2021年10月15日、16日 晴れ
メンバー : k-daさん、新人のn-gay
七倉山荘前の駐車場から先は一般車両通行止めのため、黒部ダムに次ぐ高さを誇る高瀬ダムまではタクシーで移動する。タクシーの運転手さんが巨大なロックフィルダムを解説してくれながらダムのつづらな道を上っていく。ダムの石は湖水に埋没した部分から採取したものと教えていただく。
今回の山行は高瀬ダムを対岸に渡渉して西沢に入り右又を遡行し、途中から尾根を越えて三ツ沢に降り、三ツ岳まで詰める計画だったが、藪漕ぎに慣れていないせいで、スタートからパートナーのk-daさんに遅れを取り、最後まで足を引っ張る事になり迷惑を掛けてしまう。計画ルートでは下山は無理という判断で三ツ沢の大滝があるビバークポイントからピストンで下山するよう計画を変更してくれて、しかも嫌な顔ひとず見せず、逆に心配して少しでも藪漕ぎを少なくするため尾根から下山する案を提案してくれて、私にとっては本当に申し訳ないやら情けばい山行となってしまった。
高瀬ダムの水量は、ほぼ満水でダムの渡渉ポイントが西沢から上流へ1Km先になってしまい笹藪を強いられながらダム湖沿いをトラバースで進む。
西沢の右又、どの滝もフリクションが悪くて登攀が難しく、無理せず高巻きながら超えていく。3段15mの滝の左岸から尾根へ取り付き三ツ沢へ下る。相変わらずフリクションの悪い小滝を越えて大滝手前のビバークポイントに着いた頃には暗くなり始め、ギリギリの到着となってしまった。
二日目は16:30までにはダムに到着しなければ、ゲートが閉まってしまうため、タクシーで七倉山荘まで戻る事が出来なくなる。昨日のペースではギリギリといったいった所ではあったが、ここは頑張るしかない!
昨日降りてきた所から尾根に取り付くが、これからが藪漕ぎの本番といった所か?恐怖のシャクナゲの藪漕ぎが始まり、一気に体力を消耗してしまう。k-daさんが少しでも藪漕ぎの少ないルートを選んでくれるが、すぐに離されてしまう。そうこうしながら、k-daさんの見事なルーファイで尾根のコルから懸垂で西沢の出合いと繋がるガレ沢へピンポイントで降りる事ができ、さすが沢登りの達人である。ガレ沢出合いまで降りる事ができ、この時点で10:40と高瀬ダムまで時間内に余裕が見え、ほっとする。
そこから2時間の笹藪がシャクナゲの藪漕ぎと比べ、なんと可愛い藪漕ぎなんだろうと感じる事ができ、藪漕ぎの初心者から初級者へ昇格出来たか?と勝手な事を思いながら12:40頃に渡渉ポイントまで戻る事ができた。
1日目の距離6.5km上り750m下り500m2日目の距離7.0km上り510m下り790m程度の山行で、いくら重いザックを背負ってたとしてもバテバテになったのは、初めての体験だった。
お疲れ様です。本場の藪漕ぎは、本当に消耗しますね。
慣れやコツはあるようですよ。
次は、北ア名物のハイマツの藪でしょうか?
密笹&ハイマツのMIXも、なかなかキテます~♪
コメントありがとうございます。
笹とハイマツのmixですか!
恐怖を感じます!
這松の藪漕ぎ と言ってもピンキリやとは思いますが、今回、中貝さんが通過された石楠花林の内、一番大変やったところは そんじょそこらの這松には負けないですよw 自信を持って下さいw
ありがとうございます。
正直、あの距離と高低差の山行でバテバテになり、少しへこんでました。
そう言っていただけると少し勇気づけられました!
土曜日じゅうに下山できてラッキーでしたねー。お疲れ様でしたー♥ 「…心配して少しでも藪こきを少なくするため尾根から下山する案を提案してくれて…」の箇所について私の言ってたことや考えてたことと違いがあるので この欄に書かせていただきます。
登ってきたルートを そのまま下降すると、以下の懸念がありました。
・殆どヌメヌメツルツルの滝だったので、なんとか直登できた滝も、下りでクライムダウン無理そう。
・懸垂下降の支点構築に時間がかかりそう
・支点構築に必要なボルトや残置ハーケンが不足するかもしれない
・懸垂下降時のメンバーへの落石ヒット
上記懸念を考慮し、なるべく尾根を辿ってから谷に降りる という選択をしました。また、尾根を辿るほうが、谷下降よりも藪漕ぎが多くなる可能性は高かったですが、時間的に 支点構築しながら下降 よりは早いだろうという予測でした。
現場での方針説明が分かり難かったようで すみませんでした。
なんにしろ お疲れ様でした。晴天の高瀬川流域の景色を味わえ、一部、紅葉もアリで、焚火もマッタリ出来、素晴らしい二日間でした。
本当にご心配とご迷惑をお掛けしました!
これに懲りずにまた遊んでくださいね!