2024年1月8日 南紀 住古川 ホクラ谷 大滝登攀
メンバー カズレーサーさん、Oさん(会外)、juku(記)
今回ブログを書かせていただきますのは、去年入会させて頂きましたjukuです。
大滝登攀のお話を頂き、これも経験だ!とばかりに参加させて頂きました。
遡行前日はアサラト妖精さんのゲストハウスにお邪魔し、鍋をつまみながらの楽しい宴会が深夜まで続き
翌朝は中々開かない目を擦りながらの出発となりました。
住古川は前回、久瀬谷の大滝登攀で撤退している思い出ある水系でもあり気合が入ります!
入渓ポイントは水が枯れており、この奥に本当に滝があるのか?と思わせるような渓相
倒木も多く、面倒臭い遡行がしばらく続きます。
この谷は記録によるとF2、F3、F4が大滝になっており登攀の対象になっているようです。
F1を巻くあたりから水が流れ始め、すぐに立派なF2が現れます。
下から見ていると出だしが少し悪そうだが、上は階段状になっていそうで難しくは無さそう
これなら登れそうかな・・・という気持ちが沸き上がってきます。
そして、久瀬谷のリードで怖い思いをしながら這い上がったことをすっかり忘れて、リードを志願している自分にびっくりです。
何はともあれ、とりあえず取りついてみますが最初に思った通り出だしがうまくいかず時間がかかります。
何度もやり直して、カズレーサーさんにアドバイスを頂き何とか乗り越えると、その後は快適な階段になっており楽しく登っていけました。
念のためカムとハーケンを決めながら登るのもいい練習になりました。
終了点は登り切った所にしっかりした立木があったので支点を取ることが出来ました。
F3はカズレーサーさんがリードです。
右岸側からトラバースするように、するすると登っていきますが左岸に到着したところで少し動きが止まります。
下から見ていてもとても悪そうな場所でしたが、難なく越えて行って姿が見えなくなりしばらくするとビレイ解除のコールがあり私が続けて登らせてもらいました。
悪そうに見えていたところは実際難しく、リードだったら無理だったな・・・と
落ちてはいけない登攀であそこを登れるのは、確かな登攀力とハートが強い人でないととても無理だと思いました。
F4はOさんがリードです。
左岸側からきれいな動きでどんどん高度を上げていき、途中右岸に渡ってもう少し上がったところでピッチを切ったようです。
続けて私が登らせてもらいましたが、右岸に渡るところがスラブで全然手掛かりがない・・・
セカンドなので落ちないのは分かっていますが、滑りたくない気持ちもありなかなかフリクションを信じて踏み出せず時間を使ってしまいます。
Oさんはこれぐらいの傾斜なら全然大丈夫だよと仰っていました。
その後カズレーサーさんも余裕で渡ってきます・・・
えぇ、まじっすか。。。
2Pはカズレーサーさんが右岸の際を最後まで抜けてフィニッシュとなりました。
今回の大滝登攀は自分の実力の無さを痛感する内容でした。
この日はかなり寒く、水を触ると指の感覚がすぐに無くなるような状況で時間をかけてしまったのは反省点です。
お二人にはご迷惑をおかけしましたが私自身は大変楽しく、ドキドキした大滝登攀になりました。
往古川には他にもよい谷が沢山あります。真砂谷の八町滝は大崩壊し、豹変しましたが、随一の谷。小木森滝は、川崎&茂木により初登されました。マンボウラインは紀伊半島最難。谷も良いです。
滝登りも経験です。ます行ってみることが重要です。そこで危ないと思ったら敗退もあり、先輩に任せるのもありです。安全第一行きましょう(^^)/