ちょっと遅くなりましたが、春一番乗りの沢登りの話です。
私にとっては、わらじの会での初めての沢登り山行でした。
シブちゃんからは、癒し沢に行きましょうとの誘いでしたが、まだ季節は早いし、体はなまってるし、寒さ厳しさは覚悟のうえ。わらじの会で初めての沢登りなのだから頑張らねば。
行く先は、奈良の人気沢、上多古川。に、流れ込む伊坪谷。の、第一支流(名前無し)。
誰もが聞いたことある上多古川を選びながら、名もなき支流へ突入。
なんて渋すぎるチョイスでしょう。
地形図上の「たぶんコレやろうな…」と思われるグネグネを眺めつつ、ドキワクで当日を迎えました。
参加者は、シブ&コージ、原さん、中貝さん、元会員の上村さん、と私(チカノ)です。
私以外はみなさん、ザ・沢屋って感じの装備、いぶし銀でカッコえー。
私は有り合わせのツギハギ装備に加え、前回のケイビングで泥まみれになったキャニオニングバッグを背負い、小汚なさもオンしました。
伊坪谷手前には広い空き地があって、車は停め放題。
しばし、林道を歩いてから、伊坪谷へ向かう橋を渡り、沢歩きが始まる。
私は新人ゆえ、ちょっと気後れしましたが、みなさん気さくに声かけてくださいました。
お天気良くて、暑いくらいの良いお日柄。
すぐに小さな取水堰が現れ、せきとめられた水は澄んで美しいが、できるだけ水には入りたくない、と全員の気持ちが一つになる。
のは一瞬だけで、各々が自分の信じる道を進み始める。へつったり、浸かったり、高みを乗り越えたり、ほとんどの人が水に浸され、ここで正式な沢登りがスタートしました。
その後は、シャワー必至の小滝、腰までの淵からの小滝を軽く登って、アゲな気分に。
石が滑るので、ラバーソール組は生まれたてのバンビ状態。
30分ほどで、絶対登れそうにない壁みたいな滝がふさがり、右岸からロープ使いつつ巻きました。
その上も岩盤が連なっていて、ロープに助けられる。
わらじ名物という、シブ&コージの熱い激論?をライブで堪能しつつ、沢屋のロープワークにも感動してました。やっぱり現場のロープテクニックは楽しいなぁ。
二つ目の滝を左岸側の岩盤の切れ目から巻くと、立派な石段の仕事道に出くわして、ちょっとガッカリ。
その上の滝も右岸からクライミングで巻くと、頑丈そうな鉄の橋が沢を横切っていて、ガッカリするやら、感心するやら、面白かった。
そのへんから、中貝さんのくしゃみが止まらなくなる。立派な仕事道によってしっかりと植林された山なので、花粉症の人にはたまらんらしい。
鉄の橋で意気消沈し、立派な仕事道でVIP下山したくなったけど、水が無くなるまで溯行は終わらないらしく、水が少なくなった沢をさらに登る。
意外にも、さらに上に立派な滝が2つあって、楽しく登り、最後の滝は迷った末に右岸から大巻きして大巻して、最後はグルリと戻って落ち口を見物できた。
その後も、チョロチョロ流れる水を辿って登り、立派な岩盤に穿たれた岩屋や巨木を見物したりと楽しんでいたけど、じわじわと花粉が飽和状態になって目と鼻から水が流れる人が次々と現れ、その頃ちょうど、沢は終わりとなりました。
最後は、尾根まで上がったあと、尾根伝いに下り、隣の隣の谷を降りる計画で、シブちゃんの読図に頼りきりで下山。
尾根を外れて谷へと下りしながらトラバースして、最初の谷でなく、ひとつ上流側の谷から上多古川へ帰りつきました。
下山して、シブ&コージに一応沢歩き及第点をもらい、心からほっとした。不合格だったら、もうどこも一緒に行ってもらえないだろうとヒヤヒヤしていたので。
しかし、家に帰りついた頃には疲れて眠いし、足は痛くてヨチヨチだし、靴下を脱ごうとしたら両足つったし、本当に及第だったか微妙である。
投稿有難う。
マイナーやし、綺麗な谷(美しい淵がある谷)でないんで、楽しんでもらえるか心配でした。
それに初級と言いながら、全く初級でない沢・・・まぁ、ちかちゃんなら騙し騙しついてきれくれるだろうという
確信犯でしたが、全然問題なかったですねー。
現場対応力ある方だと思いました。
また、おつきあいお願いします!