天候のめぐりが合わず、去年から三度流れていた三ツ嵓
今回は天気もばっちりで、ついに決行となった
イメージでは巻きメインのシブいゴルジュといったところだが、果たして!?
6/14 KAWAc 会外1 天気 晴れ 水量 少ない 水温 ぬるい→伏流を経て普通に
またまた猿谷トンネル付近で夜間通行止め。2:30までに通過しないと5時まで足止めを食らうため、早めに出発し現地で仮眠
の、つもりが、相方が寒すぎて寝れないという。そろそろ明るくなるしと準備して4:40発
まずは林道を進み、二つ目のルンゼ手前の尾根を降りる。この林道、結構上にあがっており、失敗したかと思ったが結果的には下降も簡単であっさりニョウジャ淵手前に
泳げば取り付けそうだが、さすがにまだ五時代。簡単に巻けそうだし、左から巻く
本当はもっと薄暗かったのだが、コンデジが勝手に補正してくれた。最近のカメラってすごい
すぐにアメ止めの滝30m。釜も青く、優美な滝で心が和む
左側が寝てる?と行ってみるとそのまま抜けれた。相方もさくさく
緑が美しい。。。側壁の立ち方も見事ですね。そしてこの後もずっと見せ場が続く!
連瀑を登っていくと日裏山本谷が合流する。出合からいかつい滝でなかなか厳しそうだ
ここはすぐ右側手前のルンゼを巻く。ちょっとぐずぐずだが、良い感じに落ち口周辺へ抜けれる
続いて三段滝。手前は登るが、奥が登れず左から巻く。降りるところになんとワイヤー残置が。ありがたく使って沢床へ
すぐにまた斜滝20m。こいつも左から取り付けば簡単に抜けれた。ちょっとぬめぬめを感じるが、最近行った兵庫の滝に比べれば全然ましだ
これを超えると左側に岸壁がぶったっており威圧感がある。このあたり、滝が多すぎてちょっと記憶もあやふや
10m前後の滝を二つ登ると、今度は30m滝。こいつも美しいな~水量が少ないのは残念だが、その分優雅というかなんというか
左側の木の生えているあたりをモンキーで強引に登ると、ドンピシャ落ち口にでる
落ち口へのトラバースがちょっと高度感あり。この谷、全体的に岩がしっかりしているので安心感がある
ちょっとゴーロ状になり、蛇淵のサコは知らない間に通過してしまった。結構足早に進んでいたからだが残念。しかしどういう意味なんだろう
ゴーロは短く、またすぐに連瀑帯だ。しょっぱなの12mは水線横を快適に登れる
普通なら巻き連打となるような滝が続くのに、絶妙に登れるのが面白い。悪渓と聞くが、凄いジョイフルな谷である
二条7m。水量が少なくてほぼ一本。これは階段状でぺたぺたと通過
ゴルジュの中に17m滝。う~ん、かっこいい滝だ。こいつはどっちから巻いたかちょっと記憶が。。。たぶん右だったと思う。違ったらすみません
ただ、ほぼ落ち口にさくっと出れたことは間違いない
落ち口より。ちょっとわかりにくいが、岸壁が強烈にねじれており凄くかっこいい
すぐ先に15m滝。いったい何個このクラスの滝が出てくるんだろう。どれも釜が大きく、水は青く。素晴らしいとしか言えないな~~
で、こいつもお決まりのように右側をあっさり登れる。真夏ならスライダー!?
18m滝。突っ込んだらすごくあっさり通過できたはず。水量が多かったらまた違うのだろうか
この先はしばらくゴーロが続く。ガシガシ歩くが、結構しんどい
ちょいちょいナメも出てきて、それに癒される。しかしこの後伏流でまた滝汗
ここまでにも一回伏流地帯があったような。。。普段は水が流れているのだろうか
いい加減魂が飛びそうになったころに二条40m。これは右側が凄い。スリットが40m一直線。ギア揃えれば登れるんじゃないかなぁ。。。どうだろう
左側が登れそうに感じたので、見に行くが、折れている場所の先がかなりぬめり気味のスラブ。その上もみえてないので、ここは巻くことに
その前に絶好のシャワースポットで二人ともクールダウン。この日の水量だと、ちょうど強めのシャワーといった感じで快適
で、巻いた先はまたゴーロ。もうダメだと思うが、気付けば左側には三ツ嵓100mがそびえ立っている
う~~~~ん。凄いとしか言えない。疲れもぶっ飛ぶ大迫力だ。ここで上しか見ていずこける。当たり前のことだが気を付けよう
壁の終点には、三方を嵓に囲まれた大滝2段60m。これもかっこいい滝だ
巻こうと思うが、中段へなんとなくバンドが繋がっていそう?木のあたりをトラバースすると、ドンピシャ下段の落ち口へ
最後のトラバースが微妙で、一応立木からシュリンゲでセルフを取る。行ってみると結構しっかりとスタンスが繋がっていた
そのまま奥に突っ込めば簡単に巻けそうだが、なんかどう見ても行けそう。。。ここでう~んとちょっと悩む
実はこの日ここまで登れる滝が続くと思っていなかったので全然ギアを持ってきていない。ハーケン三本だけしかないのだ
しかし時間もあるし、せっかく来たからにはいかねばと。巻きの偵察をしてくれていた相方には悪いが登ることに
奥底に眠っていたザイルを出し、左から取り付く。途中残置ハーケンを二本見つけたが、一本目は摘まんだだけで取れた。刺さってる方向が良いので、もしかしたら一秒くらい耐えてくれるかもと思い一応タイオフ
そのそばに自分でもハーケンを一本打つが、ガッツリ決まってちょっと安心。上にあった二本目の残置は結構効いていたのでさらにメンタルが回復していく
このまま直上しても行けそうだったが、せっかくなので水線を狙いたいと近づいてみる
出来れば水流を。。。と思ったが、全然無理。可能性を感じない。ので、シャワーで横断してせめて水の右横を登ることに
と、思ったが、40mではどうやら落ち口までいけない感じ。仕方ないので立木でピッチを切る
こうなるとわかっていれば50m持ってきたのにと思ってもどうしようもない。もっと調べとけば良かったと思うが、あんまり記憶力がないから新鮮だったというのもあるし難しいところ
トラバース開始前後がちょっと悪い。空身で行ったが正解だった
荷上げして、つるべでそのまま落ち口へ左上していく。落ち口付近で少しためらっていたが、少し気合を入れたら抜けれたよう
ダイレクトに落ち口に抜けれるので気持ちが良い
大滝上は流木が詰まったゴルジュで、その上の12mを巻くと谷は一気に開ける
癒しのナメ地帯を超えると、テン場に凄く良さそうな場所になる。しかし、この日は伏流していて水場が少し歩かないとない
水がないと一気にパワーが落ちる。ぜーはー言いながら進み、二つ目の二股へ。二人とも、もういいんじゃないかという気配
ロング一本し、50mの滝だけ見に行くことに。二股からすぐにたどり着く
う~ん、まぁ登れるかも?けど今回はもうお腹いっぱいだし良いや。一度低下したモチベは復活しなかった
二股から右の尾根に取り付き、100mちょっとも行けば尾根上の踏み跡に出た。ここで10:40。ジャスト六時間だ。滝の直登、巻きともに順調に行ったので思ったよりスムーズに来れた
自然林の気持ちの良い尾根をまったり歩いて下山。まだ笹も成長しておらず、踏み跡もわかりやすい
途中、八木アンテナが崩壊していた。一つは生き残っていたけど。前からこうだったっけ?いつものことながら記憶が全くない。。。
最後は植林を激下り、駐車場へゴール!
お昼過ぎに降りれたのは、正直水量のおかげが大きい。大雨の直後とかならこうはいかなかっただろう。巻きも乾いていたからこそさっくり終わった面は否めない
しかし、イメージと違い、登れる滝が続き、巻きもすっきりとして、ゴルジュが連続し、嵓がぶったち、釜が大きく、水は青く。。。と、どこまでも言い続けれるくらい三ツ嵓は素晴らしい谷だったと思う
日帰りの軽い荷物でガンガン行くのが一番楽しいのではないだろうか。重い荷物を持って登れる実力がないだけともいうが
いや、ホント、今シーズンベストでした。今度は水量が多い時にも行ってみたい
日帰り・・しかもタイムもめちゃくちゃ早いね。
三ツ嵓と言えば、わらじに入る以前、ヘッデン付けて下山したことを思い出します。
(一泊二日で、です)。
コンディション良く、荷物も軽くと良い感じで行けました。
わらじに入る前ということは沢始めたばかりとかですかね。
その頃に既に三つ嵓行かれてるとは^^;さすがです
まんまさん、コメントありがとうございます!
いつも大滝の記録興味深く見させてもらっています。参考にするレベルにまではなかなか到達できていないですけど^^;
なので、まんまさんなら荷物軽くすれば全然問題ないのではないでしょうか。
今回はコンディション(水量)良かったのに助けられてます。
渓遊会といえば、1977年7月の水量多い時に吉岡さんが三名で、しかも泊まり装備で8時間20分で奥駆道まで抜けいてる記録がありました。
いや~、記録もない時代に。あらためて昔の人は凄いです。
コメント失礼します。渓遊会のヒガシこと、まんまと申します。ミツクラ日帰りでやってしまうなんてすごいですね!実力的にとてもマネできそうにないですが、挑戦したくなりました!今後もレポ楽しみにしてます!