何の変哲もない、一泊の沢歩きなので、簡単な記録にとどめます
ただ、人生に何回かの10月晴天の週末、多少ともリスクをとって出かけた、その時間を私は大切にしたいと思います。
スタートとゴールは別地点(なるべく離れた)、これが山旅の定義(私の)。沢と尾根でつなぎ、なるべくゴルジュとかが無さそうな所、基本一泊以上、一人沢で過ごす夜の怖さと寂しさ、清々しさが重要
それに行ってみないと、どうなっているか何が起こるかわからない。けが、動物、物を忘れたり落としたり、それがドキドキ。結果的には楽勝でした、帰ってきてしまえば。下界の日常から切り替えながら準備、玄関を出る瞬間が一番の冒険
ゴール地点に置いた車からまず自転車で25km、スタート地点の永源寺ダム佐目子谷川河口に到着。急いだので朝からへばり、一瞬もう帰ろうかとも。ここからゴール地点(鈴鹿山脈を越え南側の野洲川ダム)を目指します。
河口から続く急こう配部分は、若干危なめの仕事道があり(昨年の下見では知らずに必死に沢を登った)、そこを抜けると河原が広がる。この後またやや急こう配の沢登りが続く
姫ヶ滝 枝沢に少し入るとある、地図にも載ってる目印みたいな滝
巻いた唯一の滝 そういうゆるふわの長ーい沢です。魚影が一度、20cmくらい×2匹私の足音に驚いて落ち込みから出て来た、あまご?とにかく魚はいるようです。禁漁期初日、竿ふり練習なしでどんどん登りました。
泊地は源流近くまで(探しながら)詰め、いい場所を発見
沢風が心地よい
ここで、重大なミス発覚。パスタ忘れました!
コンビーフペペロンチーノ(シェルパ斎藤さんという人の本で覚えた私のごちそう)を楽しみに、ペペロンチーノ(ちょっと高級品)とコンビーフ(今や高級品)準備してきたのに。
しょうがないのでぺペロンの液でコンビーフを炒め、行動食のパンで拭って(デザートはあんこ)ペコペコの腹を満たした(でもまだ夕方5時、はやく寝ないとまた腹がへる)
実は14時ころ着いてしまったので薪はたっぷり集められた。若干湿っていたのでゆっくりと燃え、長時間持った(翌朝も焚火)
朝はゆっくり7時出発
今回購入した、サワーサンダルアクアグリップ。要はサワーシューズだけだと薄くて足裏が痛くなるので、もう一枚追加。これがとても良かった。わらじっぽいし(笑
それなりに登るの大変なんですが、写真って本当に勾配が緩く映る。実際緩い沢ですがそれ以上に。
尾根に上がる前の水補給、絶対忘れてはいけない。
下界では見向きもしない花の写真を撮ったりする。蝶みたいな印象の花、何というのか?
鈴鹿の尾根に上がる、一番うれしい瞬間
尾根に上がると、不思議な広い野原みたいな場所。ここイブネという、一応鈴鹿のピークの一つ。ここでテン泊したという二人ずれに会う
尾根をいったん下ったコル(杉峠)から雨乞岳に北側から上がる登山道。これは結構急でしんどかった、重荷だと転げ落ちそうで怖いところすらあった(写真では緩いねこれも)
雨乞岳山頂へ。
恒例、山頂のラーメン。今回はカキの燻製煮をのせて。(遭難しても、食料はあとパン一個半、パスタ忘れたので)
晴天の週末ともあって、きらびやかな軽装スタイルの登山者が続々と山頂にきて、1グループの写真撮影に応じ、せっかくなので自分も撮ってもらった。「どちらからですか?」という定番の会話が楽しみだったりする、そういうこと皆さんありませんか? 「ちょっとそこの沢を登ってきて、向こうの沢を降ります・・」
降りるとこ見つけて、藪に突入するところ。結構緊張する瞬間。間違えて反対側にでも降りようようもんなら、えらい目に合う。ふつう間違いようもないと思うけど、一人だと何度も何度も確認してから「間違いないっ」と言って降りるのです。
これも写真だとどっかの野っぱらみたい。実際は上記サワーサンダルがずれて外れるくらいは勾配がある(ひもの締め方で解決)
こんな沢を延々下って
林道合わせて尾根から2時間半くらい、もう野洲川ダムに近い橋。林道は舗装された車道なのに、ずいぶん前から一台も入ってないかのように、石ころだらけだった。写真は後方の雨乞岳、と言いたいところですが丁度同じ方向に見えた手前の低い山。
自分の車が見えた瞬間の安堵感
野洲川ダムから車で数分、昨日オープンしたというおしゃれな道の駅、みたいな店で購入、野菜が安いのは道の駅のいいところ。家族を納得させる重要なアイテム、でもこの甘長(万願寺っていったか?)炒めたらすごく美味しかった。右は安納芋と里芋。