備後川 池ノ宿谷 一ノ谷手前の左岸小谷

2022年3月19日 晴れ メンバー:シブさん、N-GAY(記)

1970年5月 大阪わらじの会 池上さんの備後川 池ノ宿谷 一ノ谷の遡行記録を辿る

当時は林道も整備されておらず、備後川本流から池ノ宿谷の出合いまで渡渉を繰り返し、わらじを履いて垂壁をへつり渓の調査をしつづけて頂いたおかげで、今日は池上さんの遡行図を片手に渓を遡行できた事に感謝の念を抱きつつ。

シブさんが紀伊半島南部の渓へ行くというので急遽、池ノ宿谷 一ノ谷遡行へ同行させていただく。前日の雨で水量を心配していたが池ノ宿谷の流れは緩やかで暖かくなれば淵を快適な泳ぎの渓として楽しめそうである。備後川と池ノ宿谷の出合に架かる橋を少し越えて左に林道がカーブしているあたりから渓へ降りた。今日は一ノ谷の遡行記録を辿る事を目的とし、できるだけ濡れずにへつりと巻きで行こうと決める。

池ノ宿谷出合の3mの滝を覗きこむ。ここは淵も深く水量も多くそもそも突破する気はなかったが苦労しそうな滝である。この滝は右岸から巻き落ち口へ。

 

川原状のゴーロを歩くとすぐにゴルジュに挟まれた淵がはじまり腿上くらい。次の淵は深く左岸から巻く。次の腰程度の淵を進み一旦ゴーロ状の川原となるが、その先にまた10m幅の深そうな淵が見えてくる。ここは左岸を巻き渓が左にカーブした淵の左岸に5mの滝がかかりその先にはルンゼ状の渓がみえる。次の深そうな淵も左岸から巻きすこし進むと左岸に2mの滝、さらにその奥に2段の滝が見える。ここが一ノ谷か?池ノ宿谷本流の先へ目を向けると遡行図の記録には無い20mくらいの滝も見える。事前に地形図からこの辺りで左岸の渓を探ってみようと決めていた地点でもありこの渓を遡行する事にする。

2段の滝は40mで下からではよく見えないがその上に3段目があるようだ。右岸から巻くが3mほどが草付き泥壁で悪い。ロープを出しシブさんがリード。滝の落ち口の降りると3段目は斜3mだった。その先は流れが細くなりゴーロ状の渓を進む。2m程度の滝をいくつか越え右岸5mの滝を見てその先に7mの滝は左岸を巻く。その後も2m程度の滝をいくつか越え標高781の登山道(林道?)まで詰め上がった。

昼食を取り下山ルートを確認。三角点643mを予定ルート通り通過し出合いにかかる橋に狙い通りに下山できた。

遡行図にある20mチェックストーンを確認できず、今回遡行した渓は一ノ谷とは違う小谷であったが、また機会をつくって遡行してみたいと思う。

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1件のコメント

  1. さっそく、レポ有難うございます。
    足慣らしには丁度良かったですね。
    本当の一ノ谷、リベンジせねば、、