ノブリンさんと私の2名で熊野川水系高田川、内鹿野谷へ行ってきました。
今年から熊野に移住した私の家にノブリンさんが前泊で来てくれることに。
南紀どこがいいかと聞かれちょうど1ヶ月前に栂谷に行っていたので、同じ高田川の谷を歩き比べてみたいという思いから、内鹿野谷、ナル谷と候補地を出して内鹿野谷へ行くことに。
これまでは、沢のお誘いを受けて(下調べはするものの)連れて行ってもらってる状態だった自分にとって、わらじ入会以来初の計画書作成(皆様いつもありがとうございます。)、コンパス自体使うのがはじめてだったのでノブリンさんに要領を教えていただきながら書きました。
ここで計画の甘さが出ていたことは後に沢で痛感することになります。
私の住む熊野の家から車で10分程の新鹿町に訳あって私が経営することになったゲストハウスがあり、そこでノブリンさんと前泊。
そこから入渓地点までは車で1時間。
まあよくよく考えるとこの距離感は前泊するには絶妙にちょっと遠いですよね。
ただ田舎暮らしあるあるの”人を呼びたい”という気持ちにノブリンさんが応えてくれました。
朝ご飯モリモリ食べて少し予定時刻押し気味で駐車地へ。
内鹿野谷は下山地点から駐車地まで道路を1時間程歩かなければいけないということで下山地点に車を1台デポしておこうかということになり、下山予定ポイントへ向かいましたが、早々に通行止め看板に阻まれてしまい、下降ルートで沢に降りればピストンできるのでは?ということで車デポを諦めて2台で駐車地へ。ここでもまた時間を少しロスしてしまいました。
入渓地点である出合の滝までは探勝路が整備されていると記録にありました。
所々に看板も出ており、滝を見に行くハイキングコースなのかと話しながら歩いて行きます。
木道やロープが整備されており快適なハイキングコースが続きます。
途中「ズリ岩」「ヨキトリ淵」などと名付けられた場所には看板が整備されていました。
入渓地点である出合の滝まであと少し「橋を渡って左へ」とっても親切な看板。
ーと思ったら橋は落ちていてここから先より少しづつ険しく、というか整備が荒廃していてハイキングというには悪くなっていきます。
橋が落ちるまでは滝を見てピストンで帰れるハイキングコースだったのでしょうか。
入渓地点手前のナメ滝4m
「ナマズ口の滝」
折角なのでここから入渓ナメを登って行きました。
奥に見えるのが「出合の滝」20mです。
これは左岸より巻き上がります。
残置ロープ、残置ハーケンありました。
なぜこの岩の手前で写真を撮ってしまったのか。
15m滝
この淵は何故かとっても飛び込みたくなる淵でした。
左岸を巻いて落ち口へ降ります。
残置ロープありました。
ナメ滝40m
書き忘れていましたが、今回はノブリンさんと私ですっかり沢装備として定着しつつあるアサラトを全ての滝の前で振りながらの遡行となっていました。
また気候も良く淵に飛び込んだりしながらのんびり遡上していたのですが、、
そんなこんなで時間が少しづつですが確実に押してきていました。
40m滝「一ツ落ノ滝」
裏那智の異名を持つ?荘厳な滝でした。
これは高巻きになります。
連瀑帯、上部にある40m滝「栂ノ戸滝」も合わせて左岸より巻き上がります。
上がれるポイントが複数あり、この巻きで少し迷ってしまいました。
結局ロープを出してノブリンさんのリードで岩を攀じりました。
高巻き中に見えた40m滝「栂ノ戸滝」こちらも壮大な滝です。
先程の40m滝「一ツ落ノ滝」と合わせて巻き上がるので木々の隙からの眺めでしたが、これは下降できるのであれば下から全貌を見てみたい、面白い形をしています。
そうこうしているうちに、時間がずいぶん押していることを受け入れなければならない、そんな時間になってしまっていました。
核心部としてはこの高巻きですが、この上部は植林帯にナメ床、ナメ滝が連続するエリアです。
そこから尾根に上がり白見山のピークを踏んで下降する計画でした。
が、時間的にとっても厳しくなってしまいました。
そうです先に書いた痛恨の計画の甘さ、それはコースタイムの甘さでした。
折角なので尾根まで詰めたいという気持ちがありましたが、時間的に厳しい。
また下山後ノブリンさんが5時間かけて帰路に着くことを考えると、自分の計画の甘さにショックを受けてしまいました。
高巻いたルートを下降してピストンするか?
先の木馬道を辿って下山するか?
より早く降りれる道を考えて結果、巻き上がり、少し進んだ先にある取水口より導水路の水の管沿いに木馬道を使ってそそくさと下山しました。
毎回先輩方の計画に同行させていただいて沢の記録通りな綺麗な遡行に連れて行ってもらっている為、今回の自分の甘々な計画から時間切れになり、撤退するという経験は少しショックでありつつ、予定調和を壊すとっても良い経験になりました。
こんな遡行がしたかったです。
そしてこんな自分の計画について来てくれて的確に時間を見ながら引き返すアドバイスをくださったノブリンさんには感謝でいっぱいです。
見ることのできなかった先の景色に思いを馳せながら、とっても良い経験を積ませてもらえて本当にありがたいです。
今後はもう少し刻んでコースタイムを考察、高巻きで遅れる予想をたてて計画し、当日は目標時間を見ながらの遡行を心がけようと思います。
淵に飛び込んではしゃいでいた自分の笑顔が思い返されます。
ノブリンさん本当にありがとうございました。
【おもしろ動画3連発 追加しました。ノブリン】
ゲストハウス→ https://youtube.com/shorts/zynNTZhkPtM?feature=share
内鹿野谷(準備編)→ https://youtube.com/shorts/J6O331hA-hQ?feature=share
↓↓↓↓↓↓遡行の様子↓↓↓↓↓↓↓