中ア 太田切川・中御所谷

連休確保し、いざ、北アルプスの谷へ!

・・・のはずが、天候悪化で中部山岳地帯を南下することに。。

北アルプスから中アルプスの谷に転戦することになった。

転戦の場は、中アルプスの沢で一番面白そうな中御所谷。

バスに乗り換え、しらび平へ。遊歩道を歩き、日暮の滝手前から入谷。

さっそく、ザイルを出して、滝を登る!

 

日暮の滝。

まず、コージがリードで、中央のカンテを登る。

振り返ると、ロープェイが見え、ゴンドラから手を振っている人たちがいる。

 

続く滝もコージのリードで、右手の凹角を登る。

この上には、CSが立ちはだかり、直登は厳しい感じ。

私のリードで右岸から巻くと、懸垂なしで沢に復帰することができた。

 

 

小滝を幾つかこなしていくと、この10mほどの滝の登場。

右手を直登したが、ここにも残置を発見し、回収。

よく登られている谷だけに、忘れものが多いようだ。

今回は3枚のハーケンを頂いた。

 

10m滝を登ると、スラブ滝が続く。

二つ目は私のリードで。花崗岩の岩肌を指先・足先に感じながら登る。

 

その後は、しばらくザイル出すことなく進んで行くと、くの字滝。

ここは右側を登った。

 

ゴーロがしばらく続き、左岸に滝を掛けて出合う枝沢が入る。

出発時には雲間から青空なんかも覗いていたが、次第に雲が厚くなり、

ガスも掛かり始める。

しかし、中御所谷は明るく開けた谷なので、悲壮感が全くない。

 

この滝は直登難しそうなので、左岸のテラスから草付きを登った。

見掛けは易しそうに見えたが、ズルズルでスタンスに困った。

最後は逃げずに水流際のスラブをトラバース。

「シブちゃん、リードするか?」と言われたが、コージに譲って良かった、という感想。

 

谷間が狭まり、開けた中御所谷でも、ゴルジュという様相。

「あんまり、巻きたくないな~」と思っていると、この15m滝が出現する。

あまりいい様子して見えないが、兎に角、滝下に立つのが基本と近づくと・・・。

 

・・・左側に弱点を発見。やはり、滝は真下で見てみるもの。

ここもコージがリードしたが、不安定な体勢で、

しっかりハーケンを決めてくれるので回収する方も大変。。

 

何とか大巻きせずに済んで、ほっとしたのも束の間・・・

とうとう巻かなければ突破できない滝と鉢合ってしまう。

ここは右岸から踏み跡を辿って巻くと、すぐに谷に復帰することができた。

 

谷に戻るものの、ゴルジュはまだ続いており、トユ状20mの滝を掛ける。

水量少なければ直登できたのかもしれないし、

左岸から滝を掛けた枝沢をが入っており、ここをザイル出して登ることができそうなどと思ったが、時計を見ると15時になろうというところだった。

標高はようやく2000mに達した所で、

2600m超える地点にあるロープェイ終電の17時に間に合うが微妙になってきたので、ここからは直登に拘るのを止めることにした。

 

 

ここからは、17時のタイムリミットとの勝負。

右岸から巻いていくと、まだまだ滝が続いており、これらをすべて登っていては、

到底、間に合いそうにない。

一旦、谷に戻ったものの、右岸の枝沢を詰めて、登山道で千丈畳を目指すことにした。

 

 

登山道に逃げたものの、私の足がパンプしいていて、なかなか進まず、終電に10分遅刻で千丈畳に到着。

幸い空室があるとの事で、この日は贅沢にもホテルでの宿泊となった。

 

中御所谷は、直登に拘った溯行をするなら、しらび平8時出発はちょっと遅かったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2件のコメント

  1. アルプスの沢、良さげですね。
    森に囲まれた渓谷を歩くのも勿論良いですが、明るく開けた谷の溯行も気持ちよいですね。

    • 中御所谷が初めてですが、
      中アの沢は概ねこのように明るく開放的な沢が多いようです。
      北や南はそうでないですが・・・。