熊野に移住して、今季は南紀と意気込んでいるアサラト妖精です。
シブさんが地形図を見て気になっていたとの事で、記録なしの沢三重県熊野市御浜町の尾呂志川支流、坂本川左又を遡上。鷲ノ巣山に至る尾根を迂回して本谷を降り戻るルートで。
メンバーはシブさんコージさんに私の3名。
午前8時前、予定より早く着き、車を折山神社に停めアプローチ開始。
車でまだ奥まで入れたねと、轍を歩きながら記録なしの谷に想いを馳せます。
入渓地点の山神さま。天保の表記あり。
伏流しているであろう枯れた堰堤を越えて進むと前方に今回詰め上がる予定の鷲ノ巣山が見えてくる。
三重県は楯ヶ崎に代表される柱状節理の立派な壁が美しい。ボルトルートが無いのが不思議な程。
南向きで陽が入り、全体を通して明るい谷であったが、両岸壁は切り立っている。
一つ目の滝。
コージさんリードで右岸を登る。
滝と滝を繋ぐ美しい滑床。
南紀はまだ、栂谷に続く2本目ですが、美しいナメのイメージがつきました。
2本目の滝も右岸から登る。
さらに滑床からナメ滝。
コージさんリードで直登。
セカンドで登るシブさん。
私は今回は全てフォローで登って回収の練習をさせてもらいました。
さらに続くナメに陽光が差し込み、山桜の奥には柱状節理の壁が見える。
この時点で、ひとつ目の滝からなんとなく思っていた「この谷当たりじゃないか?」
が確信に変わる。
とっても良い谷。南紀の沢の一つとして一見の価値ありです。
そして鷲ノ巣山の壁にボルトルートがあれば更に面白いのに…。
4本目のナメ滝
コージさんのリードで右岸から巻き上がる。
5本目の滝
シブさんのリードで。
左岸からバンドをトラバースしつつ流心に寄って直登。
沢登り1年生のアサラト妖精も半年前の入会時より少しは成長をしています。
ここから鷲ノ巣山へ至る尾根を目指して詰め上がります。
地図で確認できた池ような水跡を目指して詰めていくと…
手積みのような大きな石積みが壁のように現れます。
これは堰堤ですね。
石積みを攀じ登ると地図にあった水溜りが現れました。
この水が伏流して堰堤の下から沢筋へ流れているようでした。
ここから尾根まで詰め上がり、本谷へと下降していきます。
所々に石積みや道の跡が見られる。
古いテープや、マーク跡も。
本谷下降に使った沢筋を巻くように並走していた道は古い杣道だったのでしょうか。
記録なしの沢として、何があってもなくても経験として面白そうだと思っていましたが、蓋を開けてみれば、水の綺麗な、南向きで明るく、柱状節理や美しいナメなど、南紀の沢の特徴を体感できるとっても気持ち良い沢でした。
投稿有難う!
大当たりでしたね。この手は、外れかルンゼしかないと思っていましたが。
未知は楽しいです。
お誘いありがとうございました!
自宅から30分の地点にこんなに素敵な沢があるなんて記録しか見てなかった自分には感動モノでした!