どうにもこうにも泊りの沢泊に出かけたくなり。総勢4名で堂倉谷本谷を溯行!!
日時:’16年9月10日~11日
天候:晴れ時々曇り
メンバー:KMさん、SKTさん、サッポロ一番さん、小山
大台ケ原駐車場に待ち合わせし、装備を整えて出発。
私、わらじの会員のくせに(?)、大台ケ原自体が初めて。家族連れのハイキングにもいいっすねえ。
やがて日出ケ岳に到着し小休止。
良い眺望だこと…。
ここから下って一旦林道に出て、また登山道に入って下るのだが、入渓点まで長いなあ…。膝がガクガクし出し、先が思いやられる…。と、ようやく堂倉滝に到着(駐車場から約3時間経過)。
あれだけ疲れていたのに、この滝を見てテンションが上がる。川まで降り、ちょこっとクールダウン。吊り橋を渡り、巻道に入る。ここでまたテンションダダ下がり…。
架線後から残置ロープを頼りにようやく入渓。豊かな水量に、テンション一気にMAX!!
水量かなり多いよう。このナメ滝もフリクション効かせて慎重に歩を進めた。
真ん中の滝は左岸側から泳いで取りつき、直登。
谷に格というものがあるなら、この谷はかなり格が高いのではないか。
ゴウゴウと音を立てる30m滝。左岸についた巻道(と言えるぐらい立派な踏み跡)を辿る。
私は積極的に水に浸かった。一気にこの谷に惚れてしまった感じ。
この斜滝、一般的には左岸から越えるようだが、右岸直登が容易だった。
当日は、我々以外に2パーティの入渓があり、そのうち1つには非常に愛想の良い女性が。溯行のペース上、時々近づくのだが、その度に飛び切りのスマイルを投げかけてくれた。
KMさんと私、すっかりその笑顔のとりこに…。以後、何度も投げかけてもらえるスマイルに、「もしかして俺に惚れたか?」とかアホな事を考えてしまう。
やがてアザミ谷出合に到着したが、まだ14時前で流石に早いだろう、と溯行続行となった。
やがて夢にまで見た奥七ツ釜へ!!
メチャメチャ素晴らしく、感激。
体はかなり疲れているのだが、心はずっとウキウキしっぱなし。足はかなりの筋肉痛。それでも体は前に出る。よほど楽しいのだろう、と思う。
この滝、私以外の3人は右岸巻き。私は、左岸からだといけそうだったので、直登することに。
泳ぐとザックがメットを押して大変だったので、ここはメットを一時的にしまい、泳いで左岸に取りつき直登。ここで藻っぽいコケ(?)が結構発達していたので、おなじみタワシでゴシゴシ…。が、登った途端右足がコケを取りきれていない箇所に乗ってしまい、スッテンコ!!再びタワシを登場させ、念入りにゴシゴシ。2回目は問題なく上部へ。
やがてぶつかる堰堤を巻いて、溯行を続け、本日のお宿は地池谷出合とした。
KMさんが、枝の先をナイフで細くしてくださり、そこにウィンナーを刺して焚火で炙って食した。今まで食べたウィンナーで一番上手かったっす。
SKMTさんは釣りへ出かけたが、釣果はもう一つだったよう。
今回、夕食は、①炭水化物類は各自準備、②おかずものを1品ずつ持ち寄る、というスタイルにしたが、これだと効率的だしお腹も一杯になるし、で良いアイデアだと思う。
焚火を囲みながら、色んな話に花が咲いた。
それにしてもサッポロ一番さんは足腰がかなり辛そうだ。私もかなりの筋肉痛で、その夜、寝るのに支障をきたすほど痛かった。が、しばらくするとマシになった…。
翌朝は5時に起床。ここでサッポロ一番さんが撤退する(林道~登山道で駐車場へ戻る)とのこと。体がかなり辛い模様。体のことは本人しか分からないものの、一瞬目の前が真っ白になってしまう。余り別行動も良くないし、皆で戻ることで話がまとまりかけるが、気を使われるのは嫌だ、是非行って欲しい、とサッポロ一番さん。結局、KMさん、SKMTさん、小山は溯行続行、と相成った。
しばらくナルい溯行が続く。ここは1,058m地点の二俣、だったかな?
プチゴルジュを抜ける。
連瀑帯の始まりだ。ここは左岸壁を直登。
この滝もシャワーで直登。筋肉痛は収まっておらず、体力的にはかなりキツいのだが、楽しいの何のって!!
二段25m滝。先行パーティ直登中。この後、私がリードさせて頂いた(人生初リード!!)。左岸壁に良いクラックがあり、カムがバッチリ決まった。気持ちよかー!!
上段は右岸巻き。更にその上のトユ状2段18m滝はシャワー直登。最後で詰り、残置ハーケンにスリングかけて突破。
この斜滝25mはフリーで。すっかり源流域。最後は、詰めあがる前に、右岸側から堂倉山近辺の尾鷲道に上がり、大台の登山道に出ることにした。
原生林が美しい。ドンピシャで尾鷲道へ出て、後は登山道で駐車場へ戻った。
3人が戻ってから10分後ぐらいにサッポロ一番さんも戻ってきた。
終始天候にも恵まれ、非常に充実感のある沢旅だった。SKMTさんも仰っていたが、何度でも来たい沢だと思った。
KMさん、SKMTさん、サッポロ一番さん、ありがとうございました。
急きょ参加できなくなったHJさん、また是非行きましょうねー。
報告by小山
来年は絶対行きたいので、よろしくお願いします。
飛び切りのスマイルの女性は、カッコイイ小山さんに惚れたんやと思いますよ(笑)
小山さん、目の前が真っ白になっていたんですね。全員で撤退の話があったとは知りませんでした(;´∀`)
次の機会には、日出が岳から堂倉滝までの激下りには、膝サポーター装着を怠りませんので、またぜひご一緒してください。それでもまた痛くなったら、林道から帰りますので~(^^)
サッポロ一番さん
ごめんなさいね…。お気を悪くされませんよう。また行きましょう。
多分毎年1回は機会を作って行くことになるような気が…。
何度行ってもいい谷というのがありますが、堂倉谷はそうですね。
昨年、十三年ぶりに訪れたのですが、やはり良かったです。
メジャーな谷ですが、それでも損なわれない原始的な香りがする大好きな谷の一つです。
シブさん
仰る通りです。これから毎年1回は行こうかな、と思っているぐらいです。