11月23日は、以前からo君と滝洞谷の約束だったが、どうも北部の天気が思わしくない。
その代替案として、天気が良さそうな南紀の大滝登攀を提案してみた。
【日程】2018年11日23日
【場所】熊野川 清水谷・五段(ノ)滝
【メンバー】o君、ツトムクルーズ、シブ&コージ
【天候】快晴
熊野川・五段滝は『溯行9号』に記録が載っており、1973年、能勢氏らによって最初に登攀された。以後、再登の話は聞かないようだが、その記録を見て、2011年5月に私たちが登ってからは、ちょくちょく再登されているようだ。
出合付近のスペースに駐車し、8時過ぎに出発。ゴーロを登って行くとすぐに大滝の前に立つ。今回は、若手のo君に全面的にリードを担当してもらうことにした。
まず、一段目の登攀。
初登は左岸をボルト打って登っているが、私たちが開いたフリーラインは右岸。
最初は快適なスラブだが、フアプロでランナウトした所で、悪いセクションが出てくる。
o君、随分迷っていたが、バンドから逃げずに水際へとトラバースし、見事、一段目を登り切った。
二番、三番手はフィックスして登る。最後のコージは回収を担当。
三番手のツトムクルーズさんは、初めての大滝登攀。核心部を前に、「これは無理ですわー」と、声が出る。
二段目は、スラブ壁をトユ状に流れ落ちる滝。水流も行けるが、左側のクラック沿いを登る。一段目を比べると容易で、o君はランナー一個で登ってしまう。
ツトムクルーズさんの雄姿。
大滝も楽しいでしょ?
三段・四段目はごく易しいスラブで、ザイルを解いて、各自フリーで登って行く。
そうして、最終ピッチの滝となる。
ザイルはなくても良かったかもしれないが、後続の為に出して登ることにする。
o君、右岸の水際を攻めたが、ホールド多くて意外と登り易かった。
下山は左岸の尾根を下る。境界尾根があり、そこに仕事道が通じている。
まだ、14時前だったので、場所を移して、もう一本、滝登りに行くことにした。訳あって、名前はあえて伏せさせてもらう。
左側のコーナーを登るのだが、先ほどのスラブと打って変わり、奮闘的な内面登攀となる。
o君→コージと、リードを交代し、見事、登り切った。
遠目に見ていて、「あそこ、どうするねん!」と思ったが、そういうムーブだったか!壁の懐に入らなければ、見出せないムーブ。短かかったが、内容あって面白い滝登りだった。
降りてきた時には、辺りはすっかり暗がりになっていた。
滝洞谷、再企画するんで、また、宜しくお願いします!