大峰奥駈けには75靡(なびき)の聖地があるが、その49番、“菊ノ窟”は、
嶽中最大の難所と言われ、場所も定かでない。
奥駈けにおいても明星ヶ岳近くの遥拝所から拝まれるのみで、謎のベールで包まれている。
諸説はあるが、夢水さんの長年の調査によって発見された“菊ノ窟”。
今回、夢水さん自らの案内で、その場所に行くことができた。
【日程】2019年11月3日(日)
【場所】大峰山脈の某所
【メンバー】夢水さん、K籐さん、S本さん、ツトムクルーズさん、シブ(記)
【天気】晴れ後曇り
メンバーたちは某所に6時に集合。明るくなると、とある尾根を登り始める。
植林帯の急登から、やがてブナやミズナラの茂る気持ちの良い稜線に出る。
辺りの森は、紅葉し始めていた。
やがて、岩稜帯となり、稜線が厳しく切れ落ちる。
ここから先は夢水さんしか、分からない。
夢水さんの案内で、稜線から外れ、谷間に下り、急なルンゼを横断。
滑落必至、落石頻発の危険地帯である。沢を極めてきたわらじだから、
辿り着ける場所である。
大阪わらじの会の会報『溯行』18号19号に詳しいが、夢水さんが、
険谷で知られるイブキ嵓谷や奥剣又谷の源流域をくまなく調査され、
ようやく見出された場所。
言い伝えに「鬼の口」とあるように、
ギザギザに岩角立った開口部の奥には、人一人が籠れる窟があった。
“菊ノ窟”を探し求めての、長年にわたる夢水さんの調査は、大阪わらじの会の歴史の中でも
大きな功績の一つだろう。
なお、今回は夢水さん自らが、所属するわらじの会員の為にわざわざ案内して下ったが、
歴史的にも貴重&非常に危険な場所である為、当会で一切、菊ノ窟へのガイドは致しません。
また、詳細についての問い合わせにも、お答えできないので、ご了承お願いします。
最後から2枚目の写真がいいな~ 興味あったけど法事で行けなかったのが残念です。
まさに仙人ですよね~。