2021年11月3日、秋晴れの中、蒸篭嵓ブッシュマンを登攀してきた。
メンバーは私REDEYEとノブリンの2名。
マルチピッチクライミングの入門的なルートで、練習には持って来いの岩場である。
グレードは低めだが、スラブ、ハング、フェース、チムニーが有り、景色も良く楽しめる。
登山道を外れるので、人目を避けるために早めの出発で中崩谷を下降する。
秋色に染まった台高山脈の奥には、大峰山脈の美しい山並みを望むことが出来る。
中崩谷にはかつて林業が盛んだった頃に使われた森林鉄道の坑道跡が残っている。
その昔、大台ケ原から尾鷲の方まで伐採した木材を運んでいたらしいが、やはり昔の人たちは凄いと思う。
更に下降を続けると蒸篭嵓の基部に辿り着き、右岸側にブッシュマンの取付きがある。
1P、3P、5PはREDEYEが担当し、2P、4P、6Pはノブリンが担当し登攀する。
3P目までは寒すぎて凍えたが、日当たりが良くなってくると暑いくらいだった。
1ピッチ目登攀中のREDEYE。
1ピッチ目フォローアップ中のノブリン。
3ピッチ目の楽しいチムニー。
ようやく陽の光が当たり、温かくなってきた。
4ピッチ目、出だしの悪いスラブ面を登攀するノブリン。
5ピッチ目、ハイライトのハング越えに取り付くREDEYE。
ファイナルピッチをリードするノブリン。
特にトラブルもなく3時間弱で登攀終了。対岸の大蛇嵓には沢山のハイカーがいるようだった。
登攀中に背後から沢山の声援があり、天気も良いし岩の乾き具合も最高で良い登攀が出来たと思う。
ガチのマルチピッチは初挑戦だったノブリンも、非常に安定した登りで余裕すら感じさせるほどだった。
大蛇嵓上部より不動返しの嵓と千石嵓を望む。
本日登攀した蒸篭嵓。
良き1日でした。