8月11日(日)~13日(火)
三日とも晴れ
メンバー 名塩村民さん、ツトムクルーズさん、KM2
いい沢旅でした。
1日目
快晴のもと、道の駅荘川からジェイムズ・ブラウンのゲロンパ・ゲロゲロとともにテンションアゲアゲで進む。
駐車場で用意をしたのち、白水湖の左岸側を進む。途中、温泉をくみ上げている設備を通ったりしながら林道のような道を歩く。この辺りはまだまだ余裕。
地獄谷手前から道を外れ、薄い藪漕ぎ開始。
このあたりでは近畿で普通の藪は「藪」とは言わないようだ。「薄藪(?)」というらしい。
と言いつつ、あまりにも左岸をたどるのが面倒なので、途中から泳ぎ始める。ダム湖を30分も泳ぐなんて初めての経験で、またまたテンションが上がる。水は意外とぬるい。
上陸して少々の歩きで右岸側に今回目指す湯谷左股。
景色はサイコー。
湯谷左股はヌメリがひどく、小さな滝のクリアも一つ一つが結構手間がかかった。 奈良の沢であれば、巻けば一瞬で通過できるような滝でも、巻きの手掛かりがなく、草付きをヒヤヒヤしながら 通過することになり、これまで近畿で経験した沢登は全く違う雰囲気に、すっかりセーフモードに入ってしまった。
残念ながら(?)大滝に出会うこともなく、ツメの藪ガレへ。相変わらず景色はサイコー。でも息が切れる。
リーダーが最高のルーファイをしてくれたおかげで稜線上は若干の笹薮程度で苦労することなくサブ谷に入ることができた。
サブ谷は上流部はガレ、中流部に入るに従い、徐々に滝が出てくる。1か所懸垂下降をしたが、ロープがスタックして登り返したりして、やや手間取った。
幕営地は巻きも豊富な快適地で、(私にとっては)今年初めての沢の夜をゆっくり楽しめた。
2日目
またまた快晴。
未知の谷を下降する、というのは初めての経験で、不安でいっぱいになったが、アサイチから滝の飛び込みを交えて進んでいくうちに、テンションが徐々にあがってくる。サブ谷サイコーっと叫びながら飛び込みを繰り返す。朝からサブ谷さぶい。
サブ谷中流部のゴルジュ帯は大きな滝も多く、素晴らしかった。
尾上郷川本流に入ると、水がますます透明になり、美しい淵の続く癒し渓となる。途中ブナゴヤ谷に少し寄り道したのち、モミクラ谷へ。(写真はブナゴヤ谷出合付近)
モミクラ谷は初めから小滝が連続し、程よい緊張感が続く。内心はいつ大滝が出てくるかヒヤヒヤしていたが・・
そして、出ました大滝。20mぐらい?名塩村民さんリードでクリア。最初のCS越えが難しく感じた。
良いペースで進んでいたので、気が付いたら1600m付近に達しており、良いテン場がなくなってきた。
1600mあたりにある出合に滝がかかっていたので、その周辺をテン場とする。
沢の最終夜。焚火も盛大に上がり、最高。
3日目
天候不順を恐れていたが、晴れ。
アサイチから滝の右岸巻き。1日目同様、草付きにビビる。これ、いつか慣れるのだろうか。恐ろしすぎる。
リーダーの素晴らしいルーファイで懸垂なしで河原に降り立つ。こんなルーファイ無理。すごすぎ。しばらく雪国の沢は誰かについていこうときめた。
その後はひたすらに癒し渓が続く。この写真だけ載せたら人気沢になること間違いなしですよ、とか言いながら、ぐんぐん進む。
ツメ直前まであまり藪もないまま、ツメは岩場に入る。後ろの景色がまたまた最高。
尾根上は藪。笹に松がブレンドされた藪で体力の消耗の割にはあまり進まないが、これぐらいのをようやく「藪」と呼ぶらしい。恐るべし雪国の沢。
予定していた谷の一つ西の谷を降りたが、懸垂もなくガレ場に下りることができた。
途中靴が壊れたり、ビニールテープで直したり、があったものの、大滝もなく、快適に下降。右岸にタロタキ谷大滝が見える。いつか行く日が来るかな・・
バックウォーター付近の巨木。長年の大水に耐え続けてきたが、ツトムクルーズさんに猛烈な勢いで生気を吸われてやや勢いを失ったように感じた。
船出の図。地獄谷までザックボートに乗って1時間泳いだ。リーダーは泳ぎを嫌い、いばらの道へ。。。
駐車場に着いた後は露天風呂にまで入ることができて、最後まで最高だった。
諸般の事情があって急遽参加させていただいた沢でしたが、これまで自分がいかに観光沢でのんびりしていたか、「未知」という核心部を突破する心を失ってきたか、痛いほど感じることができた沢でした。初めてまともな沢に行った際に感じたのと同じような緊張感を久々に感じる事が出来ました。
精神面だけでなく、装備面やルーファイでも学ぶことが多かったです。
急遽の参加者をあたたかく迎えてくれた名塩村民さん、ツトムクルーズさん、ありがとう。
ブログアップありがとうございます。
ゲロッパ ゲロゲロ 最高っす!(アッシの世代)
このビートに乗り、なんとか山行をこなす事が出来ました。(?)
台風の影響も心配されたのですが、天気良くて良かったですね。
しかし、最後の方はヒドイ顔になってたなー。フランケンみたい。(虫の野郎ーー!、なんで皆さんやられてないの?)
この夏、僕の大切な思い出となりました。
また、是非ご一緒したいっす。宜しく!!
ワタイは右手薬指付け根を手袋の上から虻に咬まれましたで。一人で地獄谷を目指して獣道を彷徨ってた時です。めっさ痛かって、一人で呻いてました。
いい山行をされたようですね。
新たな領野開眼でしょうか?
>「未知」という核心部を突破する心を失ってきたか、痛いほど感じることができた沢でした。
スマホ時代、情報を収集することは、ごく容易になりましたが、
敢えて「知ろうとしない」勇気も大事です。
かまちゃんは、敢えて情報のない谷を探し出して、行ってみようとしていることが、
本当に素晴らしいです。
例えばロープの結び方のように、知ろうとすれば知ることができるのに、それをしないのは不勉強とも言えます。一方で敢えてルートの情報を取らない(今回のように情報がない場合もありますが)ことにより、より充実した山行になることもあり、情報の取り方は難しいですね。最後はそれぞれがやりたいようにやればいいのでしょうけど。
>知ろうととすれば知ることができるのに、それをしないのは不勉強とも言えます。
私はよく言うのですが、「無知と、敢えて知ろうとしない勇気とは別物だ」と。
例えば、私は今まで一切、GSPなど持って、山に入ったことがありません。
自分がどこにいるのか、読図と自分の感覚だけで判断する・・・
ルーファイが、沢の大切な楽しみの一つだからです。
でも、車のナビ機能は利用しています。
ガイドグックやネット上の記録の利用法は、
むしろ記録のない(少ない)ものを探す為に見ています。
どちらを巻いたとか、下山ルートなんては自分で考えたらいい。
とは言っても、初めた頃は、ガイドグックをガン見していましたけど。
溯行回数100本越えたら、卒業してもいいのかな?