沢屋山岳会のメンバーとして、山頂ピストンだけでは芸がないので、ショウジ山への稜線をプチ・バリエーションしてきました。
【日程】 1月3日 日帰り
【山域】 台高・白鬚岳(雪山ハイキング)
【メンバー】 シブ&コージ
【報告者】 シブ
東谷出合に車を停めて、登山道から白鬚岳に向かいます。薄ら寒い沢沿いの林道をとことこ歩いていくと終点となり、踏み跡は沢を渡って続いています。
幾度か沢を渡ると、やがて道は沢を離れて、植林の中をひたすら登っていきます。
尾根に出ると、雪化粧した大峰の稜線が見えて、心が一瞬安らぎますが、再び植林の中に隠れて、次第に深まる雪、そして傾斜の増す道に喘ぎながら登って、ようやく神之谷分岐に到着。
ここから尾根道となり、ところどころ露岩の通過などもあって、ロープも張ってもあるのですが、この時期はアイゼンがあると心強いでしょう。
木ノ実矢塚から明神岳にかけての稜線がよく見えました。
尾根に出ると風が強くなります。そのせいか、樹氷が発達していて、青空に映えます。もうまじかに白鬚岳の山頂が臨まれるのですが、ここからが以外と、遠いのです。「まだか~、まだか~」と、何度も繰り返している内に、ようやく到着しました。
山頂は風がましだったのですが、じっとしていると、たちまち体が冷えてきます。テルモスのお湯でコーヒーを作り、パンを齧って行動食を摂ると、そそくさと歩き始めます。ガスなんか焚いたりしません。私たちの防寒対策は、「じっとせず、兎に角動き続けること!」です。
山頂からは登山道から離れ、南東に伸びる尾根を下って行きます。ここから、プチ・バリエーションのスタート!疎林の生えたのどかな尾根を一目散に下っていきます。しかし、やはりもの好きはいるもので、時折、樹木にテープが巻かれているのを見掛けました。
尾根が東に向き変える辺りから、次第に痩せ尾根となって、両側が切れ落ちた所を通過したりします。
いつの間にか、柏原辻を通過すると、また尾根が太くなり登り切ったところにあるピークが、三角点のある1132m地点でした。よく見掛ける、梟の描かれたプレートが立てられていました。
三角点から先、尾根は今度は東へと伸びていきます。自然林から植林の中へと入ってしまい、途端に展望は閉ざされてしまいます。すっかり退屈な山歩きとなってしまい、気分は下山モードへ。やがて藪ぽっくなって、更に忍耐で歩き続けて、ようやくショウジ山山頂に到着。檻が仕掛けれていて、何と、トンビが掛かっていました。お正月らしく、オトリとしてカニ
が入っていました。
が入っていました。
丁度いいことにモノレールが伸びていたので、これを利用して、林道に降りることにしました。このモノレールはどうも北に派生する尾根上に付けられているようで、思惑通りに林道に降りるができました。
後は駐車した東谷出合まで、ただ車道を歩くだけです。アスファルトに薄っすら積もった雪の上には、人と猟犬なのか、獣の足跡が並行して伸びていました。
この白鬚岳からショウジ山への稜線コース、白鬚岳をぐるっと取り囲む尾根を巡るので、色んな角度から白鬚岳を眺められて面白かったです。ただ、夏場は木々が生い茂って見通しはあまり効かないのかもしれませんが。