南アルプスの沢二本立て─part.2小武川ドンドコ沢─

篠沢大滝登った翌日の8月9日(土)は、小武川ドンドコ沢へ。本当は1日レストを入れたかったが、天気が崩れるとの予報で、連チャン。

 

とある山岳会の報告見て気になっていたが、ドンドコ沢、風変わりなネーミング。聞いたことない沢だ。

 

右岸の林道をゲートまで車で乗り入れる。かなり荒れてて四駆でないとキツイだろう。

大堰堤から入谷。さらに幾つか堰堤を越え、荒れた感の河原を歩いて行くと、やがて・・・。

5mほどだろうか?登れないんで、右岸のザレザレの斜面を高巻くが、悪い。支点も取れないんで、各自フリーソロで。5m上へ。

 

 

降りると、廊下のただ中。谷は右に曲がり、奥から轟音と共に水煙が上がっているのが見える。近づいてみると、やはり5mほどの滝だろうか?水流激しく、飛沫を辺りに捲き散らして流れ落ちている。唯一弱点は右側のコーナー。手始めにコージがリードする。ハーケン決めてスルスルと登って行く。全然易しかったと言うが、足を向こう側に送る時がチビには恐ろしかった。

 

 

 

 

滝上にはちょっとしたボルダーあり、それを越えると、再び河原に。両岸の崩壊が著しく、雨の日に来ない方が良い。巨岩を乗り越えたり、巻いたりして進んで行くと、ようやく。20mほどの斜瀑で、奥にも滝が見える。二段になっている、南精進ヶ滝前衛の滝。しばし休憩の後、昨日の汚名挽回にと私がリードを申し出る。

 

 

 

傾斜がなく、易しそうだと思ったが、ヌメヌメで想像以上に悪い。「そういや、いやらしい」と書いていたっけと取り付いて思い出す。タワシで丹念にブラッシングし、ネイリングも交えて慎重にヌメヌメスラブを登る。頭への乗越しは、剝れそうなフレークの堆積で、慎重に慎重に。。背後で叫んでいるので、何だと思うと、「雨が降りそうだ」とコージ。必至で気付かなかったが、見上げると、確かに黒い雲。

 

三人で相談し、上段を左岸から巻いたところで脱渓し、下山することにした。登山道はすぐそこで中退するには、絶好なポイント。

 

 

 

 

雨を言い訳に、なんか途中半端に終わっちゃけど、続きはいつかやりに来るのかな~?

リンチョウに続き、今年二度目の南アルプスだけど、いい沢、沢山あるんだなぁ。。

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