いつも地図を広げ(googleですが)こっからここに行ってみようと。事前に地形図だけはよく見ますが、その他の情報はなるべく入れず、ルートも現地で見て判断、だめなら戻ってくるつもり。今回は岐阜県、御母衣湖から石徹白まで(2018年10月20~22)。
今回偶々、会のKさんのパーティが反対側から石徹白in/outの下降&遡行との事で直前に幾つかの情報を頂く(ラッキーな突発事項としてこれも旅のうち。事実、頂いた情報なくば敗退していた)。あわよくば1泊目、ブナ小屋谷出合で焚火御一緒出来る可能性あり。
国道156沿い林道ゲートは閉まってました!もっとも、元々全部歩くつもりだったし、車が入れる林道の存在も、沢で行けるのかその辺も知らずに来たので・・
遡行は無理
こんな感じの林道を延々と
林道はこの先ぐにゃぐにゃ曲がって超長い事に(2.5万見て)気が付き、Kさん達に会いたいし、適当なとこで沢(尾上郷川)に降りる
が、だんだん沢が深く狭くなり、泳ぐのも寒いし怖いし*時間も15時くらいになったので、Kさん達と遭うのはあきらめて適当なとこまで戻りビバーク(1泊目) *狭深い沢では心に余裕がなく写真もない
これ、支流の又の小高いとこに狭いが良いとこ見つけた。木の上の家みたいな感じで良かった
沢へはロープで。写真にとると緩いね傾斜って。
これ食えますか?、Wさん
2日目朝、一旦沢を進むがやはり深く冷たく怖い。時間はあるので林道に再度上がろうと支流を上り始めたが・・
この沢は途中敗退。写真で見ると大したことないね。でも行けなかった。両側が狭くなって巻き上がろうとしても柔らかくずり落ちる
もう一つ下の支流に戻り、こちらは林道まで行けた。これだって最後まで行けるかわからなかったが・・全然緩いね、写真で見ると。ここまでで既に3時間くらい。林道でペアの猪(横の斜面をドドドドッと)、猿の集団に遭う。
林道2時間でKさんが言ってた堰堤らしきものに到達。ここからの遡行も2時間くらいだったか、滝こそ無けれ、でかい石ゴロゴロで結構大変だった。1か所ロープで荷下ろし。写真ないのは余裕がないから。10月の沢はもう寒く濡れられない事も誤算でした。
ブナ小屋谷出合の河原に着、早めにくつろぐ。Kさん達の焚火の後らしきものは見つけられず。天気はいいが山陰ですぐ日がかげり服乾きそうにない
薪が少なくて無理かと思いつつも小さい焚火、3時間は燃えてた。こっちの木は密度が高い?おかげで結構乾かせた。何より気持ちが落ち着く焚火にコーヒーと甘いもの
でも夜は寒かったですよ、もともと寒がりですが、準備した防寒着とシュラフでは足りず、濡れた服をビニール袋に入れた座布団2枚導入で何とか眠れた。
3日目朝。早すぎると寒いし、ゆっくりスープ飲んでから7時出発(時間も余裕だと思ってた)
ブナ小屋谷入口にいきなり滝(左右又に分かれるとこ)。
行けそうだね直登で、写真で見ると。実際には全然無理。巻ける気もせず、湖まで引き返そうかとまで思った。よく見ると右横高いとこまでルンゼっていうのか、これを登った。(Kさん情報:ブナ小屋谷右又は下部以外ほぼ癒し渓、最後にちょっと藪漕ぎ・・ほぼ?ちょっと?)
右又入口滝横の土のルンゼ50m。チェーンスパイク履いてやっと登ったのに、これも写真だと全然だね
こんなのも当然登れず巻き上がり(ひどい木の藪を)
これは食えますか、Wさん
絶対無理な滝。写真で見ても無理
11時頃(藪中の巻4~5回で)滝はなくなり次第に振り向く余裕も。
しかしこの後に、えらい目に遭いました(以下余裕がないので写真なし)。どんどん藪が濃くなって、足元の沢を見失いがちに。目指す尾根も全然見えず不安になってくる。ふと横に枝尾根(目指す登山道がある尾根に直角方向にぶつかっている尾根、登山道は無い)が見えたので、焦るあまりそこを目指して藪の急斜面に突入、妙に足がすべってずり落ちまくりになり(Kさんが言っていた雪国の・・?)、気が付くとチェーンスパイク片っ方無くなっていた。おまけに眼鏡も落としました(2重眼鏡の上側、遠方対応)。こりゃやばいと、時間はまだあるまだあると口に出して言いながら、元の沢に戻り(滑り降り)、今度は絶対沢から離れぬよう、かつ既に遠くに見えている銚子ケ峰の方向を保ちつつ、ゆっくりでも確実に・・
最後にもう一つ、いや、今回一番やばかった場面。尾根への最後のせりあがる所、藪が薄くなったとこを見つけて喜んで登っていたら、いつの間にか急な岩肌に張り付いてしまっっていた。横の笹を掴んで更に数m上がったが、その上もずり落ちずに這い上がれるか微妙な角度、次に下を見てまたびっくり(転げ落ちる角度)。ロープを出したい。自己確保?どうやるんだろう?笹では嫌なので少し奥にある木にスリングで?5分は考えたか、結局微妙な角度の斜面にゆっくり張り付きゆっくりゆっくり反対側のややなだらかな笹藪にトラバース。慣れないロープワークはこの場合危険と判断しました。
長時間の藪漕ぎ影響し、登山道で石徹白に着いたときは真っ暗(18時、秋分だけど谷は南北方向)。さらに、停めておいた自転車で湖の車まで戻らなければならないのに、眼鏡落としてます(山の夜道、何も見えない!)、道端で薬箱からコンタクトレンズ出して山は下りるも、今度は手元の地図が見えない!実際ここまで来て道に迷っていしまった。どうやって帰ったかは、割愛します(この後もいろいろあり、すべて旅の一部と考えていますが)。山を自転車で降りる途中、10個くらいの光る眼が道に立ちはだかってくるくる回っており、タヌキでした、近ついても逃げずベルを何回も鳴らしたら残念そうに去っていきました。おわり
はじめの方はクリタケかチャナメツムタケぽいが現物を見ないと?
Wさん、有難うございます!
現物は置いて来てしまい、私も写真と手元の入門書を見比べてるだけなのですが、一番近いのはクリタケ、チャナメツムタケの方はその本には無く、今ネットで見てより似てるかなと。でもズバリではないような、似た毒ものも多いとか、甘くないですねぇ、キノコの世界!
Nakazawaさん、素晴らしい冒険を共有して下さって有難うございました。文中のKさんは私であり、色々余計なお節介で心配してしまいましたが、ほんま余計やったなと思いました。各滝でのルート取りにもよると思いますけど、右又より左又のほうが楽だったかもしんないっすね。たぬきの眼グルグルの後、どーやってゲートの車まで戻られたのかも気になってますw
ちなみに私らのテン場は標高1145mの左岸側でした。Nakazawaさんの写真のテン場も以前とまったことがあり、今回もチェックしててイイなと思いましたが翌日のため少しでも上流側に移動しようということで。
名塩村民ことKさん、
余計なお世話どころか、情報頂けなければ、多分出合まで行ってまた超長い林道を引き返す羽目になってたと思います。(ほぼ)正確な情報、有難うございました!!
ブログのやり方も、行き届いたサポート頂き有難うございました。
自転車の後ですね、全然もったいつけるような話ではなく単にタクシー呼んだんですが、一番早いとこを教えて貰おうと立ち寄った家が、寒いからと中に入れてくれただけでなく、5歳くらいの男の子がお膳持って出て来て、私のことを不思議そうに・・みたいな事もあったわけです。
それより、タヌキのぐるぐる、メールでもコメント頂きましたね、そこまで気に入って頂けるとは・・動物に会い易いのは、単独の場合のメリットかと思います(動物にもよりますが)
それでは!
この記事、岐阜県の読者にも参考にされてるようですw
様々なハプニングありながらも、最終下山時刻には、
きっちり下山されてきたのは、N澤さんの力ですね。
あえて、地形図以外の情報に頼らずの山行も、素敵です。
今年で一番、面白く読ませてもらったレポでした!
また、投稿宜しくお願いします。
シブさん、コメント有難うございます。
Kさんに促されつつ書いては見たのですが、こんなドタバタみたいなのここに書いて良いのか?くらいに思ってました。楽しんで頂けたとの事、望外の喜びです、有難うございます。
でも、危ないですよね、次はまた暖かくなってから、突発事項含めても余裕あるくらいで計画したいと思います。それとやはり技術の習得が重要と思います、引き続きご指導よろしくお願い致します!