南アルプス 大井川 倉沢 (2010年 7月 18~20日) 

倉沢に行って来た。
梅雨が明けたとはいえ、一昨日までの大雨で川は増水したままのようだ。

【日時】2010年 7月 18~20日
【エリア】南アルプス 大井川 倉沢
【メンバー】Y瀬・U阪
【報告者】U阪

【アクセス・入渓】
椹島ロッジから歩いて倉沢まで向かう。
平水時は、大井川を渡渉できるようだが、そんな状態ではなかった。
薄緑に濁った川面は、ウネウネと波打って静ってくれる気配は全く無い。

川原を歩くと直ぐに崖に突き当たり高巻くとそこから旧道らしきものが続いていた。
途中何度も道が切れて、崖をトラバース。一度ザイルを出した。

大井川を渡る吊り橋が架けられているが、何とか橋と呼べる形状を維持している。
橋を渡っていると板が朽ちてワイヤーだけの箇所が何度かあった。
あと何年渡れる事やら・・・


  

【ゴルジュA・B】
入渓後直ぐにゴルジュA。
一箇所どうしても取り付けない岩場があった。ショルダーでクリアーする。
もしかしてアブミを使うところってココか?

一旦途切れてゴルジュB。なんか釜に飛び込んだりして、わりと楽しく色々クリアーした。
懸垂で川床へ降りる。


  


  

【ゴルジュC】
左岸からの巻きで、めちゃ難しい滝があった。
Y瀬氏がトップで僕はセカンドで行った。
取り付き後すぐのワンムーブが手がかり無く、カスかな足場とバランスだけで苦しかった。
落ちるかも?と思いつつ何とかクリアー「アンダーガバ在ったでしょ?」って事だが・・


  

これが難しかった。                        これは支流の滝   

【ゴルジュD】
途中、CS10mの高巻き。これは僕がトップで軽快にこなせた。
草付きの嫌らしい斜面があった。
しかし仕事の多い谷だ。
入渓から引っ切り無しにザイルの出し入れが続いている。
一旦高巻けば、殆どは懸垂で下降というパターンだ。
時間も予定より大幅にロス。体力も想像以上に消耗していた。
二股までは到底無理と判断。
ゴルジュEの手前を泊地とする。ヘロヘロのクタクタだった。


  

【ゴルジュE】
朝の焚き火に当たり朝食。
6時に出発した。
ゴルジュEは2ピッチ登って、後はズッとトラバースとのこと。
目の前の釜をクリアーし左岸からY瀬氏が高巻く。
まず回り込み、その後は泥壁を攀じ上がる。これが1ピッチ目。
小ピークを超えると目の前に岩壁が、そびえ立つ。2ピッチ目は僕が行く。
階段状で見かけよりは難度は低い。が、ザイルが屈曲していまい上手く流れずに登り難い。
木を掴んで引き上がるが、ザイルが何処かの岩に食い込んだらしく、それ以上ザイルが流れない。
仕方なくココで一旦ピッチを切る。
フィックスしてプルージックで登ってもらう。
3ピッチ目、特に難所無し。獣道をトラバース開始。
200m程行ったら二股が見えてきた。懸垂にて下降する。
やっと二股にたどり着いた。思ったより狭くて陰鬱な場所だった。


  

二股への下降                          上ノ倉沢の滝

【上の倉沢】
ココからはゴルジュからは解放され、楽々のんびり溯行ができると思いきや。
それは甘かった。

連瀑。大滝。連瀑と結局、高巻きを何回も繰り返す。
「もう、勘弁してくれ~」この辺りから前日の疲れもあってか一気に僕は疲労感に襲われた。
フラフラして来て足元がおぼつか無い。
高巻きの足の分張りも全然利かない。
その後、ガレ場に出て直ぐにトラバース道を見つけた。


  

連瀑帯                             最後の大滝


  

唯一穏やかな渓相                      トラバース道発見

【下山】
人の気配は全く無かった。もう完全にバテてしまった僕には、
残り3~4時間の下山も大仕事に思えた。
何度も休憩を入れてマイペースで下山に向かう。
何とかギリギリに日没までには下山できた。
なんせ無事下山できた。なんと長い一日だったか。「やっと終わった。」

【タイムレコード】
一日目
椹島ロッジ出発 8:40
入渓 9:40
ゴルジュA ~10:30
ゴルジュB ~11:40
ゴルジュC ~15:30
ゴルジュD ~17:20 (泊地)

二日目
出発 6:00
二股 9:00
トラバース道 15:30
下山 18:50

【まとめ・反省】
沢としては2泊ぐらいで行くのが丁度楽しめると思います。
1泊ではやはり、タイトなスケジュールにならざるを得ない。
時間に追われて、精神的にストレス発生。
上ノ倉沢 連瀑・大滝を越えてからザレ場までの間は、この谷唯一の穏やかな渓相で絶好のテン場が続く。

今回は、なんせ足を引っ張ってしまった。
増水もあって、一日目は仕方ないにしても
二日目のロスタイムはかなり酷かった。

【その他】
椹島ロッジの事を少々書いておこう。

先ずは、バス。HPを観ると8:00が始発となっているが、
今回は臨時便が7:00に出た。連休など人手の多い時は良く出ている様子だった。

下山後の夕食は5:00頃からだったか?僕達が宿に着いた19:00頃には当然アウトだった。何も食い物は売っていない。自販機にてビール(350円)・日本酒(250円)・ワイン(400円)は売っていた。

風呂は20:00頃までは入れた。

朝食は、和食でご飯と味噌汁は食べ放題で(800円)これはお値打ち。

料金は1泊2食付で8000円。僕達は夕食なしで6300円。個室をとったので+1000円でした。

朝食5:00から。朝一のバスは6:30発でした。
情報的にはこんなもんですか。以上っす。

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