11月。再び紀伊半島の季節がやってきたという気持ちだ
個人的には、8~10月くらいはなるべく雪渓があるような沢に行きたい
そしてその前後は関西周辺でどっぷりという感覚である
11月3~4 四名(会外3)
まずは林道のゴルジュ手前に車を止め、本流に降りる
林道と伐採でダメになったという話も聞いたが、このあたりは水がかなり綺麗でテンションがあがる。そしてしばし川原を歩くと
ゴルジュ状になる。11月だし泳ぐ沢は寒いかな?という話もあったが、わらじの古い記録にある初登はなんと2月。まだまだ行けるだろう
結構本格的なゴルジュが続いて楽しい。泳いだり濡れたりする場面も出てくるが、このあたりの水はそこまで冷たくない
とはいえ11月。全員ウェット等の耐寒装備は身に着けている。残念ながら自分は見つからなかったので雨具とかだが。。。
魚止め滝。泳いで右岸に取り付き、上部にあった残置ハーケンでA0し落ち口へ抜けた。ここはロープ出動
この滝も直登は厳しく、左岸を巻く
積極的にではないが、ガンガン濡れる場所が続く。しかし紀伊半島なら平気なのだ
むしろゴルジュ内を突破して行けて楽しい
こいつも左岸から巻いた。真夏なら泳いで行って。。。う~ん、どうだろうか
ゴルジュの突き当りは二股。支流に美しい滝がかかる。本流は90度右に折れ、凄い連瀑になっている。とても登れず巻いてゴルジュ出口へ
ここには堤防があり、人工物があまり気にならない自分でもやや残念
しばしの癒し区間。しかし本当に水が綺麗。久々に紀伊半島の沢に来たから、さらにそう思うのかもしれない
こいつはあと何十年くらいこのまま残っているだろうか。急にこんなのが現れると驚いてしまう
この先には石積みとかもあり、最高のテン場が多数見つかる。しかし時間も早いしもうちょっと進むことに
滝の横のちょっと面白いスラブを登る。今回、フェルト×2名、ラバー×2名だったのだが、ここも含めてラバーがかなり有利であった
立合川の横なのでぬめぬめかな?とも思ったのだが、岩質が全然違う
もうすぐテン場だが、こいつは泳ぐしかない!その先で二股。本流は右だが、すぐにゴルジュになっている
時間はまだ14時だが、明日もあるし左股に入りすぐの適地で泊まることに。薪も大量にあり良い場所であった
明るくなった6:30に出発。右股はこんな素敵なナメから始まる
その奥には、当会のシブさん曰く、四ノ川の貴婦人と称される美しい滝が。非常に優美な滝である
これも登れないので左岸巻き
その先もゴルジュの中にナメが広がり美しい。デート沢としても非常にクオリティが高い
この日はおっさん四名なのが悲しいが。。。
水に入ってしまえば平気なのだが、朝一で泳ぐのは少し気合がいる
ここには残置ロープがあった。大滝を見た後に戻ってくる必要があったので、ありがたく使わせてもらった
そしてゴルジュの最奥にある50m大滝!!周囲もドーム状に嵓がたっており素晴らしい雰囲気。これを見に来ないわけにはいかないだろう
林道が結構奥まで来ているので、ゴルジュからここまで見に来て日帰りなんていうのも楽しいだろう。デートプランならそっちかな
谷中を戻り、取り付けそうなところから左岸を巻く。ほぼ滝上に出れる。落ち口もなかなかの雰囲気であった
その先は一気に癒し渓。ナメなんかもありもう終わりだな~という気分になる
このあたりも最高のテン場が多数。泊まるなら先述の石積みのあたりか、ここがベストである
20m程度の滝も出てくるが、右岸より簡単に巻けるので問題ない
そしてその先で水が枯れてしまう。え!?って感じ。まだ結構稜線まであるのにもう!?みたいな
そして沢がガレで埋め尽くされる。見た目よりは登りやすいのだが、暑い時期なら地獄かもしれない
周りが染まっているので気分的にはちょっとだけまし
しかしこのガレはなかなか珍しい景色。アルプスのガレで埋め尽くされている沢ともちょっと違う。ある意味見応えがある
ガレが急になり、ザレに近くなるあたりで左側の斜面に取り付き、樹林の中を登る。そのままガレのすぐ横を適当に登って行くと稜線だ
しかしこの大ガレは長かった。標高差で300mくらいはあるようだ
あとは歩きやすい奥駆け道を白谷トンネルまで。このあたりも紅葉が綺麗だ。落ち葉がふかふかで膝にも優しい
途中にある行仙小屋は、広くて綺麗で立派である。いつか泊まってみたい
トンネルまではこんな感じで楽々下山。車二台必要だが、ここに来る場合は一台デポっておくことを強くお勧めしたい
四ノ川、古くから言われているように名渓であった
釜や淵は結構埋まってしまったらしいが、それでも水は青く透き通り、ゴルジュは高い嵓に囲まれ。。。非常に遡行価値の高い沢だと感じた
何で、私たちが再トレースするまで、目立った記録がなかったのか不思議やんね。
大峰屈指の名瀑であるには間違いないです。
下谷もええで~!
本当に不思議です。
実は僕もシブさん達の記録見るまで、林道と伐採で終わった谷かと思っていました
泊まりでも日帰りでも楽しめる名渓ですね!
下谷も大滝含めて行かねばならんすね