土日で谷泊焚火山行の予定だったが、土曜の天候悪化で、日帰り山行に計画変更。
場所は、まだ足を踏み入れたことのない三戸川・北又谷。
厳しくも美しい大滝二本を抱える、なかなか良い谷だった。
【日程】2019年3月31日
【場所】台高 三戸川・北又谷
【メンバー】ツトムクルーズ、シブ&コージ
【天候】曇り時々晴れ(朝は時雨れ)
当初はN澤さんも参加表明されてたが、嫌な予感でもしたのか、
ドタキャンとなった。
道の駅で、ツトムクルースさんと落ち合い、宮川第一発電所に向かう。
山間部に入っていくと、その嫌な予感が当たったのか、
怪しい黒雲が上空に沸き立つのが見え、たちまち雨粒が車窓を濡らす。
林道をゲートまで乗り入れると、それも小雨になってくれた。
「これなら行けるでしょう」と、ツトムクルーズさんに声を掛けるが、
内心「止めませんか?」と言われるか、ヒヤヒヤしていた。
寒風吹きすさんで、冬に逆戻りした感・・・。
北又谷沿いの林道をしばらく歩く。
谷には夥しい土砂が堆積しており、かなり荒れている。下山時、見えたが右又に大きな崩壊があった。
林道が横断したところから、入谷。二又まで荒れたゴーロで、何もなかった。
ゴーロの乗り越しで一汗かいたが、立ち止まると、たちまち冷えてくる。
右又にも滝が掛かるが、大滝が目的なので左又に入る。
さっそく綺麗なナメ滝が迎えてくれ、左岸から巻く。
5m。
谷に戻ると、5mの登場で、ここは直登。
先程の巻きもそうだったが、岩がボロくて、持ったものが剥がれてきた。
次の滝を左右に分かれて巻くと、そこに大滝が待っていた!
最初の大滝。
頭へのトラバース。
見たところ、40mくらいがありそうだ。
すっかり、雲は晴れ、キラキラと水流が輝いている。
両岸は壁が立って、簡単には突破を許してくれなさそうな地形。
右岸から巻くことにしたが、途中で獣の気配を嗅ぎ取って、トラバース。
頭へは切れたところをトラバースするのでザイルを出した。
40mの上にはすかざす40mが続いていた・・・というより、
二段となった一つの大滝と見なした方がいい。
ゴーロとなった谷間を進んで行くと、前方に大きな嵓が聳え立つのが見えてきた。
奥の大滝の登場だ!
50m位はきっとあるだろう。
水量は少なくて残念だが、右側の垂壁がボリュームあって、立派。
ここも右岸を巻いたが、川崎実さんが言うところの「獣の感覚」働かさないと、
随分な大高巻きをさせられたことだろう。ザイル1ピッチ+αで、頭へ。
大滝を巻くと、源流という雰囲気で、小滝がちらほら。
二又で左手の谷に入り、水が切れところで、尾根に上ったが、シーズン初めには
足に来る登りだった。
いい加減登ったところで、下山の尾根に向かってトラバースした。
稜線からは、紀伊長島の海を見渡すことができた。
下山は923mピークから派生尾根をルーファイし、林道へ。
N澤さんは、うすうす感じとっていたのかもしれない。
谷の難易度を聞かれて、「今までご一緒した谷以上ではない」と答えたが、正直、私たちもまだ行ったことがなかった。
一方、ツトムクルーズさんは、ザイルが欲しかった場面もあったかもしれないが、
よく付いて来てくれたと思う。
下部の荒れ具合は残念ですが、
でも、まぁ、ぎゅっと詰まったいい谷でしたね。
また、懲りずにご一緒願います!
そして、[誰もいなくなった]は、アガサ クリスティー。
3人になったのは、今回の遡行。
毎回の恐怖に対する予感&第六感が、今回、まったく働なかった。
そう、感覚としては、遊園地でメリーゴーランドにでも乗るような。
それは、夢だったのか。
寝ぼけて、間違って乗ってしまった、超過激ジェットコースター、ドヒャーーー。
ってな事をほざいてますが、楽しかったです。
シブさん、コージさん有難うございました。
ビビリ度合いは、滝をトラバース中のアッシの写真が全てを物語ってくれてます。
今シーズンも涙目、巻きミミになりながらでも付いて行きやすので、ヨロシク!