今昔・モジキ谷

わらじ新世代メンバーによる深瀬谷大滝完登の知らせを聞いた翌日、

わらじ女子3名(女子っていうのには、色んな意味で憚りあるが・・・)で、

モジキ谷に行ってきた。

【場所】大峰 川迫川・モジキ谷

【メンバー】N地さん、Hさん、シブ

【天気】晴れ

今回のメンバーは、シオカラ谷に続いて参加のN地さんと、Hさん。

N地さんは言わずもがなわらじの大御所であるが、Hさんはシオカラ谷で、

ファイトいっぱいのトライを見せてくれた期待の新人の一人だ。

さて、今日はどんな溯行となるやら?

下山ルートのクロモジ尾取り付き地点に車を一台デポし、モジキ谷出合に向う。

しばらく、左岸の仕事道を辿る。

「あれっ、こんなんやったかな~。もう大昔のことで分からへんわぁ」と、

N地さん。私もモジキ谷に来たのは10年以上ぶりか。

堰堤上から入谷すると、さっそく滝らしい滝の登場。

 

 

この滝を巻くと、廊下状となる。

この時期でなければ泳ぐところだが、右岸のバンドからトラバースする。

モジキ谷は決して滝の多い谷ではないが、ゴーロの合間に小滝を掛けており、

色々ラインを試して登って行ける楽しさがある。ダメなら、容易に巻くことができる。

 

 

 

 

 

今回は、お助けなしでついてくるHさん。とある滝で、私はポッチャン入水してしまったのだが、

彼女はスリップせずに登ってしまう。

N地さんも、あの悪い膝で、厳しい乗り込みをこなすには、脱帽してしまう。

「二人はあるけど、女三人で沢登りしたんは、初めてとちゃうか?」と、N地さんは言う。

 

そうこうしている内に、二又を越え、おしゃべりしながら登って行くと、

何やら谷の様子がおかしい。地図を取り出し間違ったと、手前の分岐まで戻ることにした。

左岸に分かれる沢があり、その地点まで引き返したのだが、いまいちぱっとせず、

辿った谷がやはり正解だと、再び前進することに。

 

 

しかしながら、摂った谷も、すぐに水切れとなり、枯滝を登って行くと、やがてガレの埋まったルンゼとなる。

あれよあれよと詰めに入り、尾根に登り出ると、大日山の岩壁が目に入った。

やっぱり、ミオス尾へ登り出たようで、1030m地点で本谷を外し、

右岸の枝沢に入ってしまったようだ。大滝を見損なってしまった!

 

 

モジキ谷は、実はここからが核心で、稲村ヶ岳直下の岩壁をどう処理するか?だが、

昨年、ミオス尾を登った時と同じルートで、南側から巻いてやり過ごすことにした。

CSを人工登攀で乗り越えると核心脱出で、登山道に躍り出る。

ハイカーで大賑わいの稲村ヶ岳山頂だと思っていたが、展望台には誰もいなかった。

 

 

下山は登山道を辿り、クロモジ尾を下る。

私は何度も歩いたことあるが、

おしゃべりしていたら、枝尾根を下ってしまっていることに気付き、慌てて引き返す。

 

大先輩のN地さんと、新人のHさん。

これまでのわらじを振り返り、これからのわらじを思い描く、いい山行となった。

私は、その橋渡しであればそれでいい。

 

 

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