三之公川滝股谷遡行 水量豊富

2021/11/23  segawa単独

駐車場で山の神にお参りしました。信心深くなくてもいつもとりあえず。遡行するのは三之公川奥の二股から南進する本流、そして滝股谷へというルートです。山の神の裏から失礼して入渓。すぐに綺麗です。

平凡な河原を1時間。

単独が身に沁みたせいか、普段は、岩など絶対蹴らない慎重な歩き方です。が、前回ご一緒したN筋さんが、岩から岩へ二段飛び、三段飛びで進んでた、忍者のようなすごい動きを思い出し、なんとなく、フリクションには「静的フリクション」と「動的フリクション」があるのだろうと考え、極めてスムーズな体重移動中であれば、静止時以上のフリクションが得られているのではないかと想像。荷重も大きくなるし、たぶんフリクションも増大する。物理学も力学も全然わからないので、ここで誰かに聞いてみようと、これがブログに書くきっかけに。どうなんでしょうね?

そればっかり考えてるうちに、滝股谷出合い。つまり、ここまで1時間、何も出ません。その名前の通り、二股には立派な滝、光の滝が落ちていました。10mあまり。アワホラ谷方面との二股なのですが、水量は同等です。左岸から壁沿いに攀じり木の根を頼りに水線方面へ。水線手前で直上して巻き終わり。すぐにゴルジュと2m小滝。泳げば越せそうだけど、巻きを選択。前々から寒い時期に単独で泳ぐのは少しためらってしまいます。

巻きは、右岸の逆層草付きをなんとか15mほど登りやがて木の根も出てきて安全地帯に。両岸切れ落ちた壁の上に細い獣道が走っていたので数十m辿って、降りて行ったらあれ、これは本流側やん。複雑で面白いです。登り返して懸垂で滝股谷にやっと復帰。2mの滝の巻きに、ものすごい時間かかりました。

そしてまた河原歩き。時々小さな淵が出てくるのですが、両岸しっかり壁で、泳ぎもヘツリも無理。何回も小滝通過のために高巻きを繰り返しました。動物の踏み跡を探ったり、木の根を下さい、もっと木の根をと祈りながらの巻き。神様が、お前が欲しいのは金の木の根か、銀の木の根かと問う。私は普通の木の根でええからとにかくくださいと祈る。では、くれてやろう。もっとください。木の根をください。金の木の根か、銀の木の根か。心で神様と変なやり取りを繰り返す。とにかく一つの想念が繰り返される。遡行中に、出前館のテーマソングが延々と流れ続けることもある。スイスイ行けてる時のテーマ曲です。登れる小滝の時が多い。このときアスリートとして、ゾーンに入っているのかもしれない、いや、そうに違いない。

これも登れず、横の大岩のスラブを指皮めくりながら空荷で越えてロープでリュック上げてと、とにかく時間がかかる。きっとショルダーで簡単に登れる案件。

やがて滝場。この3段8m横の壁を登ったら

美しい釜の立派な8m。

登れずに撤退。嫌らしいクライムダウンの後、左岸を巻いたら林道でした。林道からは滝股谷上流部が見渡せ、かなり崩壊が激しく、以後は何も出てこないだろうと判断。林道を戻ることにしました。

ここから核心でした。この林道が残っているのは7割程度。それ以外は崩落していました。ひどい崩落地帯には、たまたま落ちなかったガレが弱々しく重なり合い、どれも微妙に動く感じ。傾斜も強い。一つを蹴ってしまったら、それに乗っている上部のすべてが動き出す印象です。トラバースはそっと手を置いては、そっと足を踏み入れ、確認して体重を移動するという繰り返し。ジリジリとしか進めない。メンタルが削られました。

帰宅後に1967年の記録を読み返すと、様相がかなり違いました。いくつかの滝が消えています。林道崩落の影響が強いようです。

面白い時間を過ごすことができました。

 

 

 

 

 

 

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2件のコメント

  1. イトーミサ

    とても良いところですね。脳内描写おもしろいです。
    この林道は、泣きますね。

    • 知らないところに行くのはいつだって楽しいです。でも知ってるところも、忘れてるから楽しいし。まあ、どっちにしろ楽しいです

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