大滝の
落ち口に到達する。
ここから先はずっとナメ。
大分汗をかいたので、装備を解き、この少し上流でナメ床に仰向けになってみた。
はあ、気持ちいい…。
こんどはうつ伏せ。
いやん、最高…。
暫し水と戯れていた。
写真ではわかりづらいですが、右側にそれなりの水量で水が流れています。
鮮やかな青色のチョウを発見し、ONさんなら喜ぶだろうなあ、と思いながら
パシャリ。
最後の滝は、右に曲がる所にあります。
ここは右側にしっかりしたロープがあるので、それを持って登れば容易。
後はずっとずっとナメが続く。癒されるナア…。
敢えて水深の深い所を進んでみたり、ちんたらちんたら歩いて、最後の二股を
右へ取り、橋が見えてきたらそこで溯行終了。
後は林道、県道89号線へ戻り、駐車地まで1時間の林道歩き…。
木陰に入れば涼しかったし、下りだったので楽ではあったが、長かった…。
ナメに癒された沢歩きだった。
コースタイム:8:00溯行開始~蓑谷大滝10:40~溯行終了地点12:20~
駐車地13:20