早めにとったお盆休み。北日本の天候が思わしくないので、再び四国の谷に行くことになった。
場所は、加茂川・高瀑谷。
8月6~7日で、四国一の巨瀑・高瀑(たかたる)を有するゴルジュを溯行してきた。
高瀑谷の核心はまずアプローチだ。林道は大雨の度に崩壊し、今回もほぼ始点からの歩きを強いられた。
第三橋から入谷すると、しばらくはゴーロの登高となるが、第四橋(高瀑橋)を頭上に見送ると、
いよいよゴルジュの始まり。この谷特有の緑色の岩肌をした側壁とメラルドグリーンの淵が、
回廊をなし、魅惑的な展開をみせる。
ゴルジュ内の滝は小つぶだが、突破に意外と手強い。
下部ゴルジュを抜けると、林道終点から延びる遊歩道を見る。ナメと鬱蒼とした原生林にひと心地つくが、
遊歩道が谷から離れ高巻き始めると、谷は再び牙を剥く。
両岸にはいかにも悪そうな側壁が果断なく続き、巻きへの逃亡を許してはくれない。
10m前後の滝が相次いで掛かり、遠目に見てダメだと思っても、取り付いてみることだ。
ゴルジュを抜け、遊歩道が再び谷沿いに見えてくると、フォナーレはまじか。
滑床の先には、遥かな高みから霧散して流れ落ちる高瀑が待ち受ける。上部はオーバーハングしており、
ドーム状に抉れた広大な壁で、別種の威圧感がある。
高瀑谷は沢登りの対象としてはあまり認知されてないようだが、美しさと厳しさを兼ね備えた名渓で、
お勧めの谷である!
日程:2020年8月6~7日(前夜発)
場所:四国 石鎚山系 加茂川 高瀑谷(高瀑渓谷)
メンバー:シブ(記)&コージ
天候:6日(快晴)、7日曇り後夕立(下山すると林道は雨が降っていなかった)
高瀑渓谷、最後に((認知されていない)とのお言葉、それは大阪の方の言うことでありますね。
記録として公開さいないからこのようないいかたになるのかな?
四国の沢屋から言ったら、静かにしておいてほしい場所ですね。
土居(神社)から楽しんでいます。石鎚山に突き上げる、老の川(初芽成谷、雪瀑谷)
名古瀬谷もいいですね。沢屋には石鎚山系はいいとこだらけです。