2025年12月7日(日) 快晴
参加メンバー11名:
ねあんさん、シブさん、コージさん、ハラケンさん、ノブリンさん、abagen_blueさん、chikayuri さん、よしのぼりさん、maaasanさん、shyhoさん、さくら(記)
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日裏山谷・本谷は、大峰山脈最高峰の八経ヶ岳の西側、明星ヶ岳〜日裏山の西に広がる谷です。
雌滝・雄滝・迷滝と言う大滝が有ると知って、楽しみにしていました。
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納山祭の会場から出発したのが10時前。
長い林道を向かう途中、すれ違ったヤマト運輸のドライバーさんは長蛇の列に目を丸くして『この先は何も無いですよ?』と注意してくれたそうです。
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湯ノ又に車を停めスタートしたのは12時前。
こんなに遅くスタートするのは初めてで、メンバーの中で1番足を引っ張りそうな私は『時間は大丈夫かな?』と内心不安でした。
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初めのうちは平凡な沢の景色です。なるべく濡れないように石の上を歩きます。

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やがて両岸が立っている、深い淵のある滝が見えました。多分『ニュウジャ淵』だと思います。
皆さんリード出来るかたばかりなので、右岸の岸壁を登るか、右岸の高巻きをするか、意見交換されていましたが、私自身はどちらもかなり厳しそうに感じて、素直に怖いですと伝えました。
ロープを出していただいたら問題無いとは思うのですが、時間がかかります。結局私にもロープ無しで巻ける、左岸を高巻く事にしていただきました。ありがとうございます。

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高巻きの途中に上から見たニュウジャ淵、神秘的な雰囲気でした

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さらに溯行すると、大きな淵を持つナメ滝が見えました。『アメドマリの滝』かな?
ここは右岸を高巻きしました。




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shihoさん、とても落ち着いた足取りでカッコいいのです♡

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高巻きの途中、平坦なスペースで小休憩。

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高巻き途中に見下ろした落ち口付近。

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そして沢床に降りてみると、もうひとつ深くて綺麗な淵と滝。ここも右岸を行きます。


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ここも勿論、濡らさず通過。

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どんどん進むとまたひとつ、淵を湛えた滝。
冬の弱い光の中でも水が澄んで綺麗な事が分かりました。

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思うのですが、もし季節が夏で太陽の位置が高い時に来たら、これらの淵は物凄く綺麗に輝いているのでは無いでしょうか?
また、広葉樹林である事から、秋の紅葉のタイミングも素晴らしいのでは?
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さらに進むと、とうとう雌滝が見えました。

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真っ直ぐに落ちる滝の両側が高い岸壁で、迫って来るような圧迫感があります。
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雌滝の上流には木々の間に雄滝も見え、奥行き感も凄い。
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ここから見えないけど、雄滝のさらに奥には迷滝も有るのだと思うと、スケールの大きさを感じました。
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手前からだと水が落ちている釜が見えません。急いで雌滝の前の大岩に登ると、真下にちゃんと見えました。
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ここも水が綺麗で、太陽の光が射したらさぞかし美しいだろうと思いました。
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雌滝を右岸から巻く前に、チラッと三ッ嵓谷の入り口を覗きました。良い雰囲気。
シブさんが、この奥にも大滝が有ると教えてくれました。いつか見てみたい。

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高巻き途中に見えた雌滝

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雌滝を高巻き、さらに進むと雄滝が見え始めました。
雄滝も直瀑で、途中から流れが左右に広がる見事な姿でした。

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よしのぼりさんが滝の下から見上げています。オブザベーション中でしょうか?

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ここも右岸を巻くのですが、登り始め辺りの岩はとても滑りやすかったです。
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少し上がり、林道に繋がるルンゼを途中まで登ります。ザレていて落石注意ですが私も落ちそう。神経を使いました。


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ここからはロープを出して、右手の壁をバンドに沿って滝の落ち口に向けて登りました。

見てるだけでも緊張するような岩壁を、リードのabagen_blueさんがハーケンの音を響かせ身軽に登って行きます。凄い。
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私は4番手、ロープの安心感を感じながらも、ドキドキヒヤヒヤしながら登りました。
一度途中でアッセンダーがスタックして焦りました。深呼吸して足元を安定させて、何度か試したら動き出しました!ホッ。。。
上まで行くとabagen_blueさんが『よく頑張りました』と声掛けしてくださったのが、嬉しかったです。

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maaasanかな?

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chikayuriさんが到着♪
終了点でabagen_blueさんがビレイしてくださっています。

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後のメンバーを待つ間、落ち口から水線を移動して日当たりの良いナメの岩の上に行きました。

陽が傾いて、日没がそう遠く無い事を知らせています。
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ノブリンさんとハラケンさんは日向ぼっこ。
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maaasanは難しい方の登りを選択。

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ねあんさんは、滑りまくる方のルートを選択。

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全員揃うのを待ちます。
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そしてさらに上流の迷滝へ。
日没までに見たくて夢中で詰め上がっていると、『滝が見えるよ』とコージさん。

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見上げると、迷滝が目の前に有りました。
西の稜線に乗っかるようなオレンジの夕陽に照らされて、虹のかかった迷滝が輝いていました。
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よく見ると翼を広げた鳥のようにも見えます。

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感動してしばらく堪能した後に全員集合の記念撮影です。

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そして脱渓、林道へ乗り、途中からはヘッデン下山となりましたが、誰も怪我などする事なく無事に計画通り、納山山行は完了となりました。
今回も素晴らしい経験をさせていただきました。
計画して下さったシブさん&コージさん、参加メンバーの皆さま、ご一緒させていただきありがとうございました。
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追記1:迷滝の上流も滝が有るそうです。いつか上流からさらにトップリ尾へ抜けてみたいです。
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追記2:日裏山谷の記載が地図やネット上で数種類有ることについて、わらじの会の和田さんにご意見をいただいたところ、下記の内容を教えていただきました。
『正確には地元の人に聞くのが良いのですが。私は「大峰山脈の谷」に倣いました。1983版のエアリアマップ「山上ヶ岳 弥山」には三嵓谷出合より下流を日裏山谷、上流を本谷と書いています。本谷のみの表記では意味不明?なのでまとめて日裏山本谷としたのではないでしょうか。日裏山谷、日裏山谷本谷、日裏山谷・
追記:3 12月12日にシブさんが吉岡さんに会う機会があり、確認して下さった内容が下記。
『山と高原地図』の、“
