東ノ川遡行と焚火の夜 〜谷底から空を仰いで〜

5月3日春の陽気に誘われて、大阪わらじの会のメンバーとともに大台ヶ原山麓の東ノ川を遡行してきました。

メンバーは、シブさん&Kojiさん、鉄人28号さん、JKさん、setokichiさん、そして私Arachiの6名。

沢登りに焚火泊を組み合わせた、贅沢かつ骨の折れる一泊二日の山行でした。

行程は、大台ヶ原ビジターセンターから約4時間をかけて急峻な斜面を慎重に下降し、ようやく東ノ川の下流部へ。

ここまでのアプローチが長く、人によってはすでに一仕事終えた気分だったかもしれません。

沢に入ってからは、水線を避けながらの遡行が続き、大きな滝や巨岩帯は少ないものの、

巻きが多くルート取りにはそれなりの気を遣いました。思ったより距離も長く、淡々と歩き続けた一日目でした。

それでも、蒸籠嵓(せいろぐら)下に着いたときには、心地よい疲労感と達成感が。

    

夕方からは焚火を囲んでの宴会。

陽が落ちれば谷間からは満点の星空が広がり、普段は登山道から見下ろす大蛇嵓や蒸籠嵓を、

今回は谷底から見上げるという逆の視点にちょっとした感動を覚えました。

 

    

 

2日目は、東ノ川の核心とも言える巨岩帯へ突入。最初は滝。

見渡す限りの岩、岩、そしてまた巨岩。

     

ルートは明確な道筋がなく、岩の乗り越しや巻きが続く中での判断が必要となる場面が多く、

地形の読解力と体力の両方が試されました。

 

特に、西ノ滝(200m)や中ノ滝(250m)を直下から仰いだ時の景観は圧巻でしたが、

それまでのアプローチには兎に角、巨岩・巨岩・巨岩。

    

 

 

途中、足を滑らせて転倒した際に沢に肩まで浸かり、気を抜いた一瞬で新調したばかりのスマホを

水底に落としてしまうという痛恨のトラブルも発生……。

最後の東ノ滝(25m)を見上げた時は、疲労とともに、何とかここまで辿り着いたという達成感が込み上げてきました。

 

両日とも晴天に恵まれた今回の遡行は、爽快さとほどよい緊張感、そして楽しさのバランスが絶妙な山行となりました。

焚火を囲んでのひとときも格別でしたが、沢は常に予測不能のトラブルを含んでいます。

 

今回の教訓は、「携行品には命綱を!」。落としたものは二度と戻らない――これも沢の現実。

これからのシーズンに向け、備えと慎重さを忘れずに、沢を楽しみましょう!

 

 

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3件のコメント

  1. コメントありがとうございます!
    ほんとに、仲間との沢泊って最高ですね〜✨
    焚火を囲んでのあの時間、癒されました。
    またぜひぜひ一緒に沢に同行させてください!
    次も楽しみにしております😊

  2. 仲間との沢泊は、最高ですね!
    またご一緒いたしましょう!

  3. 投稿有難う‼️
    私は3度目となる東ノ川でしたが、楽しい仲間と共有した2日間はまた格別でした😊
    東ノ川はいつまでも色褪せない、名実ともに大渓谷ですね😄