台高 奥ノ平谷

2024年9月15日(日)〜16日(月)晴れ

メンバー カズレーサーさん、jukuさん、ジョイフルメドレーさん、セトキチさん、Terzo

初めまして、9月に入会したTerzoです。よろしくお願いいたします。

憧れのわらじの会に入らせていただいて早々の泊まりの沢。しかも沢のルート本には『悪絶をもって聞こえる』と書かれるところ。沢泊経験も遡行経験も浅い私が参加させていただける事となり、急遽ボルダリングジムに通い出したり、ネットで情報を調べまくったりして、3週間くらい前からドキドキしていました。
そして当日。お天気予報は微妙でしたが、小雨で済むでしょうとのリーダー判断で決行することになりました。

胸が高鳴る中、スタート!

林道土砂崩れ

と思いきや、いきなりの林道土砂崩れ・・・

気を取り直して、再出発。40分ほどで沢への降り口へ着きました。

広い河原を進み徐々に岩が大きくなってきた頃、最初の初音滝が出てきました。左岸の岩の隙間を登って通過したのですが、泊まりのザックが大きくて岩に引っかかり、初っ端からまごまごしてしまいました。

岩にはさまる
初音滝通過後は徐々に両岸が立ち始めて、暗いゴルジュ地形になっていきます。

いよいよ本当のスタート、 ︎戻滝に着きました。

戻滝

右岸には巻き用に残置ロープが下がっていましたが、正面突破した方が早いでしょう、ということで泳いで取りついて登ります。続いてすぐに出てきたのが魚止滝。カズレーサーさん、jukuさん、セトキチさんで作戦会議をして、滝の左から登ります。

魚留滝作戦会議 魚止滝
ところが!フォローさせていただく私が水際から上がれない!ザックを置いてチャレンジしてもダメ、ジョイフルメドレーさんに泳いできてもらって、ゴボウのやり方を教えてもらってもダメ・・・。あんまり時間がかかりすぎるので、ジョイフルメドレーさんと二人で左岸から巻く事に。

魚留滝 巻き
ところがところが!!これも、あと一手が悪すぎて先に進めず。結局、カズレーサーさんに滝下まで迎えに来てもらい、戻滝まで下って巻きました。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。。。涙

その後も進んでいくと、真っ暗な岩の隙間が・・・奥にちょっと見える白いのは滝??

仙人滝ゴルジュ
名高い仙人滝ゴルジュ。写真で見ていた以上の威圧感にびびる私。しかし、ゴルジャーのカズレーサーさんが華麗に突破してくださいました☆

仙人滝の中 仙人滝の中
次はホラ貝ノゴルジュ。仙人滝ゴルジュの不気味な雰囲気から一転、滝が捻れて飛沫を飛ばしす不思議な景色です。自然の力が作り出した造形美に見とれました(ねじれてるので写真を撮るのがムズカシイ)。

ほら貝の滝

その後もカエルさんがカズレーサーさんの頭にぴょこんしたり、ジョイフルメドレーさんからたい焼きをいただいたりしながら、和やかに遡行♪

カエルさん
日も差してきて意気揚々と進んでいくと、一際大きな滝が現れました。鎌滝の登場です。

鎌滝

ドーム状になっている天井に光が差し込んで、絵に描いたような眩さ。魚止の滝で凹まされたメンタルが回復しました。

しばらく進むと良さそうな大地があり、ここで泊まる事にしました。沢の音に癒され、焚火に心なごみ、お酒とご馳走と沢の話で満たされた、とっても贅沢な夜でした。

焚火 火

2日目、とってもいいお天気。泊地からすぐに出てきた20m滝を過ぎると…


どどーん!佐助滝です。この谷で一番大きい滝らしいのですが、大きい滝が多すぎて、なんだかピンと来ないような??ひとしきり撮影会をして、左壁のワサビ谷から巻きました。

美しい射瀑

滝が出てきたと思ったら、また滝!沢登り好きにはたまらない豪華な谷です。形の美しい15m斜瀑。奥の平谷は名前のない滝でも美しい形のものばかりでした。すみませんが、このあたりからヨレており、記憶があやふやです。。。

きのこ
巻き道にあったキノコ。奥ノ平谷にはカラフルなキノコがいっぱい生えていました。踏まないように気を付けて。

2連滝
しばらく巨岩帯を進むと、黒滝谷出合にかかる二連滝に到着しました。同じような滝が並んで落ちていて神秘的な景色にうっとり。右奥にある左岸ルンゼから入って、大きく巻きあがりましたが、高度感のある巻きで緊張しました。

最後の滝
そして最後の難所、25m大滝。中段にある大岩が黒いカエルの王様みたいに見えました。左から中断まで上り、カエル王の前を横断して滝の上に。

滝の上に

滝の上は小川の横に平地が広がる、のどかな林になっていました。木漏れ日が差し込み緑もキラキラ。この谷の名前の由来となった場所だけあり、とても良い雰囲気でした。キビシイ巻きと滝の通過で昂っていた心がほっこりしました。

詰めはシダの草原を登って千石山へ。(途中にあった、「山」の石標は何のシルシだったのでしょう?)下山は、瀬戸越から破線ルートをとりましたが、テープも踏み跡もない急斜面。よろよろトラバースしまくる私は、jukuさんやセトキチさんに何度も助けていただきました。

下山

林道に出た時は空にお月様が登っていましたが、焦らず安全第一での下山を優先していただいた結果。ほっとした気持ちで林道を下って駐車地まで戻ることができました。

行程も長く、巻きも厳しくで私にとってはハードな沢でしたが、素晴らしい自然の光景の数々は疲れを吹き飛ばす感動がありました。

ご一緒していただいたメンバーに大感謝です。

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2件のコメント

  1. カズレーサー

    わらじでの初沢泊お疲れ様でしたー
    沢屋として強くなるには
    厳しい遡行をこなすことが一番の早道だと思います。
    また色々な谷行きましょう!

    • カズレーサーさん
      コメントありがとうございます。
      大変お世話になり、誠にありがとうございました。
      奥ノ平谷は私にとっては厳しい谷でしたが、無事に遡行できて、楽しさも美しさも格別な沢として、とても思い出に残りました。
      今後も精進したいと思います!
      今後ともよろしくお願いいたします。