南アルプスの沢二本立て─part.1篠沢大滝─

8月初旬に設定した連休は、N-GAYさんと南アルプスの沢へ。

大武川・篠沢大滝と小武川・ドンドコ沢。どちらも釜無川の沢。N-GAYさんが手配してくれたキャンプ場をベースに

この二本を攻める。

 

 

まずは、8月8日(金)は、篠沢大滝登攀。数年前に初登されたと聞き、いつか登りに行ってみたいと思っていた。

ゲートに駐車し、林道を歩く。途中から滝の探勝路を利用して展望台へ。二段の大滝で、80mくらい??

水量豊かで、花崗岩と緑が映えて見栄えのする大滝だ。

 

 

 

まずは、下段の登攀。N-GAYさんのリード。ウォーミングアップにと登る。水流を渡り、2ピッチ目の取り付きでピッチを切る。

 

 

 

 

そうして、いきなり核心の2ピッチ目は勿論、コージの出番。

ヌメヌメのスラブを数メートルフリーで登った後、シビアなネイリングの連続。ネイリングはコージのお手の物だが・・・。

 

 

 

 

 

しかし、油断か慢心か・・?カムを決めたところにアブミを架けて乗った途端、岩が剥がれ落ち、フォールを喫する・・・・大丈夫か・・・?コージの頬から血が流れている。

ロワーダウンし、取り付きまで降りてくると、さっそくコージは登り出そうとするのて、「ちょっと待って!!」と、静止する。水分を摂ってもらい、「落ち着いて!!」

「敗退してもいいんやで・・」と言うが、コージの意志は強い。登り返し、フォール地点も再トライでは無事にこなし、さらに際どいフリーを経て、ワイドクラックに入って行った。

通常はそこでピッチを切るのだが、さらにワイドを継続し、安定したテラスでピッチを切った。2~3ピッチを継続した形だ。

 

 

 

 

さて、フィナーレは・・・私にリードを譲ろうとするが、潔く辞退し再びN-GAYさんのリード。数メートルのフェイスは良かったが、再びワイドクラックへ。スグイズチムニーというヤツだろうか?挟まり芋虫のようにモゾモゾ。足場もツルツル、ザックも邪魔・・・!!抜け口はそのままワイドクラックを辿らず、左のフェイスを登った。N-GAYさん、安定のリード!!

 

 

 

下山は、右岸の尾根を降る。懸垂下降したパーティもいるようだが、沢屋の意地でルーファイし、あくまでロープ不使用で降る。壁の弱点を突く、獣道が良きヒントだ。キャンプ場に戻り、祝杯を上げる。篠沢大滝、手強い、素晴らしい大滝だった。

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