初級者、小山です。
又剣谷、というカッコ良い名前で、前から気になっていた谷でした。
更に、車を回送しておけば、下山時間ゼロ、という何ともオイシイ(?)ところ。
今一番勢いのあるKAWAcさん(初の同行)、HKさん、ITさん(体験山行)、会外2名の総勢6名で溯行してきました。
日時:’17年6月18日(日)
天候:曇り
一旦車をデポし、入渓点で準備し、さあ出発。
ムムっ。濡れたくない…。が、浸かってみるとそれほど冷たくなかったです。
直登します。どシャワーとなりますが、面白いです。
直登するITさん。体験山行とは言え、経験者でもあり、何より体のバランスに優れているような気がしますヨ…。
やがて第1ゴルジュに突入します。
ゴルジュを進み、抜ける箇所に30m滝が鎮座。
30m滝下部。屈折したゴルジュにかかる滝で、全容は一望できません(?)。
見た感じは、20m程度じゃないの?といった印象。
見た感じ、登るのはナシ、左岸側から巻こう、と思いましたが、KAWAcさんが、ここは登る、とのこと。流芯右側にはそれなりにホールド、スタンスはありますが、上部はどうなっているのか…(何かスラブっぽいんですけど…)。
結局直登する、とのことで小山でビレイ。と、KAWAcさん、流芯をステミングかいな…?
中間支点を早く取るよう下から声をかけてみるが…。途中で左岸側に移り、ここでカム*1をセット。ずりずりと上がっていく…。かなり難渋しているようです。
暫く格闘の後、上に上がるが、ズズズッ、と滑り出し、滑落。ヤバイ!!とテンションを掛けますが、支点のカムがあっけなく外れ、滝壺へドボン。幸運にも、滑落時に流芯側に寄っていたため、大事には至らず。(この滑落については、結果的に擦り傷で済むという結果でしたが、一歩間違えれば大事故の可能性もあり、皆で状況を共有し、再発防止に向け協議を重ねています)
全員での下山を提案するも、KAWAcさんからは是非溯行を続けてほしい、とのことで、KAWAcさん、HKさんは下山、残り4名は溯行続行、となりました。
巻きは、ちょっと渋め。巻き上がった上部から先ほどの滝の落ち口を望む。
しばらくここからは癒しの空間(?)となります。
随所随所に滝もあり、基本直登。
斜滝12m。皆さんは流芯を行きますが、小山は、何かビビって流芯左を登りました。
やがて谷が左に曲がり、大きな滝が淵の先にかかっています。
2段17mと言われているようです。これは登れそうだな、と判断されますが、先ほどの滑落の記憶新しく、あっさり巻き。
この巻きは左岸側から大きく巻くことになり、巻きは巻きでちょっと渋い感じ。
50mロープを使い、小山でリードしてみました。中間支点は立ち木で3か所。最終的には枯谷(ルンゼ?)にロープダウンで下降し、17m滝の次にある40m滝も一緒に巻いてしまいました(17m滝を越えた先の40m滝の巻きは容易でした。)。
40m滝の落ち口。
ここから上も、結構滝場が続き、楽しい所です。
ITさん、それにしてもバランスが良い。登り中々上手いです(正直に言って私よりも)。
イイネ!!
やがて左岸側の大地に残骸がある箇所へ。ここが「ルート100」で書いてある植林小屋跡だと思われます。その横の枯谷を上がり、尾根から林道へ上がるルートが紹介されていますが、私たちはもう少し溯行を続けることにしました。
ドン突きにかかる5m滝。巧者は登れるのかもしれませんが、逆層にしか見えず、右岸を巻いて懸垂で谷に戻りました。
谷に戻り、そのすぐ上の滝を越えた先にかかる8m滝の左岸を直登するITさん。
その上の4m滝。
この滝を越えた左岸側に、岩壁あり、そのまま上まで詰めることにしました。ガレ場をあえぎ登り、最後は笹薮を漕いで林道に飛び出します(この詰めはキツかったです…)。
無事終了。デポしていた車で戻り、待機していたKAWAcさんとHKさんと合流しました。
同行頂いた皆様方、ありがとうございました。
報告 by小山
Shibuさん
ご心配お掛けしました。
仰る通り、佐又谷やクラガリ又等、行きたい谷がたくさんありますね。
大事にならずに良かったですね。
その後の皆さんのフォローが良かったんだと思います。
小橡川には、左又谷やクラガリ股谷、いい谷がありますよ!