一昨年は天気が悪すぎ、去年は雪渓が多すぎで転戦したここ。
今年は条件も良いし今度こそ突っ込めるはず。
結果的には、よだれの出るようなゴルジュが待っていた!!
8/10~12 三日とも晴れ(入渓直前に60mm程度の豪雨) 二人
なんとか朝6:30にスタート地点のキャンプ場に辿りつくが、なんと三人組、明らかに屈強な沢ヤの別パーティーが。
こちらも驚いたが、向こうも驚いたであろう。
先に見送り、準備をして7:30出発。水平道を快適に歩き、一時間ほどで堤防へ。
水は凄く多い。先行パーティーも水待ちしていたので、それに倣う……が、全然減りそうにないので、とりあえず突っ込んでみることに。
水線沿いにF1を突破できるならそのまま行き、無理なら高巻き道を行くことにする。
こいつに泳いで突撃するが、やはり流れがきつい。右側に何とか泳いで行き、左側最奥に飛びつけばホールドがあるのだが、保持できない。落ち込むような流れがなければなー
一時間くらい交互に粘ったが諦めて巻くことに。この高巻き道は超悪かった。鎖とか虎ロープで整備されてるのが救いか。
降り立った先はしばらく平流。綺麗な渓相なのだが、増水で緑濁りしているのが惜しい。
結構泳いだり巻いたりしつつ問題なく進める。
奇勝、石門も。正直ここ以外はあんまり印象に残らなかった。でも綺麗で明るくて良い部分です。魚影は何故か皆無だったけど。
この日は本谷沢出合でビバーク。行動時間も長くなく、焚火と酒が進む良い感じの夜だった。
翌日はすぐにゴルジュに。けどここは簡単に抜けれて問題なし。
この先に岩小屋あり。確認はしてないけど、高台にあってなかなか泊まるのも快適に見えた。けど薪はどうかなぁ?
ずんずん進んでいくと、いよいよお待ちかねの五十沢の激ゴルジュが!
これを見てテンションが上がらないわけがあるだろうか。いや、ない。
ただ歩くのも楽しい
泳ぐのも楽しい
おっさん二人ではしゃいでたが、この先の滝が一筋縄ではいかない。
右側をハーケンカム+残置のアブミ連打。落ち口への周り込みが怖かったので浅打ちハーケン(こいつは回収できなかった。すみません。けど途中でボロボロの残置回収したので+-0か?)
その先もまだまだゴルジュが続く。極狭地帯を再びわっしょいしながら進む。
この程度の落ち込みも厳しい。ショルダーでなんとか突破。
さらにその先には絶望的なひょんぐり滝が。。。
こいつはもう全然無理。
被っているところを回り込んだら、なんかクラックが続いていたので、そこをまたまたアブミ連打でトラバース
最後はボルトを打ってでもと思うが、途中で力尽きる。諦めて大巻きへ。
戻ってゴルジュ入り口から左岸巻き。これがきつかったーー
予想はしないでもなかったが、時間当たり100アップできない激木藪。漕いで漕いで漕いで~~
そして四時間が経過。ようやく稜線に乗るくらい。日没して薄暗くなってきた。ヤバい。
もうここでビバークしようよーと諦めたこちらに対して、相方はガシガシ進んで、ギリギリ水の汲める沢型を発見。素晴らしすぎる。その横の平坦地で寝ることに
狭いながらも楽しい我が家。なんかこの晩は体調が悪かったが、相方の介護のおかげで翌日には復活していた。感謝感謝である。
翌日も元気に藪を漕ぐ。支流目指してひたすら漕ぐ。二時間くらい漕いでようやく沢に。
こいつを降れば昨日の続きだ~今日中には下山して温泉に焼き肉だ~と再びテンションもあがる。
すると、なんかすごいゴルジュ地形に
K「支沢にもこんなのがあるなんて五十沢凄いですね!」
相方「ほんまやな。巻機をなめてたらあかんな」
とか言いながらじゃぶじゃぶ進み、ヤバそうなとこは巻く。が、こいつも木藪でかなり厄介。
懸垂して、登り返しのためにロープをキープして相方がその先の滝の落ち口を見に行く。そして何か叫んでいる。
お、なんか行けそうな顔をしているな^^?
相方「あかんーーひょんぐりやーーー!!」
K「えっ^^;;??」
どうやら第三ゴルジュを出口から下降していたらしい。支流にもそんな凄いゴルジュがあるわけがなかった。
ゴルジュの全容は見れたが。。。
二人の間に沈黙が流れる。この上には全然行ける。が、心は既に温泉モードだ。再びテンションをあげるのも難しい。→撤退しますか^^
そうと決まればあとは早かった。ひょんぐりを懸垂して昨日苦労した廊下を再び戻る。
帰る途中、初日に会った別パーティーとゴルジュ中で再開。お互いびっくり。
下部ゴルジュを抜け、このゴルジュも積極的に攻めておられた。あそこをフリーで登るかー!と驚きながら、こちらはゴルジュ入り口まで懸垂とかしつつまたまた戻る。
そして初日に比べて澄んだ水の中を四合目、堤防、駐車地へ!
宣言通り温泉入って焼き肉食べてたら、不思議なものでまたあそこへ行きたくなった。
ひょんぐりの上で呆然としてた時は早く下界に行きたくて仕方なかったのにな~
とてもいいところだったので、今度こそ下部ゴルジュから上まで抜けよう。
KAWAcさん
一生付いていきます。カッコイイっす。
>小山さん
過分なコメントありがとうございます^^;
課題はもうちょっと根性つけることですかね。
夏も冬もすぐ敗退しようとする性質があって困ったものです。