8月末に確保していた連休は、またもや台風の為に遠征を断念。
最終日は天候回復とのことで、急遽、父ヶ谷を計画。
8月の終わりを泳ぎの沢で締めくくろうと思っていたのだが・・・・。
軽自動車で突っ込むのは怖いので、新大杉橋から入った直ぐのところに駐車し、林道を歩く。満水の宮川貯水池は、ガガ谷過ぎても、湖面は続いており、更に林道を進む。沢の音を頼りに下降地点を見極める。
降り立った地点には、まだバックウォーターが続いていて、湖面は流木で埋め尽くされている。しばらく、トラバースすると綺麗なエメラルドグリーンの湖面となり、最初の泳ぎを楽しむ。
バックウォーターを泳ぎ切ると、しばらく河原が続く。先日の雨のせいか、水量多く、ホワイトウォーターが大岩を噛んでいる。気軽に渡渉したり泳いだりできる感じでない。黒部の谷に来た感じやな、とコージと話す。
巨岩帯の先に瀑流が岩間を雪崩落ちる。それが、鎌滝だということに随分、接近するまで気付かなかった。
大好物のボルダリングの連続で左岸側から鎌滝前に近づくが、平水なら容易に鎌滝を登ったり、或いは滝の下の淵を渡って右岸を巻けたであろうが、今日はそれができない。仕方がないので、大分引き返し、右岸側から再び鎌滝に接近し、ルンゼから巻く。これなら最初から右岸行ったら良かったな・・・。
泳いで取り付いて滝を登ったとしても、その先で足止めを食らいそう・・。
左岸を巻いて、ルンゼから谷に戻るが、その先、白濁した水が大岩を噛んでいる急流帯となっており、前進不能となる。巻くとしても両岸壁が立っていて、安易にいかない。
結局、鎌滝上まで引き返すことになり、右岸の沢を登って林道に出るが、林道に出ると、二人とも戦意喪失してしまった。
この状況では谷に戻ったとしても沢通しの溯行ができず、クソ面白くない。ここで溯行打ち切りということで二人の意見は一致し、下山することにした。父ヶ谷の核心と言われる一ノ壺も牛鬼渕も見ることができなかった。
自分たちの思うような沢登りができなくて、心の中に燻ぶるものが残る・・・ 次回ここに来る時は、コンディションをしっかり見て、文句なし、言い訳なしの沢登りをしたいと思う。
これはものすごい水量が多いですね!
僕が行った時とは同じとこでも全然違います。
ガガ谷付近も完全に伏流していました。
水量予測できずに敗退に終わったのは、こちらの実力不足。
アメダスをちゃんと見てれば、他の沢に変更できていました。
コンディション見極めるのも、沢屋の大切な能力です。