鈴鹿 犬上川水系 滝洞谷 大君ヶ畑から見て左に茶野(938)右に大見晴(820)の急峻な岩壁の尾根に挟まれた 茶野とミノガ峠を水源として大君ヶ畑で犬上川北谷へ落ちる石灰岩質の急峻な谷である
メンバーはシブさん&コージさん、K-MOTさん、T-KANさん、H-BAYさん、N-GAY(記)の6人 迷路ゴルジュまでの遡行を目論み、遡行時間を短縮させるため、先行組と後続組の3人2パーティに分かれ、 後続組が先行組の残置ロープで登っている間に次の滝へ先行してもらう作戦で遡行する
7:00駐車地から伏流の谷に沿って進み木の枝に覆われた枝をかき分け橋を渡り左岸に降りる 落ち葉と背丈ほどの雑草に覆われた谷の藪をかき分け最初に出てくるのは人面岩のCS3m、釜は胸までありそうで右岸から巻く
滝を越えた所で立木を支点に10m程の懸垂で谷へ降りる すぐに膝下までの釜をもつCS3mをフリーで突っ張り取り付くもスリップ 空身で再度フリーで両足を突っ張り登る 後続もそれぞれに滝をクリアし人工で突破する洞窟ゴルジュ涸れ滝5mへ
アブミをハーネスにセットし洞窟滝に取り付くがラバーソールのフリクションは良くない 残置ハーケンが何本か見え最初のハーケンまでフリーで行く勇気が出ない バチ効きの感覚を感じながら1本目のハーケンを打つ ヌンチャクを掛け1ピン目の支点を確保する アブミを掛けゆっくりと体重を乗せ「大丈夫」と自分に言い聞かせる 小さめのカムと残置ハーケンを使い慎重にゆっくりと人工で前進する 最後の乗越しの先に残置支点のロープが見えるが遠く掴めない もう1本ハーケンを打つかアブミの上段に乗ってロープを掴むか迷ったが フィフィを掛けアブミの上段に乗り残置支点のロープを掴みにいく
岩の上に左足を乗せ掴んだロープで乗越しを越えるがフリクションは悪い ゆっくりと体重を左足に移しながら、また「大丈夫」と自分に言い聞かせると不思議とフリクションを感じる 足を信じ思い切って乗越す事ができた カムと残置ハーケンで支点をつくり先に先行組パーティを上げる
後続組パーティを上げている間に先行組は先のCS4mに取り付くも ハーケンを1本打ちアブミを掛け突破し井戸底ゴルジュに向けて前進する
後続組もCS4mを先行組が残置していったアブミを使って突破する しばらく小滝を越え谷が左に曲がった所で涸れ滝4mが思いのほか悪いが 乗越しで足よりも膝を使うとフリクションが効く事に気づく
先行組のハーケンを打つ音が聞こえてくる 井戸底ゴルジュ下部では先行組2人目が登攀している所を見ながら フラットシューズに履き替える
フリクションの悪い井戸底ゴルジュ下部を後続組メンバーも難なく登っていく 最後はハーケンを抜きながら登るがテンションは掛けたくない 足で突っ張り態勢を整えながら時間を掛けないように回収していく
支点を回収し先へ進むと直ぐ先が井戸底ゴルジュ上部で先行組がリードで取り付いている フリクションは悪く2度3度とトライするもスリップする ここはコージさんにリードを交代し登攀してもらい後続もアッセンダーで登る この時点で時間12:30このペースなら迷路ゴルジュまで抜けれると判断
12:50頃に迷路ゴルジュに到着 下流から風が吹き体感温度が下がる おのおの防寒着を着用し左岸の40mの嵓を見上げながらフラットシューズに履き替え登攀の準備をする 下部8mはコケむした涸れ滝をカムとハーケンで支点を取りながら登り上部25mはスラブ状の滝をフリクションを頼りに登る
迷路ゴルジュを登った先に胸ほどの釜をもつスラブ滝 下流からの風で体感温度は低い 左岸から巻きを選択 ハーケンと立ち木で支点を取りながら10mほど登り20mほどトラバース ロープが屈曲し流れが悪い 懸垂できそうな立ち木で支点を取り後続も続く もう1本のロープの準備をし登ってきた人が懸垂で谷へ降りてもらう
この時点で16:00ヘッデンの準備をし尾根への取り付きへ向かうと ゴルジュが終わり水が流れ魚影が見える 標高550m辺りの植林が始まる辺りから右岸の尾根に取り付く 標高830m辺りからトラバースぎみに東へ登山道を目指す 標高720m辺りまで登山道を北に向かい不明瞭になり東へ120mほど下りまた明瞭な登山道に出る 北へ向かう登山道で国道306号へ出る18:30
駐車地6:55-7:06人面岩-7:50洞窟ゴルジュ5m-10:00井戸底ゴルジュ下部 -11:20井戸底ゴルジュ上部-12:50迷路ゴルジュ-16:20右岸の尾根取付き-18:40駐車地
詳細なレポありがとうございました。
みんなの脚も揃って、作戦大成功でしたね!